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~紫色の輪舞曲~ 山に現れ出でるは死者の兵団
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「えぐっ、あ、おっ、んいい……ふぎっ……おぉ、う゛あぁ……っ」
九夜山の三夜湖。その湖畔ではヨモツヘグイ達が捕らえたイザナの周囲を囲んでいた。
彼らは散々イザナを弄び、そろそろいいだろうと本拠地であるイザ那海の待つ地へ帰ろうとしている所であった。
イサナは身体中をべとべとの粘液で汚し、腰はがくがくと小刻みに痙攣している。その太ももの間には乾いた粘液がこびりついていた。
そんな彼女の髪を掴み、引っ張り上げるようにしてヨモツヘグイはだらしなく弛緩するイザナの顔を見る。彼女の顔は涙とよだれでぐちょぐちょである。
「こいつ、まだ貧相な壁の先っぽおったてて震えてやがる。あんなに可愛がってやったのにまだ足らねぇってか? くははは!」
「イザ那海様に献上した後は我らで好きにできるように頼んで――ぐぅうあああああ!?」
「なんだぁどうしたぁ!? おわぁぁああ!?」
笑っていたヨモツヘグイ達が次々と首を飛ばされ、塵へと還っていく。彼らの立っていた所には飛来してきたと思われる硬質化した何かがあった。
それに近づきヨモツヘグイは辺りを警戒しながらそれを確認するとそれは硬くなった布。理解不能な顔をしている間に彼もまた消し飛んだ。
「よし、あとちょっとでイザナちゃんを助けられるよ!」
木の枝の間を跳んでいた
白 真白
は手元で硬質化させた布を投げ、手裏剣の要領で使っていたのである。
予想できない方向からの奇襲に浮足立ったヨモツヘグイ達は数を減らされ、その数はもう二、三体程度に減っていた。
枝から飛び降りながら手に持った太刀、ムラクモでヨモツヘグイを斬り裂くと消えかけるその体を盾に真白は前面から放たれた矢を防ぐ。
影から飛び出す様に疾駆した真白はすれ違い様に身を翻して弓から刀に切り替えたヨモツヘグイの斬撃を躱すと彼を両断する。
「このぉどちびがぁぁあ! おわっなに、あがぁああああ!?」
彼女の背後から迫ったヨモツヘグイはあらかじめ真白が張った硬質化したてぐすに引っ掛かり、ばしゅっと塵になって霧散した。
彼が最後の一体だったようで辺りはしんと静まり返り、真白達がここを制圧したことを示す。
倒れているイザナに駆け寄った真白は彼女を助け起こし呼吸を確認する。
体は酷い状態ではあるがまだ息をはしており、どうやら消えてしまう前に間に合った様である。
真白はちーあから預かっていた注射器を取り出すとイザナに打ち込む。すると蒼白であったイザナの顔色が少しだけ生気を帯びた色に戻った。
「おーい、こっちは片付いたぜ! あとは戻るだけだ!」
「ししょー、イザナちゃんを担いで走っちゃう?」
「そうだなぁ……俺が担いで走れば早いし」
真白が救援に専念できるように周辺のヨモツヘグイを片づけてきた
風雲児 轟
とナディスは真白の元に向かいながらそんな事を話していた。
だが途中まで来た段階でナディスと轟は背後を振り向き、即座に戦闘態勢を取る。それは接近する何かを察知したからであった。
背中を向けながら轟は真白に叫ぶ。その声は一刻も許さないような状態を伺わせる。
「俺達がここを食い止める、イザナを頼んだぞッ!」
「えっ、でも……!」
「心配すんな、ろっこん能力もムラクモもある。こっちには切り札だって残ってるんだ、そのまま倒しちまうさ!」
「う、うん、わかったよ。そっちも無事で!」
その会話の直後、ひとよりも明らかに大きな巨大な棘が飛来する。
走り出す真白の位置を背中から聞こえる音だけで判断し、轟は地面を踏みしめながらムラクモで巨大な針を斬り飛ばす。
「ぐはははは、俺の針を躱すとはなッ! だがこれならどうだァァあ!」
立ち塞がる轟とナディスに向け、デリブニアは背中の針を無数に射出し雨のように降り注がせた。
巨大な針は地面に刺さり、彼らの退路を塞ぐように降り注ぐが二人は巧みなフットワークでそれらを難なく避ける。
「おいおい、こんなもんじゃ俺達は捕まえられないぜッ!」
「そうだよ! ししょーの特訓の方が何倍もキツイって!」
轟はナディスの援護を受けながらデリブニアに接近するとその足を狙ってムラクモで斬りつけた。
だがその刃は硬い表皮に阻まれ、がきんっと弾かれてしまう。その隙を逃さず、デリブニアはその巨体でタックルを繰り出す。
家屋程もある巨体で殴り飛ばされた轟はきりもみ回転しながら吹き飛び、地面へと叩きつけられた。すかさずナディスが走り出し手をかざすと彼に回復魔法を施す。
ナディスの回復で僅かに体力を回復させた轟は軋む体に鞭打って立ち上がる。その息は荒いが目の闘志は失っていない。
「ちっ、全然刃が通りやがらねぇ……それにあのタックル、一発でこれだ。もう一回来たらひとたまりもないぜ」
「ししょー、背中に傷が見えました。もしかしたらそこを狙えば……!」
「まじか! よし、ナディス援護してくれ、次で決めるぞ」
「でもでもししょーはケガしてるし、それにムラクモの反動だってっ」
確かにナディスの言う通り、彼の体は先程のタックルのダメージでぼろぼろである。寧ろ家程の塊に衝突したのだから生きている方が奇跡である。
それに加え、ムラクモの反動で片手は小刻みに震え始めていた。
だが轟はもう一方の手で震える手を掴むと顔を見上げてデリブニアを見据える。その顔に諦めの色は見えない。
どんな絶望的な逆境にも屈せず、誰かを守る為に全力あげる。それが彼という男『
風雲児 轟
』なのである。
「いいかナディス、俺達はヒーローだ。誰かの為に命張って護り抜く、そいつが心情……どんな状況でも、どんな苦境でも恐れるな、諦めるな、立ち上がれ、それがヒーローってもんだ!」
「ししょーッ!」
その言葉で奮い立ったナディスと共に轟はデリブニア目掛けて突進する。その姿を見てデリブニアは笑い飛ばす。彼らはなんて無知なのだろうと。
「ぐはははははッ! 一度でできない事になぜ挑む! 馬鹿の一つ覚えか貴様はっ! いいだろう、お望み通り粉砕してくれるわぁぁあ!」
「させるかぁぁぁああっ! フリィイイジングゥウウッブゥゥゥラストォオオオーーーッ!」
再び飛来する無数の巨大な針の雨にナディスは単身で突っ込んだ。彼女は魔力を集中させ、周囲にいくつもの氷塊を顕現させると体を回転させひとつの巨大な竜巻となる。
氷の竜巻は針たちを巻き込み、デリブニアの胸部へと衝突した。デリブニアはその半身を氷に包まれ、ナディスに抑え込まれた形となった。
「ぬぅあにぃイイッ!? ぐぅっ離せぇきさまあぁぁッ!」
「今です、ししょーッ!」
「ああ、任せろぉおお! バァァァストォオオトラァァアーーンスッ!」
轟の掛け声と共に彼の体は赤く輝く。ろっこんの進化能力によって彼の身体能力が向上した証であった。
「ムラクモぉッ限界までもっていけええぇッ! スゥトォレイトオォオーーバァァァストォオオフィニイィイーーーッシュッ!」
「ぐぅうああっぁぁぁあああああっぁぁぁぁああーーッ! この、俺がぁ、人間風情にぃいい、がぁぁぁぁああッ!」
紅く輝く光と共に突進した轟はデリブニアの背中側の傷の位置からその巨体を貫き、彼の体に大きな風穴を開けたのであった。
直後、デリブニアはどろどろとその体を溶かし次第に塵へと還っていく。
ムラクモを手からがらんっと落とし、膝をついて倒れそうになる轟をナディスが支える。
轟はナディスの膝枕ですやすやと眠っているようであった。戦いを終えて安心したのもあるのだろう。
「ふふ、ししょー……流石だよ、あんな巨大な奴、やっつけちゃうなんて。私も、ししょーみたいになりたいなぁ」
休憩する二人の所へ残敵を片付けながら山頂へ向かっていた仲間達が合流する。
ここに九夜山の戦いはついに終わりを告げたのである。既に辺りは暗くなり、夜となっていた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
お色気
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月03日
参加申し込みの期限
2020年09月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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