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【節分】鬼は外、福は内、本物の鬼は内に有り
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◆
理事長を担いだ山羊鬼をめがけ、豆が降り注ぐ。
降り出したばかりの小雨のようなソレを、鬼は飛び退いてかわす。
鬼が見上げた先には、一羽の小鳥が飛んでいた。
「ははあ、なるほど。さっきの妙な豆撒きのカラクリはこれか」
その通り。小鳥は
春山 小枝
が、『ちいさきもののゆめ』で乗り移ったものだった。
足を器用に使って隠し持っていた豆を、急降下しながら投げつける。
(理事長を放せー!)
少しでも気を引こうと、小枝は上空からの攻撃を繰り返す。
他の人が来るまで、少しでも時間を稼がなければ。
焦る心を抑えつつ、怪我をする前に小鳥は撤退。寝ている小枝自身を起こして、再びろっこんを発動。
今度はリスに乗り移り、枝から枝を伝って山羊鬼のもとへと急ぐ。
「逃げた……いや、違うか」
辺りをぐるりと睨めつける山羊鬼に、枝葉の影から豆を投擲。
「おっと」
羽虫をよけるように豆を払う鬼。そこへ、全く別方向から豆が投げつけられる。
それもやはり軽く弾いたところで、不意に木陰から一人の少女――
ミーツェ・M・フェリス
の寝子島での姿――が罵声を浴びせかけた。
「やーい、そこのでっかいだけのハリボテ鬼! 投げられた豆を弾いちゃう馬鹿鬼、豆に当たるルールも守れない阿呆鬼、豆に当たる余裕すらない弱虫鬼ーですなー!」
それはミーツェなりの挑発のつもりだったのだろう。
けれど山羊鬼は、顔色一つ変えはしなかった。それどころか呆れたような視線すら向けたまま、小枝が憑依したリスが投げた豆を弾き返す。
返す刀で、地面に転がる石ころを弾く。
小枝が逃がす間もなく石はリスを直撃し、小さな身体が枝から弾き飛ばされる。
その光景に、ミーツェの瞳の奥で怒りが弾けた。
「このデク奥! 小動物に本気で襲いかかる鬼の面汚し、臆病者のクソザコ鬼ですな!!!」
弾かれた豆を拾い集め、木陰から木陰へと身を隠しながら力の限りに投げつける。
「道端の石をわざわざ割りはしなくとも、足元の邪魔な石ころを蹴飛ばすくらいはするだろう。些末些末」
そしてミーツェも、山羊鬼にとっての「邪魔な石ころ」だった。
豆を弾きながら一気に肉薄し、金棒で突きの一撃。
咄嗟に木の幹を盾にすれば、金棒の先がミーツェの目の前まで貫通する。その先端は、ひどくボロボロだ。
「やーいやーい、刺さるのもわからない馬鹿鬼、単細胞のハリボテ鬼にはお似合いの間抜けな絵ですな!」
金棒を抜き取る隙に、罵声と共に木陰の奥へと逃げ込むミーツェ。
その足を、石柱のような鬼の足が踏み抜く。
木陰に、鈍い音が響く。
声のない絶叫をあげるミーツェを見下ろし、鬼は悠々と金棒を幹から抜いた。
「どうした、罵詈雑言はおしまいか? 残念残念」
ミーツェの襟元を掴み上げた鬼は、そのまま彼女を四次元へと封じ込めるのだった。
真白と夏朝の目の前で、空間に穴が空く。
「白さん、これって……!」
「うん、きっとさっき深夜子さんが言ってたやつだ!」
誰かが四次元に囚われようとしていた。
そしてそれは、鬼が身体をこちらへと潜り込ませる瞬間でもある。
開いた穴から投げ込まれたミーツェ。真白がそれを受け止め、夏朝が穴から覗く鬼の右腕へと飛びつく。
「んん?」
穴からその様が見えた山羊鬼が訝る間に、『重く軽く』発動。
自重を増加させる。
身体が悲鳴をあげるほどに、人体の限界なんぞ一切考慮しない勢いで。
それで鬼の手が止まるなら、鬼にダメージを与えられるなら、それでいい。
歯を食いしばり瞳を見開いた夏朝の形相は、山羊鬼よりもよほど鬼らしくすらあった。
「ねえ、大丈夫!?」
傍目にも無茶をしていることがわかる夏朝と、明らかに重傷のミーツェ。
呼びかける真白の声に、二人はどちらも応えなかった。
ミーツェの方も、受け止められたことにすら気づかない様子で鬼の腕へと飛びつく。
攻撃するつもりなのだろうけど、武器一つなしでは効果があるとは思えない。
「もう! これ使って!」
『鋼の如く』で硬化させたリボンを投げ渡し、自身も硬化リボンを手に鬼の腕へと飛びかかる。。
リボンをキャッチしたミーツェの目が、猫というよりは肉食獣じみた獰猛さを帯びる。
「感謝しますな! これでこの邪魔者を刻んでやれますな!」
夏朝が重りとなって釘付けにした鬼の腕へ、リボンをノコギリのように押し付ける。
それは『斬りつける』のではなく、『切断』だった。
そして『攻撃』というよりは、『処刑』だった。
こんなことミーツェもやったことはないし、そもそもやりたくはない。
しかし寝子島の節分を邪魔するこの山羊鬼には、麻酔無し輪切りハムの刑でも軽すぎる。
「山羊鬼の手も足も首も、ねこじまにも星幽塔にもどこにも要らないのですな!」
少し早い調子で叫ぶミーツェの声は、どこか狂気じみてすらいた。
その狂気に同調するように、夏朝が叫ぶ。
「そうだ、鬼野郎の他者を貶め閉じ込める無駄と邪魔の塊な腕など折れるか砕けるか脱臼か千切れて失くしてしまっ」
みしり、と。
夏朝の顔面に拳が叩きつけられた。
怨嗟の声は鈍い音にかき消され、そこから先はもう続かない。
「自分の身を顧みない覚悟は見事見事」
しかし覚悟なんぞでどうにかするには、山羊鬼は強大に過ぎた。
もう一発、ミーツェの頭を鉄槌じみた拳が叩き潰す。
さらにもう一度、今度は真白を狙ったフック。
寸前かろうじて飛び退いた真白は、夏朝とミーツェを引きずってその場を急いで離脱した。
「二人ともしっかり!」
動かなくなってしまった二人に必死で呼びかけながら、四次元空間を鬼の手の届かないところへと必死で逃げていく。
――同じ頃、森のどこかの枝の上。
飛び起きた小枝の身体は、全身べっとりとした汗に塗れていた。
小動物なら、鬼からも見づらいと思っていた。
疲れたりケガする前に戻って自分を起こせば、動物たちも大丈夫だと思っていた。
甘かった。
石がぶつけられた瞬間の痛みが、リスの悲鳴が、頭に焼き付いて離れない。
(山羊鬼と戦わなきゃ、止めなきゃ……!)
そう思うのに、どうしてだろう。
いつもならあんなにすぐに訪れるはずの眠りが、今は一向に訪れる気配がない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月25日
参加申し込みの期限
2020年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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