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【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
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◆夢から覚めても素敵。
ホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』から1歩外へと踏み出せば、そこには現実が待っていた。もちろん星ヶ丘のバレンタイン・コーディネイトはまだ続いているし、それはそれで夢のように綺麗で素敵だし――でも、あの夢のような空間には敵わない。
そう感じてしまうのが何故なのか、それも
綾辻 綾花
には解っていた。ビュッフェが終わって、ホテルを出て――そうしたら
早川 珪
先生と過ごした夢のような時間が、終わってしまうから。
もっとも、そんな感傷に浸っているのも、もっと一緒に過ごせたら良いのにと願っているのも、綾花だけだというのも痛い程に解っていた。何しろ珪先生ときたら、まったくもっていつもの『珪先生』の顔で「気を付けて帰れよー」と笑っているのだから。
その顔を見ながらまた、現実に戻っちゃった、と肩を落とした。だがすぐに気を取り直すと、カバンの中に入っている、珪先生へのバレンタインチョコの包みを確かめる。
去年はクラス担任だったのもあって学校で渡せたのだけれど、今年はタイミングが合わなくて、学校内では渡せなかったのだ。それでも、もしどこかで会えたら――と思ってチョコを持ってきた、あの時の自分の判断を今全力で褒めてやりたい。
そんな事を考えながら、綾花はチョコを取り出した。中身はビターチョコで甘さ控えめにした、猫の形のチョコとハート型のチョコだ。
ビュッフェのケーキには敵わないけど、好きの気持ちはたっぷり入ってる。
(……なんて、もちろん言えないけどね)
だから心の中だけで呟いて、綾花は珪先生に「これ、どうぞ」と手渡した。
「疲れた時にでも食べて下さい」
「ありがとう、頂くよ」
その、精一杯の気持ちで手渡ししたバレンタインチョコを、やっぱり珪先生は何でもない顔で受け取り、先生の顔で笑った。それでも、ちょっとは喜んで貰えたのなら、綾花も嬉しいのだけれど。
そんな2人が後にした、ホテルのビュッフェ会場では
巫部 紫苑
が、まだまだのんびりマイペースに美味しいチョコを堪能していた。まったく、バレンタインは本当に楽しいイベントだな、と幸せな気持ちで考える。
チョコも美味しいし、ドレスも可愛いし――
(気に入ったから、このドレス……買ってみるのもいいかもしれませんね♪)
ふふっ、と楽しげに紫苑はドレスのスカートを優しく撫でた。バレンタイン・コーディネイトと銘打ったデザインだけど、他にも着て行けるタイミングはありそうだし、個人的に楽しんでも面白そう。
レンタルショップに戻ったら聞いてみましょうと、胸の中で頷いて紫苑はまた、新たなチョコを頂くべく席を立った。ドレスの事は後で考えれば良いとして、今はここの美味しいチョコを美味しく頂くのが最優先だ。
美味しいから幾らでも食べられちゃいますね、と鼻歌交じりで会場を歩く彼女の動きに、実は周囲の客のみならず、ホテルのスタッフ達も注目していたりするのだが、やっぱり紫苑は気にしない。彼女の底無しの胃袋は、ビュッフェを5回ほどお替りした程度では、まだまだ序の口と言ったところ。
ゆえに優雅な所作でお嬢様のように美しく、だが生半なフードファイターも顔負けの量と速度でチョコを食べ続ける紫苑の過ごす、星ヶ丘の優雅な空間から離れたシーサイドタウンの一角にあるカフェ『リュエール・デ・ゼトワール』では、
古苗木 美姫
と
澪乃 湊弥
が向かい合って座って居た。そわそわと落ち着かない様子は、一見すれば初々しくも、はたまた初めてのお店で緊張しているのだとも取れる。
実際、湊弥の方はと言えば今日、美姫に誘われて初めてやって来たのだから、あながち間違いでもなかった。と言って、それが理由の全てでもない。
ちら、と落ち着かない視線を向けた先で、美姫が星明かりコーヒーを注文した。彼女はきっとよく来るのだろう、その所作は慣れている風に見える。
けれども、これほどに洒落たお店は自分ではなかなか思いつかない――多分滅多な事では寄り付きもしないだろうな、と湊弥はしみじみ考えた。女性の嗜好と男子学生の生活の隔絶を、この上なく実感する。
「俺も珈琲を貰おうかな」
「はい。――じゃあ、星明かりコーヒーを2つで」
ゆえに美姫の真似をするように、精一杯落ち着いた風情で同じコーヒーを頼んだ湊弥に、頷いて美姫はそう注文を変更した。と言って、このカフェにそもそも、それ以外の飲み物メニューなどないのだけれど。
ふぅ、と湊弥には気付かれないよう小さく、細く息を吐く。せっかく雰囲気が良いから湊弥を連れてきたかったカフェに来店したというのに、彼女も実の所はその雰囲気の良さなど、少しも味わえてはいなかった。
湊弥に今日の『目的』を勘付かれないよう、街やお店の飾りについては勿論、今日が何の日かだってあえて話さないし、視線もついつい逸らしてしまう。
(だって、先輩にろっこんで心の声を聞かれてしまうもの)
そんな事になったら恥ずかしすぎて、逃げ出してしまいそうだ。だから美姫はさり気なく、だが必死に湊弥から目を逸らす。
そんな美姫の様子に、湊弥ももぞもぞと落ち着かない気持ちで「まだコーヒー来ないな」と何度となく呟いた。別に本当に珈琲を待ちかねているわけじゃない、単に他に話題を思いつかないだけだ。
妙にそわそわしている彼女の事が、気になって仕方なかった。そわそわしている彼女も可愛いと思うけれど、それはそれ、これはこれ。
だって今日は2月14日。他の日ならばともかくよりによって今日、バレンタインデーにご指名で喫茶店に誘われたのである。
ただそれだけでもそわそわしてしまうというのに、呼び出した美姫の様子もおかしいとなればもう、落ち着いていられるわけがなかった。
(まさか、うん、しかしそうだとしてちゃんと応えてあげられるだろうか……?)
真剣に考える湊弥の思考は、だが気になり過ぎてそこから一歩も進まない。数秒の沈黙が永遠にも感じられて、湊弥は機械仕掛けのオウムのように「まだコーヒー来ないな」とまた呟く。
そんな、そわそわ、きょろきょろと落ち着かない時間を過ごす若い男女の姿が、傍から見れば非常に微笑ましく初々しかったことには、多分、気付いていなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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