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~紫色の輪舞曲~ 山に現れ出でるは死者の兵団
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九夜山の深い森の中、走り去る影が一つ。
その影が走る度に彼女に群がろうとした古風な平安時代の日本の甲冑を身に纏った死者の兵士『ヨモツヘグリ』は倒れていく。
一つ結びにしたポニーテールを揺らしながらイヴァは手にした大鎌を振るってヨモツヘグリ達を瞬時に動かない肉片へと変えていった。
だが何人倒してもヨモツヘグリ達が減る様子はない。それどころか彼女目掛けて猛然と突進してくるその数は増える一方である。
「はぁ、はぁ……流石に一人では堪えるものがありますね……ですがっ!」
振り向き様に背後に忍び寄っていたヨモツヘグリの肩口を斜めに斬り裂くとふらついたその胴体を右足で蹴り飛ばす。
制御を失ったヨモツヘグリの体はごろごろと坂道を転がって何体かのヨモツヘグリを巻き込みながら落ちていった。
額から流れる汗を手の甲で拭うとイヴァは武器を握り直し目の前の敵達を見る。
目の前に広がるのは鉄壁にも見える防御陣形。
盾を構える者、砲撃準備を整えて今まさに放とうとしている者、弓をつがえ直している者……状況は多勢に無勢とも言える。
だが彼女は諦めない。自身が囮であり、陽動である事を誰よりも承知している空であった。
「私がここで暴れれば暴れる程、他の皆が動きやすくなりますからね。皆さん……イザナを、あの子を頼みますよッッ!」
同時刻、本陣となるベースキャンプ付近。
ミナモト率いるヨモツヘグリとヨモツヘグイの軍勢に急襲されたベースキャンプ付近は当初、敵味方入り乱れる混戦状態となっていた。
彼らミナモト軍は到底現れないと思っていた崖の上から一直線に下りて来たのである。
逆落とし……とある武将の得意とした技であった。
状況は異界化を保ち周辺被害を出さないようにする要である本陣を落とされ、勝負は一気につくかに思われた。
赤い色で彩られた甲冑に身を包んだ馬に乗った男ミナモトはバリケードを乗っている馬で蹴散らしベースキャンプに乗り込んだ途端、驚愕の表情を見せる。
「これは……どういうことだッ! 本陣がもぬけの殻だとッ!?」
「も、申し上げます! ミナモト様ッ!」
「どうした?」
「敵軍勢、山の壁に穴を穿ち、即席の洞窟内へと籠城の構え! 防御が厚く……思う様に攻められません」
「ふむ、有象無象の集まりと聞いていたが……俺の策に即座に対応し抗戦する輩がいたというのか。面白いッ! 俺も打って出る、ついてまいれ!」
「ははーっ!」
太刀を掲げるとミナモトは馬を走らせ、報告のあった洞窟の方へと駆けていく。
その背後には馬に乗るヨモツヘグリ達がついていくのであった。
「いいか、馬を狙うんだ。奴らを落馬させれば機動力は装備の軽い此方が上だ! 死角をカバーし、俊敏さを生かせ!」
仲間達に状況を見ながら適宜指示を飛ばすのはちーあに呼ばれた召喚者の一人、
八神 修
であった。
彼は早々に逆落としから敵将の戦法を見抜き、あえて本拠地を明け渡す事で時間を稼ぐと異界化の要である『異界化装置mk-1』を即席の洞窟の中へと移動させたのである。
指示を飛ばしながら戦っていた疲れを癒す為に小休止と状況の把握も兼ねて彼は洞窟の中へと戻ってきたのである。
そこでは水色髪の少女ちーあが異界化装置の近くにて空中に浮かびだすいくつものウインドウとにらめっこしている。
「状況は?」
「あまりよくないのですよ、転移したチームも転移に失敗して散り散り……囮を務めるイヴァも苦戦中なのですっ、更に敵大将と思われる存在が接近中なのですよーッ! わぁぁっ絶体絶命なのですぅッ! 今度ばかりは終わりなのかもしれないのですよぉおお!」
「現状、多方面に出す戦力の予備はありませんね、どうしますか?」
隣に控えていた
常闇 月
の言葉に少し考えると八神は泣きべそをかきつつあるちーあの頭を撫でて落ち着かせるとと指示を出した。
「防衛線で持ちこたえてくれるメンバーにこれ以上の負担をかけない様に常闇は増援の早期撃破を頼む」
「お任せください。伏兵が来るならば防衛の手薄な所を喰い破ってくる可能性が高いですから」
それだけ言うと素早く常闇は戦場へと駆けていった。
まだ不安そうなちーあの頭に手をやると八神は笑顔を浮かべる。
「戦闘は俺達に任せてくれ、必ず防衛して見せる。その代わり異界化の維持は任せたぞ」
「うう、は、はいなのですよ! 八神も気を付けるのです!」
その言葉に手を上げて肯定し八神もまた戦場へと舞い戻った。
八神よりも早く戦場に戻った常闇は洞窟傍に生える木へと鋼糸を利用して素早く上ると戦場を眺めた。
防衛陣形が機能しているのか押し寄せるヨモツヘグリの軍勢に対して少数ながら此方の陣営は持ちこたえている方である。
だが状況はジリ貧ともいえ、時間をかければかける程此方が不利になっていくのは明白であった。
「この状況ならば……手薄なのは南方……ッ! やはり」
人員の関係上、手薄な洞窟南方側付近の地面からヨモツヘグリが数体ほど這い出すのを確認した常闇はその場へと急いだ。
彼女が到達した時には既にそこを守っていた仲間達は奇襲で倒れ、まさに防衛陣形の一部が喰い破られようとしているその瞬間であった。
「我々がここを突破すればミナモト様が褒美をくださる! 者ども、つづけぇぇええーーーッ!」
「ウオォオオオオオオオッ!」
防衛線の一部を突破した勢いそのままに馬に乗ったヨモツヘグリ達は武器を構えたまま突撃を敢行する。
普通であればこのまま一部を破られたちーあ陣営は窮地に立たされるのだが……それは何も策が弄されていなければの話。
半ばまで進んだヨモツヘグリ達は自身の体ががくんっと下に落ちるのを感じた。
馬の手綱を引こうとした時には時既に遅し……ヨモツヘグリ達は次々と地面に隠されていた落とし穴に落ちていく。落とし穴には鋭い木の槍が仕込まれており、落ちた馬諸共多くのヨモツヘグリ達が串刺しとなった。
「くうぅっ! この様な策を弄するとは、卑怯なァっ!」
「あなた方の土俵でわざわざ戦う程、私は無知ではありませんから」
「このぉおおおッ! その減らず口を閉じてくれるわぁーーッ!」
生き残ったヨモツヘグリが太刀を捨てて腰の刀を抜き放ち、大上段に構えて常闇に斬りかかった。
常闇はそれをひらりと避けると鋼糸を傍にあった木へと巻き付けそこを支点に低空で半円状に大きく回転するとヨモツヘグリの背後から蹴りを見舞った。
一瞬の出来事で何が起きたか理解していないヨモツヘグリは前のめりに倒れると膝をつく。
「ぐおぉおっ!? 貴様、いつの間に背後へ!? ぐっがああぁぁッ!?」
常闇は両手の鋼糸を巧みに操るとヨモツヘグリの首を締め上げ、ばきりと折った。
制御を失ったヨモツヘグリの体は地面へとがくりとうな垂れ、そのままどさっと倒れ込む。
「死体とはいえ、首を失えば活動停止するのですね。これは良い事を確認できました」
それだけ言うと常闇は近くの茂みへと次の奇襲の為、その身を隠すのであった。
常闇が奮戦している頃、後方からの叫び声を聞いて警戒していた
曖浜 鴻
であったが増援が来る様子がない事から味方が対応したと判断し前を向く。
「後ろから奇襲されたらたまったもんじゃねえと思ってはいたが味方が何とかしたようだな。よし、俺は目の前の敵に集中するとしようか」
試作太刀ムラクモを握り直すと鴻は深く腰を落とし、目の前から迫ってくる騎乗したヨモツヘグリへと狙いをつける。
上段から彼の頭部を狙って振り下ろされる一撃を紙一重で躱しすれ違い様にムラクモの刃が馬ごとヨモツヘグリを両断した。
ぐらりとバランスを崩したヨモツヘグリは馬と共に地面へと倒れ込み、霧散する様にして消失する。
「…ったく、こっちは馬とかいねぇんだぞ。やはり死体は残らずか。バリケードには使えんな!」
そう言いながら向かってきた別のヨモツヘグリを大きなムラクモの重量を生かして振り回し真一文字にその刃でぶった切る。
斜めにずれながらヨモツヘグリは消失する。騎乗している主がいなくなると馬も同時に消えていた。
「騎乗者がいなくなると馬も消える仕様か。これじゃ奪う事もできなさそうだな」
奪えるならば馬を確保し、騎馬に騎馬で挑むという事も考えたがそれができないならしかたがないと鴻は頭を切り替える。
次の敵を探そうと頭を振った瞬間、ぐらりと鴻の視界が霞む、と同時に全身を抗い様のない虚脱感が襲う。
「ぐ、おっ……こいつが、このムラクモの効果か……! な、かなかにぃ、くる、もんが、あるなァ……っ」
ふらつく鴻を好機と見たヨモツヘグリが二体、馬に乗った状態で武器を掲げ左右から鴻へと接近する。
鴻はいまだふらついており、反応できないかに思われた。
口の端をにやりと歪ませヨモツヘグリは高らかに勝利を宣言する。
「くははははッ! その首、もらったりぃいいいいーーッ!」
同時に振り下ろされる二つの太刀を鴻は大太刀を盾代わりに受け止めると二体のヨモツヘグリを睨みつけた。その口の端からは血が流れている。
「悪いな、俺はここで倒れるわけにはいかない……まだ、守らにゃならんもんが、あるんでなぁッッ!」
例え己が血を流せども。それは彼のろっこん名である。大事な存在を守る事……それを体現するかのようなこのろっこんは危機的状況化である程その真価を発揮する。
鴻の全身の筋力は強化され、強靭な力を誇るヨモツヘグリ二体分の斬撃を物ともしなかったのである。
そればかりか鴻は力任せに大太刀を振り抜いた。その衝撃に吹き飛ばされたヨモツヘグリ達はバランスを崩し落馬する。
片方のヨモツヘグリの頭を踏み潰すと、鴻はもう一方のヨモツヘグリの胸部へとムラクモを突き立てた。
「さて、次だ。ムラクモ、俺の精神を喰らえるだけ喰らえ……俺は意地でも立ち続けてやるぞ、守るべきものを守る為になァッ!」
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
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定員
20人
参加キャラクター数
10人
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シナリオガイド公開日
2020年09月03日
参加申し込みの期限
2020年09月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月10日 11時00分
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