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【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
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◆彼女と彼女と彼女の勇気。
楽しい時間というものは、あっという間に過ぎて行く。一通りの展示を見終わって、ついに水族館の出口を潜り抜けてしまった
月守 輝夜
は、それを痛い程に実感していた。
さぁいよいよだ、と心の中で逃げ出したいほどの緊張を抱きながら、震えそうな足を必死に押しとどめる。そんな輝夜に気付かぬまま、「そんじゃ、またな!」とあっさり手を振ろうとする
青木 慎之介
を呼び止めた。
カバンの中から出したのは、先程買った魚のチョコとは別の、今日この日この瞬間の為に用意した、バレンタインチョコ。この瞬間――慎之介との別れ際には絶対に、チョコを渡して想いを伝えようと決めていた。
ゆえに輝夜は己を勇気づけるべく、すぅ、と大きく息を吸って。
「慎之介くんのことが好きです。付き合って下さい」
「……!」
ありったけの勇気を振り絞って告げた、一世一代の告白に、きっかり1分慎之介は沈黙した。長い、長い1分――これはお断りされる流れだろうかと、涙が滲みかけるのを必死で堪えながら返事を待つ輝夜の前で、何事か考え終えたらしい慎之介が「やっぱりそうだな」と独り言ちる。
そうして、うん、と頷いて。
「俺も、お前の事が好きだ!」
胸を張って正々堂々、我が人生に一片の曇りなし! とばかりに高らかに宣言した。
「けど、お前とは付き合えない!」
「…………え?」
そうして続けられた言葉に、感極まりかけていた輝夜は思わず、眉を八の字に寄せる。慎之介の言葉がちょっと、予想外過ぎて上手く理解できなかった。
ゆえにそのまま固まっている輝夜の前で、慎之介は滔々と『付き合えない理由』について語り出す。曰く、実は卒業したら海外留学に行くことが決まっており(慎之介は『ビッグな男は海外ぐらい行かないとな!』と言っていた)、付き合ったとしても恋人らしい事をする時間も余裕もタイミングもない、のだとか。
はぁ、と我ながら中々間抜けな声が、ポカンと開いた口から零れた。これは――どうしたら良い?
もし慎之介と付き合えたら、嬉しくて抱き締めてしまうかも知れない、と思った。
もし慎之介に断られてしまったら、泣いて立ち上がることは出来ないかも、と思った。
それなのにそのどちらもだなんて、本当に、予想外が過ぎるというもの。それでも――慎之介は輝夜の事を、好きだ、と確かに言ってくれたのだ。
ああ、そうだ、とようやくじわじわと喜びが沸いてきた。嬉しさのあまり緩みそうな口元を押さえて、ありがとう、と呟く。
一度は出てしまったけれど、係員さんに聞いて大丈夫なら、水族館の売店まで戻ってお揃いの物を記念に買いたいな、と思った。大切な記念だから――今ならきっと、あのペアのチャームを一緒に買わないかって、誘っても許されるんじゃないだろうか。
そんな幸せ(?)な2人と同じように、今日の午後を水族館で共に楽しく過ごした
嘉島 和穂
と
クルト・エールヴァール
は、今はディナーのお店で向かい合って座って居た。美味しい食事を楽しみながら、和穂が改めてクルトへと頭を下げる。
「えへ……今日は来てくださって、本当にありがとうございましたっ」
「こちらこそ、誘ってくれてありがとう」
そんな和穂にクルトは軽く首を振る。ランチを食べたカフェも、賑わっている水族館を歩くのも悪くなかったし、動物にも少しは怖がられなくなっているようだ――と感じられたし。
そう告げると、ですよね! と和穂がぱぁっと顔を明るくした。
「ランチも美味しかったし、ペンギンもお魚も可愛かったです!」
「和穂ちゃんのお陰だな」
「とんでもないです!」
クルトの言葉に和穂は、はわわ、と両手と首をパタパタ振った。その様子に目を和ませて『和穂ちゃんも楽しそうだな』と胸の内で頷くクルトに、今度は頬が赤くなる。
それを隠す様にディナーを口にせっせと運んでいた和穂は、不意に「あ」とお皿の上のディナーの残りを見て動きを止めた――いつの間にか、殆ど食べ終えていた。ちら、とクルトのお皿を窺えば、同じように殆ど食べ終えている。
という事はもうそろそろディナーも終盤、食べ終わったら後は少し話して、お店を出て、そうしたら――
(こ、告白……!)
クルトと今日の楽しさを共有できたのが幸せで嬉しい、という気持ちばかりが募っていたけれど、別れ際には告白すると決めたのを思い出した和穂は、その瞬間が思いがけず間近に迫っていた事に気付いて動きを止めた。たら、と背中を冷たい汗が落ちて行った気がする――いや、絶対落ちた。
どうしよう、と今さらな事をそれでもぐるぐると考える。ずっと抱いてたこの想い、自分の気持ちを伝えようと決めた事には、少しも後悔がない。けれども今日、もうすぐ告白すると思うとこの上なく緊張してしまうのだ。
(どうしよう……!)
そう、挙動不審にそわそわする和穂の様子に、そんな事とは露知らないクルトは、つ、と眉を寄せた。
(やはりどこか体調でも悪いのか?)
水族館に行く前、カフェで昼食をとっていた時も何だか少し様子がおかしい気がすると、心配していたクルトである。否――もっと思い返せば今日の約束に誘われた時点でどこか、落ち着かないというかそわそわしていたような。
とまれ、それゆえにもし体調が悪いのを約束だからと無理しているのだったら、後日改めた方が良いのではないか、とすら思っていた。幸い、すぐにいつも通りの彼女に戻ったので、どうやら杞憂だったか、と胸を撫で下ろしていたのだが。
ディナーもそろそろ終わるし、なんだったら早めに切り上げて帰った方が良いかも知れない。そんな風にクルトが考えながら見た窓の外の夕闇の中を、
三折部 朝衣
は星ヶ丘へ向かうべく、大急ぎで寝子電の駅へと駆けていた。
朝衣が高校を出て寝子島町役場に勤め出して、もう2年が経つ。職場は早くも年度末進行中で、長期休暇はもはや過去のものとなって久しくて。
本来なら今日も残業のはずなのだけれど、今日だけは、とどうにか定時に上がった朝衣である。そうして走って走って駅に駆け込むと、そのまま星ヶ丘行きの寝子電に飛び乗った。
何しろ今日はバレンタインデー、しかも約2週間ぶりの彼氏とのデートの約束が控えている。普段からお互い多忙でなかなか会えない彼氏が珍しく今日は非番となれば、それは朝衣だって無理をするというもの。
ゆえに飛び乗った寝子電の中で上がった息を整えて、朝衣はそわそわした眼差しを何とはなしに車内掲示の路線図に向ける。そんなものを見なくても勿論、あと幾つで星ヶ丘駅に着くかなんて、空でも言えるのだけれど。
(遥人、もう来てるかな)
腕時計に視線を落とし、時間を確かめた。彼氏、住沢 遥人を出来るだけ、待たせたくはない。
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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