「お前達は本当にしつこいな。正直、ここまで来られると鬱陶しくも感じる」
空に浮かびながら此方を見下ろしているローブの男は敵の首魁である『ディガード』。
彼は何度も非道な作戦を実行し寝子島を危険に陥れている張本人だった。
だがここ最近は
八神 修の機転により彼の行動範囲が絞られた事で事件の発生を未然に防ぐ事ができている。
それはディガードにとってどうやら面白くない事の様であった。
「悪いな、お前の様な奴を野放しにはしておけないんだ。ここで刀の錆になってもらうッ!」
仲間から連絡を受けこの場に到着していた
御剣 刀は刀を抜き放つとその切っ先をディガードに向けた。
ディガードは苦々しい顔をしながらため息をついた。
「月並みなセリフだな、寝子島の剣鬼よ。生憎だが……貴様らに付き合っている時間は――」
「今だッイザナ、合わせるぞッッ!」
「勿論ッ、でえええりゃあああああああーーーッ!」
御剣の合図と同時にディガードの背後から隠れていたイザナが飛び出した。彼女の両手には雷の剣が二本握られている。振り被った動作のまま彼女はディガードに向かって飛び出していた。その距離は回避するには近すぎる。
ディガードは咄嗟に防御用の魔法陣を展開しようとするがそれを御剣は許さない。
空気を足場に駆け上がった御剣は目にも止まらぬ速さで彼を斬りつけたのである。
ろっこんによる加速、それは何の準備もなければ目に捉えられる速度ではない。
イザナと御剣の刃が深々とディガードに突き刺さった。彼は苦しそうな声をあげる。
「ぐぅううあああッ!?」
「終わりだ、ディガード……大人しく――」
「くく、くはははははははッッ!」
二人の刃に貫かれ、紫色の血を流しながら笑いだすディガードの様子に不信さを感じるイザナと御剣は身構えた。
笑いながら瞳を紫色に輝かせながらディガードはイザナを見る。その表情は笑っているが狂気の色が滲んでいた。
「よもやここまで追い詰めてくるとはな! だが役者はしばらく休まねばならない、部隊の準備ができるまでなッ! その為にお前を使わせてもらうぞ悲しき実験体よっ!」
「実験体……!? アンタ何言って……きゃあああぁぁああああッ!?」
「うわぁぁああああああ!?」
突如としてディガードから放たれた紫色の衝撃波がイザナと御剣の身体をボールの様に吹き飛ばす。
彼らの体は宙を舞い、そのまま地面へと叩き付けられた。
痛みで痺れる体を辛うじて起こした御剣の目の前でイザナはディガードによって何かを注入されている。
手の平をかざす様に構えたディガードの手から紫色の妖しいオーラのような物がイザナの体に入っていく。
「うがあぁっ! あお゛ぉ゛っ!? いぎぎっお゛ぉ゛っお゛っお゛ーーーっ!」
「体の奥底に封印された後があるな、くく、お前の制作者は相当に用心深いようだ。知らん相手だがな。だがそれもここまでだ。私が解放してやる、思う存分に暴れろ!」
「アアァァァアアアアアアアアアアアアアアアアーーーッッ!」
黒い光が放たれたかと思うと光が収まった所にいたのは下半身を巨大な骨の異形へと変化させたイザナの姿であった。
骨の異形は巨大であり、人の上半身の様な物にいくつもの骨でできた足が生えている。
人の上半身の首に値する部分にイザナが上半身を見せる形で下半身を取り込まれているような状態だった。
「ふふ、ははははは……これはこれは。予想以上の物が目覚めたようだな。では、寝子島の剣鬼よ相手は任せよう、さらばだ」
「ディガード、待――うわぁぁあ!?」
ディガードを追いかけようとした御剣であったがイザナが振り上げた骨の足による一撃を躱す事に精一杯で彼を逃がしてしまった。
イザナは御剣を踏み潰そうと続け様に何度も骨の足を彼に向かって振り下ろす。
御剣は加速しそれらを躱していくが次第に追いつかれ始めている。それと同時に身体に違和感を感じた。
(力が……入らない!?)
次第に彼は謎の虚脱感に襲われ、刀を持ち上げる事すら億劫になっていく。
壁を背に追い詰められた御剣を見下ろしイザナはにやりと笑った。
「……人間は死ぬもの。恐れるな、人間。私に殺され、無へと帰れ。さすればそれは永劫の自由の獲得である」
「何を言っているんだ、イザナ! 俺がわからないのか!」
「イザナ……これは異なことを。私は『イザナ』ではない。我が名は『イザ那海』。貴様ら人の子を……黄泉へと帰す存在よ」
「イザ、那海……」
イザ那海と名乗った彼女から御剣は圧倒的な力を感じていた。それは敵う事すらない程の圧倒的な差である。
剣士としての実力があるからこそ相手の力量差がわかる。それは感覚に近いものであり、数値化できるものではない。
(圧倒的過ぎる……力が、入ら、ない……だが俺はッ……!)
「終わりだ、人間。さあ、黄泉へと帰るのだ」
上半身だけ露出しているイザ那海の右腕と連動し巨大な骨の右腕が振り上げられる。その先は拳ではなく巨大な骨の刃であった。振り下ろされればひとたまりもないだろう。
猛烈な速度で放たれた刃を御剣は紙一重で躱し、全力の一撃をもってイザナの骨の右腕を斬り飛ばした。斬り飛ばされた骨の腕はくるくると宙を舞い、そのまま地面へと落ちる。斬り飛ばされた切断面を見てイザ那海は目を細めた。
「……ほう、よもやここまでの力を持っているとはな。くく、人間とは面白い生き物よ」
(今のは凌げたが……どうする、次に同じ一撃が来れば防げる確証はないッ)
気力で虚脱感に抗い剣を構える御剣の前でイザ那海の骨の腕はぶくぶくと泡を吹き出しそれらは腕の形となって先程失った骨の腕を寸分たがわぬ形で復活させる。
「な、再生……だと!?」
「このような事、私には造作もない。人の子よ、絶望に抗う姿を見せてみよ」
「くっ……!」
互いに再び斬り合おうとしたその瞬間、激しい閃光が放たれる。それは誰かが投げたフラシュグレネードであった。
イザ那海は突如として放たれた閃光にたじろぎ一瞬の隙が生まれる。
その隙に現れたのはツクヨと彼女に連れられてきた
北条 冬華であった。
「危機一髪ですねぇー危なかったですかァ? ふふ、いい顔してますよぉ刀ぁ。それにしてもいい敵ですねぇ……獲物としては申し分ないですよぉ」
「もう、ツクヨさん今は退避を優先してくださいっ。あのグレネードはもって数分なんですから! さっきそうちーあちゃんに言われましたよね?」
「あひゃはっ! わかってますよぉ、アレとは今はまだ戦えませんからねぇ……急いで引きますよぉっ」
そう言ったツクヨは赤い鎖を顕現させると御剣と冬華を縛り上げ、建物の壁や突起に器用に赤い鎖を突き刺しながら素早くその場を離れるのであった。
「……逃げるか。まあいい、我は沈むのみ。さあ、人の子らよ……黄泉へと帰ろうぞ。このイザ那海の腕の中に抱かれるといい」
イザ那海はそう呟くとその巨体をずぶずぶと地面へと沈み込ませていった。
ついには全身が沈み込み辺りに静けさが戻った直後、周囲の建物や草花が緩やかにだか確実に腐り、劣化して朽ちていくのであった。
◆
「あれは一体、イザナは何がどうなったんだ?」
そこは寝子島内にひっそりと建てられたちーあ達が住んでいる家。外見は普通の一軒やであるが内装はツクヨやちーあらそれぞれの趣味が反映されており一般的な家屋とはだいぶ異なっている。
その内の機械類で構成された一室、ちーあの部屋にて御剣はちーあに先程の出来事を聞いていた。
「あれは……イザナの中に封印されていた失われた文字
『ロストワード』の力が顕現したんだと思うのですよ」
ちーあによればロストワードは過去に異世界で研究されていた強大な上位存在に関する力の遺物の事でそれがイザナの中にあったのだという。
「力が失われていく感じがした、あれは……尋常じゃないぞ」
「あの力はロストワード『イザ那海』の力。周囲にある物体、生命体を劣化させ次第に腐らせていく力なのです。対抗するにはこちらもロストワードを解放するしかないのです」
「解放するって、だれかがまたあんな風になるっていうのか!?」
「違うのですよ、アレは意図的に歪められた結果、属性が反転して現れた結果なのです。正しい順序で開放すればああはならないのです」
そう言ってちーあはどこかの研究施設の地図を出した。複雑な内部をしており、細かい部屋が多い様に見える。
「これはかつてイザナとツクヨが研究されていた研究施設の地図なのです。時間がないので詳細は省くのですが、ここに行けばツクヨの中に眠るロストワード解放の手掛かりがあると思うのです。それさえ解放できればそれを利用して
皆さんにもロストワードの力の発現が可能となる装備が作成できるのですよ、ただ……」
いいどもるちーあの様子に共にその場にいた
白 真白がその先の言葉を代わりに口に出した。
「……やばい奴らが闊歩してる、ってこと?」
「そうなのです。あそこは既に放棄され時間が経ちすぎて過去の実験体がうようよといるのですよ。最奥に手掛かりがあるターミナルがあるはずなのでそこにたどり着ければきっと!」
そこまで言ってちーあはまた俯いた。
「でもでも、今までとは比べ物にならない程危険がいっぱいなのです……それに、これ以上皆さんに迷惑をかけるわけには……」
「何水臭いこと言ってんの、今まで色んな所に放り込んどいて今更って奴だよ? 勿論、みんなで手助けするから安心して」
「ううう、ありがとうなのです、ありがとうなのですよーーッ!」
半泣きになりながら喜ぶちーあを真白はよしよしと抱き締めて頭を撫でる。
ちーあの集めた研究施設の資料に一通り目を通した八神は立ち上がり全員に向けて話す。
「よし皆、イザナを救う為に手掛かりを求めて研究施設へ向かう。かなり危険な場所のようだから各自十分注意して無理はしない様にしてくれ」
八神の声にそれぞれは頷き、戦闘に向けて気を引き締めた。
こうしてイザ那海と化したイザナを救うべく、ロストワードの手掛かりを求め、一同は研究施設へと向かう事になったのであった。
お初の人もそうでない人もこんにちわ、ウケッキです。
八神 修さん、御剣 刀さん、北条 冬華さん、白 真白さん、ガイド登場ありがとうございました!
概要
今回は強大な敵に対抗する手段を見つける為の探索となります。
長く放棄され未知の領域と化している研究所が舞台ですので予期せぬ事態なども起きそうです。
くれぐれも注意してくださいませませっ!
また、このシナリオでは通常よりもろっこんが強力に描かれる場合があります。
探索の結果、さらなる力を手に入れることもできるかも……?
アクション
◆勝利条件
:ちーあが最奥にあるターミナルにアクセスしハッキングしてデータのダウンロードを完了させる。
◆敗北条件
:ちーあが死亡する。
◆場所
・異空間に存在する放棄された研究所
:ここは長く人に放棄され、実験体や実験兵器が無数に闊歩しています。
研究所はロビーを中心に研究棟、繁殖実験棟、化学実験棟が併設されています。
目的のターミナルがあるデータ棟に入る為にはそれぞれの棟に隠されているキーコードを入手しなければなりません。
キーコードの番号さえわかればデータ棟へ侵入できるのでちーあはロビーで待機します。
ちーあの事前スキャンによりある程度の敵、構造は判明しますが場合によっては予期せぬ『ナニカ』が起きる場合があるので注意が必要です。
なお各棟には小型のターミナルが存在しており、それらを調査する事でイザナ、ツクヨの過去データが閲覧できます。
・ロビー
:広めのロビーで飲食物の痕跡があります。壊れた自販機や壊れた机、椅子が散乱しています。
敵の反応はないのでここに探索拠点を立てるとよいかもしれません。
・研究棟
:主に生態技術が研究されていた棟です。構造は簡素であり所々に崩壊の後はありますが道を塞いだり崩れたりする程ではありません。
部屋数は少なめです。
ここには実験体4号、実験体35号がうろついているようです。
・魔力繁殖実験棟
:研究用の実験個体を増やす為にあらゆる種族との魔力交配研究が進められていた棟です。
ここにある機械類はいまだ稼働状態であり、拘束されると『実験』に使用されてしまうので注意が必要です。
ここにはガードロボ、実験体3号がうろついているようです。
・科学実験棟
:強力な様々な薬物を使用する研究が行われていた棟です。
毒性物質を放つガスが所々に漏れ出しているのでとても危険なエリアです。
ここには実験体76号がうろついています。
・データ棟
:実験データを保存する為のデータサーバーが置かれている棟です。
研究員の私室や所長室があるのもこのエリアです。本来最奥意外は行く必要はないですがそれぞれの部屋に寄る事でツクヨやイザナに関する何かあるかもしれません。
主だった敵は確認できませんがスキャンデータ上に人型の影が映った様です。
◆予測される敵
・実験体4号
:両腕が肥大化した醜悪な肉の塊の様な怪物。動きは緩慢だがその腕力は凄まじくコンクリートの壁を粉砕する程です。
頭は良くないのでフェイントなどには簡単に引っかかるでしょう。
・実験体35号
:頭が肥大化し二つに分かれている双頭の怪物です。口からそれぞれ炎と雷を放ちます。
幸い体は貧弱の様なので近づければ簡単に葬る事ができると思われます。
・ガードロボ
:マシンガンで武装した壊れかけの警備ロボット。足はなくキャタピラで動く車上の下半身に人を模した上半身。
両腕はマシンガンになっていますが狙いはあまり正確ではありません。
・実験体3号。
:魔力繁殖実験に使われていた繁殖能力を特化させた実験体。尻尾と下半身に生態部品がありそれを用いて対象者の魔力がある
精神『魂』を侵食し精神下に卵を植え付けます。その後、得た魔力を糧に魂に実験体3号を生ませます。
この実験体3号は身体の上に出現した魔法陣から零れ落ちる様に出現します。その際、対象者には抗いがたい感覚が発生します。
また口から麻痺性の毒ガスを吐くので注意が必要です。
なお巨乳の女性を狙う傾向にあります。
・実験体76号
:溶けたスライムのような形状をした蠢く肉塊です。体の至る所から強力な毒性を持つガスを放ちます。
体の中心部分にコアの様な球体パーツがありそこを狙う事で容易に倒せるでしょう。
・実験体XX
:データの存在しないはずの実験記録だけの存在です。
イザナ、ツクヨの開発に関する実験体のようですが詳細は不明です。
・実験記録004(一部劣化につき判別不能)
:今……実※体XXの戦※※験だ。イ※ナはまだ使※段……はな※為、類似※※タを持つ◆クヨとの※闘を行……。
結※、前※※はXXの雷◆冷※※よ※優※であ……がツク◆の血の◆器に◆る※撃で生※※関が破※。
※後は終※ツク※の優※のま◆◆※時間終※。だが攻※を受ける度◆◆Xが笑って※た◆※に見◆たがま※※な。
◆予測されるルート
※このルート以外もお待ちしておりますのであくまで参考と思ってください。
※全員にちーあから耳に装着型の通信装置が支給されているので相互の連絡は取り合えます。
●研究棟を探索する
登場キャラ:ナディス
危険度:アブナイ
:キーコードを探して研究棟を探索します。
●ロビーでちーあと待機、キーコード入手後データ棟へ侵攻する
登場キャラ:ちーあ、ツクヨ
危険度:とてもアブナイ
:キーコードの入手を待ち、入手後データ棟の最奥を目指します。
最奥ではちーあがデータのダウンロードを行う為、その間は無防備になります。
ちーあが無防備な間、守り切る事が最優先事項です。
このルートを選んだ場合、各ルートのキャラのマップ上の位置を閲覧できる『探査マップ』が使用できます。
●魔力繁殖実験棟を探索する
登場キャラ:イヴァ
危険度:違う意味でアブナイ
:魔力繁殖実験棟を探索します。ここで機械や敵に捕縛されるととても『アブナイ』目にあってしまうので注意が必要です。
●科学実験棟を探索する
登場キャラ:なし
危険度:アブナイ
:科学実験棟を探索します。毒ガスや漏れだした毒があるので毒に対する備えを持たない場合、非常に危険です。
NPC、支給装備
◆登場キャラ
ちーあ
:異世界に皆様を飛ばす際、いろいろ問題を引き起こす張本人。
技術その他もろもろ、色んな所があと一歩足りなく、未熟。でも笑顔でカバー。
モンスターに引っかかって連れ去れたり、不意に崖から落ちたりなどはもう既に日常茶飯事。
その姿は幼く、絶壁ロリ少女である。物事に対して一生懸命に取り組むがんばり屋。
実はデータで構成される生命体なのでネットに入り込むことができるようになったようである。
ここ最近はネットサーフィンで寝子島の皆を見ているが稀に出くわすアダルトなサイトには赤面して逃げている。
ツクヨ
:とある組織に所属していた金髪紅眼の悪魔の女性。巨乳。ないすばでー。
人を殺す事に何の罪悪感も抱いておらず、寧ろ楽しみを覚える性格の戦闘狂。
どうやら悩みは吹っ飛んだ模様で絶好調。
研究施設に関する記憶は一部覚えているがほぼ忘れているらしい。
イザナ
:ツクヨと同じ組織に所属していた黒髪の悪魔の少女。
両腕が黒い大きな異形の腕であり、そこから雷の剣を出現させたり雷をレーザー状に放って戦う雷の戦士。
なお、普通サイズの腕に変化も可能。素直になれない性格だが根は優しい。
基本的に面倒くさがりで何も事件がない時はお菓子を食べてゲームしてゴロゴロしている。
今回は『イザ那海』化してしまったので回想データにのみ登場。
イヴァ
:ツクヨやイザナが所属する組織の副司令官だった悪魔の少女。
顔は幼いが、身体はなかなかに育っておりその色気で知らずに相手を誘惑してしまう事も。
人間の心の暖かさに触れ、ちーあや召喚者達の数回に及ぶ説得の末、組織から離反し仲間となった。
おかん気質であり、ちーあ達の頼れる保護者的な存在で唯一の『安全』な家庭料理作成者。
戦闘では大鎌を高速で振り回し近寄る事さえ許さない強靭な戦士となる。
ナディス
:異世界『マシナリア』出身の勇者見習いの少女。召喚者達と触れ合い、勇者とは何かを学び日々修行に励んでいる。
現在、寝子島のローカルヒーローに憧れを抱いている模様。女の子らしく振る舞えない事を若干気にしている僕っ子。
最近、師匠の影響もあり戦闘スタイルを格闘戦主体に寄せた為、魔力を乗せた格闘を練習中。回復魔法はやっぱり苦手。
◆ちーあの支給装備
一人一つだけ選べる特製武器。
・ぶるんぶるんハンマー
:見た目は柔らかそうな球体が二つ付いたハンマー。だがその真価は巨乳の女性が持った場合に発揮され、
その場合強力な攻撃を放つ超重量の質量兵器と化す。地面に打ち付ける度に衝撃波を放つ。
なお、貧乳な女性、男性が持つとただのやわらかいハンマー。
・試作型太刀『あまてらす』1型
:試作された身の丈程もある細身の太刀です。柄の部分は機械化されており試作型という事もあり、パーツは剥き出しです。
ロストワードの再現を目指して試作された機能として『一定時間使用者の身体能力を大幅に引き上げる』という機能があります。
しかし効力は60秒程度しか続かず、効果時間終了後は身動き一つできない程の虚脱感に襲われます。
使用者当人が増加し続ける不可に耐えられれば機能は何度でも使用できますがその場合は多大な危険が伴います
機能を使わない場合、ただの切れ味のいい太刀です。
・試作型刀剣『すさのお』2型
:試作された幅広の刀剣です。柄はありますが鍔が存在せず、その形は古代日本の剣に似ています。
文字のような模様が刃に刻まれており、その効力により『力のない者でも使用』できます。
柄のスイッチを押す事で刃に内蔵された機構から炎弾が発射されます。4発ごとに30秒のチャージタイムがあります。
機能を解放する事でロストワードの再現を目指した『炎の刃と化した』刀剣となります。
炎弾発射機構から噴き出し刃全体を包み込むその炎は超高温の白い炎であらゆる物を溶かし溶断します。
しかし60秒を過ぎると安全機能として機能は停止し、ただの剣と化します。その場合、炎弾発射機能も使用できなくなります。
・試作型大盾『つくよみ』3型
:試作された大きな機械式の盾です。見た目は巨大な鉄の盾ですが中心部分にビーム波展開装置があり、
短時間ながら機能を使用せずエネルギーシールドを任意で展開します。
また機能を解放するとロストワードの再現を目指した『巨大なドーム状のエネルギーシールド』を展開します。
しかし60秒を過ぎると内蔵機能が限界を迎え使用できなくなります。
その場合、エネルギーシールド展開機能は破損しただの鉄の大盾と化します。
どういう素材でできているのか非常に軽いので力のない方でも気軽に装備できます。
盾の外周部は鋭いので武器として転用も可能です。
また、副次機能として『付近の毒ガスを自動的に中和する』という機能を持っていますが完全には中和できないので注意です。