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【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
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◆それはまるで、初恋のような。
水族館『マリンパラダイス』で行われているイベント『ラブラブ・バレンタイン・パラダイス』を、なるほどバレンタインらしい催しだな、と
城山 水樹
はどこか感心するような気持ちで眺めていた。開催されているラブラブなイルカショーもそうだし、ペンギンのカップルが寄り添っているところなんかは微笑ましく思えるし。
入館記念にもらったカップル限定のチョコレートドリンクを飲みながら見る、
ヒュー・ヒューバート
から見ても中々面白い催しだと言えた。シャッターチャンスが付けやすいというか、『絵になる』構図がとても多い。
なるほどね、と頷きつつ眺めているヒューを水樹は、ちら、と見つめた。そうして展示を見つめているヒューの腕に、ほんの少しの悪戯心(?)で力強く、ぎゅっ! と抱き着いてみる。
「水樹?」
「こういうのも悪くないでしょ、バレンタインなんだし」
ちょっと面食らって尋ねると、水樹は顔を赤くしながらそんな事を言う。ちらちらと展示の動物たちの方を見たりしているのは、もしかして見せつけたい気持ちの表れだったりするのだろうか。
そんな反応を見せるのは少し以外で、ヒューは暫し、まじまじと水樹を見つめた。だがそんな彼女が可愛らしく思えるから、ちょっと付き合うことにしよう、と微笑む。
ヒューは水樹を宥めるように、絡められた腕にするりと手を絡めた。そのまま再び指を絡め、水樹の顔を覗き込んでみると、彼女の頬がたちまち朱に染まる。
ちょっと反則じゃない、と水樹は自身の行動は棚に上げて唇を尖らせた。そうしてまだ赤い顔のまま、絡めた指に力を込めて、そのいつもの感触にほっと安心する。
「次はアシカに魚をあげに行こうか」
「――そうね」
そうして仄かに胸を高鳴らせながら再び歩き出した、付き合い始めたばかりと言われても解らぬほど初々しい甘さの恋人達とは違い、こちらはぎこちない硬さが目立つ先輩と後輩は、シーサイドタウンのカフェの片隅にまだぎこちなく座っていた。否――むしろ、ぎこちなさは来店時より増している。
何しろ
古苗木 美姫
にとって、大事な話なのに相手の目を見て話せない――というジレンマは、なかなかに辛いものだった。というか、ただ普通の何気ない会話をしようとするのさえ、目を逸らす事に意識が向き過ぎてしまうし、相手の反応や感情も見え難くなるし。
ふぅ、と小さなため息がまた、唇から零れた。
「古苗木さん、じゃなくて美姫さん、どうかしたのか?」
そんな美姫の様子を心配して、そう問いかける
澪乃 湊弥
が自身の名を呼ぶのにすら、鼓動が大きく跳ね上がる。これではいけない、と何とか話題を見つけるべく、美姫は必死に頭を働かせた。
次の話題、次の話題。バレンタインの事に触れずに済む、当たり障りなく、いま口にしてもおかしくない話題――そうだ。
「好き……ですか?」
「へっ好き!?」
「いや、あの、先輩って、こういうお店が……」
「あ、ああうん、こういうのも嫌いではないかな。男連中とじゃ来ないから珍しいよ、うん」
そう言えばこのお店の感想を聞いていなかったと、尋ねた言葉は無意識にか、端的に過ぎた。故につい過剰反応し過ぎてしまった湊弥に、言った美姫の方も内心焦ってしまう。
ちょっと意識し過ぎてるな、と湊弥は運ばれてきた星明かりコーヒーに口をつけた。なるべく落ち着いているつもりだけれど、変に思われてないよな、と心配になる。
そんな湊弥を見ながら美姫もまた、気持ちを鎮めるべくコーヒーに口をつけた。――男連中と来ないという事は、女の子とは来るのかも――と思うと胸が大いにざわめいてしまったのだ。
そんな内心を押し殺して、何とか愛想笑いをした美姫は、必死に次の話題を絞り出し、口にした。
「この間、ドイツ観念論の講義が長くてバイトに遅刻して……」
だが心境が揺れていて、言葉もぎこちなくなってしまう。そんな美姫のぎこちなさには、気付いていながら湊弥もまた、上手く話題を広げるような余裕がない。
そうなんだ、と頷いて美姫の話を受け止めながら、またコーヒーに口をつけた。――気をつけないと、緊張であっという間に飲み干してしまいそうだ。
それにしても、と湊弥は意識して美姫の話題のみに思考を傾けた。後期はゼミが忙しくて、他学部の講義なんて全然行けてなかったけれど、社会学部はそんな講義もやっていたのか。
(そもそも、美姫さんとも会えてなかったしな……。会えて嬉しいが、複雑なところだ)
気持ちを逸らしたつもりが、結局、美姫の事へと思考が戻っている事に、湊弥は気が付いていない。そうして、彼が真面目な顔で考え込んでいる(ように見える)内容が、まさか自分の事だなんて美姫も気が付かないまま。
そんな風に、このまま永遠に空回りすれ違って終わりそうな2人に、聖バレンタインが見ていられなくなったのか。
「――あ、雪。ちらついてきましたね?」
窓の外、舞い始めた雪を見て美姫は、ふと小さな笑みを零した。先ほどまでは止んでいたはずなのに――これはどんな運命の悪戯だろう。
胸の中がすぅ、と不思議なほど静まり返って行くをの感じた。そうか、と思う――それでも今日が聖バレンタイン・デイである限り、自分にも伝える機会はきっとあるのだ。
そんな美姫と同じように、湊弥も久しぶりに見る白に心が穏やかになっていくのを感じていた。
「雪、か。寝子島にも降るんだな、そういえば」
湊弥の故郷・北海道では10~11月頃、冬の訪れの頃には雪虫が舞い、雪が降る。道民の中にはだから、雪が降って初めて冬が来たと実感する者も居るくらいだ。
だから、そうか、と湊弥もまた肌感覚として、その訪れを実感した。いつの間にか、それだけ寒くなる季節になってしまっていたのか。
そんな――それぞれの想いを胸に、2人は暫し、静かに雪を見つめていたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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