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【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
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◆夜の帳(とばり)の降りる頃。
辺りがすっかり暗くなると、ネオンに彩られた星ヶ丘の街は、昼間とはがらりと印象を変えた、大人っぽい煌びやかな雰囲気を醸し出していた。そんな瀟洒な街並みを、星ヶ丘駅で無事に住沢 遥人と合流した
三折部 朝衣
は、肩を寄せ合い寄り添いながら歩いて行く。
昨夜から積もった雪はこの時間になってもまだしっかりと残っていて、歩き易いよう除雪された街中であっても例外ではない。道の脇に、屋根の上に、積もった雪がバレンタイン・コーディネイトの煌びやかな光景を柔らかく映していて、まるで夢の中に迷い込んでしまったかのような錯覚すら感じられる。
その風景を見つめ、時に足を止めて話しながら歩いていた朝衣と遥人は、不意にホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』の広告を見て足を止めた。
「『バレンタイン・プリンセス・ビュッフェ』……?」
「『チョコ尽くしのフルコースビュッフェで、プリンセスのようなひと時を貴女に』――だって」
広告に書かれている文字を読み上げて、2人はちら、と互いに視線を向けた。さすがは星ヶ丘、バレンタイン・コーディネイトのみならず、そんな特別な催しまでやっているなんて。
しかもお誂え向きに、予約していなくても当日のご来場も大歓迎、とある。ならば、
「寄ってみようか」
「うん」
そう、頷き合ってホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』へと足を向けた恋人達の歩く、星が丘から少し離れたシーサイドタウンの一角で、
嘉島 和穂
はついに決戦の時を迎えていた。ディナーを終えて、お店を出て――そうしたら、と決めていた、その瞬間。
先を歩く
クルト・エールヴァール
が、すっかり暗くなってしまった夜空を見上げた。雪はもう止んでいるけれど、夕飯を済ませたらすっかり遅くなってしまったな、と結局こんな時間まで体調が悪いかも知れない和穂を外に居させてしまった事を、気にするクルトである。
「寒くはないか?」
ゆえに後ろに居る和穂を振り返ってそう尋ねた、クルトは胸を押さえて立ち止まっている和穂に目を見張った。やはり体調が、と真面目に心配するクルトに、いえ、と和穂は首を振る。
大きく息を吸って、吐いた。思い切り早鐘の様に鳴っている胸をぎゅっと押さえて、頑張って顔を上げる。
「あの……上手く言えないかもしれないんですけど、聞いてくれますか…?」
「……どうした、和穂ちゃん」
そうして、改まった様子で告げた和穂にクルトが、常以上の真剣な面持ちで向き合った。それに緊張するような、勇気付けられるような心地を覚える。
和穂はもう1度、大きく、大きく深呼吸をした。一生懸命に顔を上げて――恥ずかしさで顔が熱いし、緊張で目も潤むけれど、決してその顔をクルトからは逸らさずに。
勇気の限りを振り絞って、その言葉を口にした。
「私……私、クルトさんのことが好きです」
その言葉を聞いて――クルトは静かに動きを止めた。勿論それが偽りや、冗談じゃない事は和穂の様子を見れば痛い程に伝わってくるが――何だって?
戸惑いともまた違う、言い表す事の難しい思考停止に陥っているクルトの前で、和穂の告白は続く。彼女の好きなクルトを、一生懸命に数え上げる。
すぐにパニックになってしまう自分の話をちゃんと聞いてくれるところや、凄く真面目に気遣ってくれるところ。それから、今日に限らず和穂のお誘いにも、真面目に楽しんでくれるところも。
他にも数え上げればきりがない程に、和穂はクルトの、クルトという存在の全てが好きだった。
「……だから、ずっとお側にいたいんです。……クルトさんの、恋人として」
(言った……!)
思わず俯いて、でもまだ終わりじゃない、と己を叱咤してそのまま鞄の中を探る。取り出したのはラッピングした小さな箱――中には何度も練習して、表面にチョコで小さくハートを描いたガトーガナッシュが入っている。
「……ていう……気持ちを、詰めました……本命チョコです」
そう言って、ラッピングしたチョコを差し出す和穂から、受け取ったクルトはじっとそのチョコを見つめた。そうして――じっくりと考え始める。
和穂の事はもちろん、好ましく思っていた。だがそれは後輩――友人に対する物だと思っていて、だから和穂が自分に向けてくれる好意も当然、というより考える事すらなく、同じ種類のものだと思い込んでいた。
だが、彼女は自分に対して恋愛感情を抱いているという。和穂からそんな風に思われていたという事を、クルトは和穂に告白されるまで少しも気が付かなかった。
(……何と答えるべきか)
クルトは真剣に、この上なく真剣に考える。元々の彼の性格という以上に――不誠実にしてはいけない事柄だろう。
ゆえに、自分自身を分析する。自分自身に、問いかける。
和穂に恋愛的な意味で好意を抱かれていた事に、嫌悪感は感じていなかった。――いや、寧ろ喜ばしく感じている。
(ならば)
他の者に同じ事を言われたらどうだろうか――和穂の時と違うだろうか――違う、ならば。
(和穂ちゃんのその言葉と思いが、他の者に向けられていたらどう思うだろうか)
………………
…………
(……む、そうか……)
思考の末にそれを悟り、クルトは真面目な表情を和穂へと向けた。ピク、と何かを察して背筋をピンと伸ばした彼女を、真っ直ぐに見つめる。
そうして。
「すまない、和穂ちゃん」
どこまでも真面目な表情で告げた、クルトの謝罪に和穂は、世界が終わったと思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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