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【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
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◆幸せな恋人達のテーゼ。
カフェ『リュエール・デ・ゼトワール』を後にして、
古苗木 美姫
と
澪乃 湊弥
は小雪のちらつくシーサイドタウンを歩いていた。場所によって止んだり降ったりする雪は、もう今夜にはすっかり消えてしまうかも知れない儚さを秘めている。
これが最後のチャンスかもしれないと、美姫は心の中のありったけの勇気をかき集めた。聖バレンタインの今日くらい――湊弥への想いを打ち明けても許されるはずだと、自分に何度も言い聞かせ。
いつ渡そうとずっと考えていた、手作り本命チョコレートの小さな箱を取り出した。その中には美姫の想いをたっぷりと書き連ねた、ラブレターも添えられている。
先輩、と呼び止めるまでもなく、美姫が足を止めると湊弥もまたぴたりと足を止めた。そんな彼へと向き合って、だがまだ瞳は微かに伏せたまま、美姫は手にした箱を大切に差し出す。
「ふふ、先輩、これを……」
「あ、ああ……ありがとう」
そうして差し出された箱を、受け取って湊弥はまじまじと見つめた。丁寧に施された包装は、どこかの店のものじゃないな、と気付く。
その箱の中身に気付かないほどに――湊弥は鈍感ではなかった。しかも手作りっぽいとなると、美姫の事だ。日頃のお礼のチョコです、という事もないだろう。
――なんとなく、そんな予感はしていた。していたけれど、本当にこんな大切なものを貰っていいんだろうか、こんな不甲斐ない野郎が。
咄嗟にそう考えてから、いや、と湊弥は小さく首を振った。
(悩むのこそ失礼だしヘタレすぎるべな)
そう自分を叱咤して、湊弥は美姫から箱を受け取った。彼女の誠意にはちゃんと応えないと、と思って真っ直ぐに顔を見つめてみるも、やはり美姫の瞳はごくスムーズに逸らされてしまって、目を合わせることが出来ない。
だが、少し気落ちして渡された箱に視線を落とすと、途端、美姫の見つめる視線を痛い程に感じた。これは――期待、だろうか。
恐らく開けるのを待たれているのだろうと、考えて湊弥は一言断ってから、受け取った箱を開封した。その中から出てきたのは予想通り、
「チョコ……と手紙? ……ありがとう」
その封筒に気が付いて、湊弥はお礼を言いながら手に取った。表面には何も書かれていない手紙の、中にきっと美姫の何らかのメッセージが記されているのだろう。
少し考えて、湊弥はそれを開封する事にした。本当は持ち帰るべきなのだろうけれど、彼女への誠意を見せるのは、後ではなく今だと感じたのだ。
「ごめん、ちょっと読んでいいかな」
ゆえにそう断って手紙を開封した湊弥は、とにかく概要だけでも掴んでしまおうと、まるで論文を読み解く時の心構えと同じような事を考えながら目を走らせ始めた湊弥に、先輩、と美姫が声をかけた。うん? と振り返った湊弥の目を、今こそ真っ直ぐに見つめる。
そうして心に想い呟くのは、たった1つの言葉。
(あなたのことが好きです)
「……ああ、うん」
声なき声で伝えられた、美姫の想いを受け止めて、湊弥は小さく微笑んだ。不自然なほどに合わなかった視線、そわそわしていた彼女――そのすべてが今、この瞬間の為に在ったのだと悟る。
分かってたさ、小さく小さく呟いた。分かっていた、彼女が精一杯に誠意を伝えてくれる人だって。
だから湊弥もしっかりと、誠意を見せるべく美姫の瞳を見つめ返した。――決して、逸らす事なく。
「ありがとう。君の気持ちがとても嬉しいよ。美姫さん」
そうして告げた彼の言葉が、もちろん聞こえたはずもないのだが
志鷹 佑都
は、それでも何かを聞いた気がしてふと目を瞬かせた。そこに何もない事を確かめて、さすがに疲れ過ぎているか、と吐息を落とす。
前日の朝から続いていた勤務をようやく終えて、退勤した頃には夜21時を過ぎていた。オーバーワークも良い所の体には、隅々までヘドロのような疲労がこびり付いていて、自分で歩いているというより何か物を動かしているような感覚すらある。
ふぅ、とまた重たく吐いた息が、白く輝き夜気へと溶けた。その行方をぼんやり追って、ようやく街のあちこちを彩るネオンに気付く。
そう――今日はバレンタインデーだ。
(――無事に会えたろうか)
今日、日本に帰国した恋人に会うため、東京へと行っているはずの姉を思った。と言っても、佑都がその存在を知ったのは実の所、ここ最近だ。
だから、姉から恋人の存在を告げられた時は少し、驚いた。だがそれ以上に佑都の胸を占めたのは、いつも人の幸せばかり願っている彼女が、自らも幸せを掴んでいたことを知った、安堵だ。
ああ、良かった、と。――姉はちゃんと、自分自身の幸いをも考えてくれる人だったのだ、と。
姉の話によれば、相手は年上で、穏やかで懐の深い大人の男性なのだという。おまけに、医者としても優秀なのだとか。
とはいえ佑都にとって大切なのは、姉が幸せになれるかどうかに尽きた。ゆえに佑都は冷たく凍える夜空を見上げ、今宵の月に祈りを捧げる――どうかあの月が、心と身体に傷を抱えた2人を、優しく照らしてくれますように。
そうして2人の幸せを祈る、佑都の歩く冷たい夜空の下を同じように、だが幸せに寄り添い歩いて
三折部 朝衣
と住沢 遥人は、ついにホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』へと辿り着いた。そうして『バレンタイン・プリンセス・ビュッフェ』に参加したいと申し出ると、洗練された様子のスタッフさんがにっこり微笑む。
「お客様、よろしければバレンタイン・コーディネイトのお召し物のレンタルもご用意させて頂いておりますが、如何なさいますか?」
「バレンタイン・コーディネイトの?」
ここでも出てきた『バレンタイン・コーディネイト』という言葉に、朝衣は佑都と顔を見合わせた。そんな2人にスタッフさんが説明してくれた事には、街の装飾のみならず、身に着ける衣装でもバレンタインをテーマにしたコーディネイトをして、とことんバレンタインを楽しもう! という事らしい。
どのみち、今着ている通勤着ではドレスコード的にも着替えた方が良さそうだな、と朝衣はレンタルする事にした。せっかくなので自分も着替えるという遥人と一旦別れ、女性用ドレスのコーナーへと案内してもらう。
と言っても、サーファーガールな朝衣は普段、動きやすいラフな服装を好んでいるから、ドレスなんて殆んど目にする機会はない――と言っても過言ではない。故に用意された色とりどりのドレスを見ても、果たしてどれを着たらいいものか――どれが自分に似合うのか、全く見当がつかなくて。
しばし黙って悩んでいたら、お見立てしましょうか? とドレスコーナーのスタッフさんが声をかけてくれた。それにありがたく頷いて、スタッフさんにコーディネイトをお願いすることにする。
畏まりました、と頷いたスタッフさんが「そうですね、お嬢様でしたら……」と選び出したドレスは、日頃の服装とは真逆の、お姫様のような優雅なドレスだった。本当にこれが自分に似合うのだろうか、と疑問に思いながらもされるがままに着せてもらい、簡単にヘアセットを施された朝衣は、鏡の中の自分にぽかんと口を開ける。
「これが……あたし?」
甘いばかりに見えたドレスラインは、だが朝衣のスタイルをすっきりと引き立たせて意外にスタイリッシュにも見えた。けれどもふわりとターンしてみれば、広がる裾が朝衣をまるで、本物のお姫様のように柔らかく彩っていて。
似合っていると、自分で納得してしまった。自分の意外な一面を見た気分だ――これがプロの技なのか。
ありがとうございます、とお礼を言えば、スタッフさんは満足そうに目を細めて「とんでもございません」と首を振った。そんな彼女にもう1度ぺこりと頭を下げ、戻ってみればそこにはすでに、朝衣と同じくフォーマルに着替えた遥人が居て。
彼の身に纏う、まるで貴公子然としたタキシード姿に目を奪われる。もちろんそのタキシードを着こなす遥人自身にも――まるで王子様みたい。
思わず言葉を失って見惚れてしまった朝衣と同じく、遥人もまた常とは違う、優雅なプリンセス然とした彼女に目を奪われているようだった。そんな風に、普段とは違った優雅な印象の恋人を互いに見つめ合っていたら、コホン、と小さくスタッフさんが咳払いをする。
それにはっと我に返り、朝衣と遥人は今度は少し、気恥ずかしく顔を見合わせた。そうして王子様とお姫様のように、優雅に腕を組んでビュッフェ会場へと向かうと、そこに並んでいた想像以上の豪華な料理に、2人はまた歓声を上げる。
そんな風に、しばし優雅な時間を美味しい食事とともに過ごしながら恋人達は、互いへの想いを深め合ったのだった。
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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