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【節分】鬼は外、福は内、本物の鬼は内に有り
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◆
「すいませーん! 豆一袋ください!」
売り子さんの「この子何袋目?」という怪訝な視線を気にも留めず、
仙藤 蒼
は新しい豆を一袋購入した。
「鬼はーー外ーー!」
しかも鬼役を見つけるなり、袋ごとぶちまける勢いで投げまくる。
買った端からあっという間に空になるのも構わず、また一袋買いに戻る。
そんな妹の様子を少し離れて見物しているのは、
仙藤 紫
だ。
受験のストレスは紫にもよくわかるが、こんなにはしゃぐほどだったとは。
「よほど溜まってたのね」
苦笑する紫。その背中が、誰かとぶつかった。
「すみません」
「あらごめんなさ~い」
聞き覚えのある声に、つい振り向く紫。
ぶつかった相手は、寝子高の
桜栄 あずさ
理事長だった。ほろ酔いなのか、頬がうっすら上気している。
「理事長、おひさしぶ――」
「おねーちゃん!」
いつもよりトーンの高い蒼の声と、盛大にぶちまけられた豆が挨拶を遮る。
遠慮なくばらまかれた豆は、当然ながら理事長にも降りかかった。
「……すみません、理事長」
「いいのよいいのよ、妹さん? 元気があるのはいいことだわ~」
怒った様子もなく、くすくすと笑う理事長。
よくある日常の一コマで、まさにお祭り騒ぎの無礼講といった雰囲気だ。
「理事長もお祭りに?」
「ちょっと待ち合わせがあってね~。寝子高に編入予定の子なんだけど」
もれいびとしての直感、だろうか。紫の胸がかすかにざわつく。
「こんなところで、ですか?」
普通に考えれば、学校で会うものではないだろうか。その方が、学校案内だってしやすいだろう。
「ん~、そうかしら? さっきも一人お話してきたところなのよ」
「そうですか……」
そうでもないのだろうか。学校という改まった場より、こういうにぎやかな場のほうが話がしやすい……というのもあるのかもしれないが。
聞けば、森の方で待ち合わせだという。
……やはりおかしい。人気のないところがいいなら、それこそ休日の学校でもいいはずだ。
訝しむ紫に、蒼が小声で話しかけてくる。
「お姉ちゃん、どうしたの?」
理事長の話に感じた違和感を伝えると、蒼も同じことを思ったようだった。
「気になるなら、ついてっちゃおうよ。ほら、理事長さん? 酔ってるみたいだし。心配だからその子と会うまで、って」
「……そうね」
そんなやりとりをしているそばから、「そろそろ行かなきゃ~」と去っていこうとする理事長。
「あの、理事長。私たちも一緒に行きます」
きょとんとする理事長。けれど、ほろ酔いなのが心配だと伝えると、あっさりとOKしてくれた。自覚があったんだろうか。
「デリケートな話もあるかもしれないから、待ち合わせまでよ~」
「はい、立ち聞きなんてしないですよ。ね、蒼?」
「もちろん!」
そうして境内のハズレの当たりまで来たところで、蒼が理事長にひとつ提案する。
「森じゃやっぱり危ないですし、場所変えてもらったらどうですか?」
蒼の提案に、「そうね~」と理事長。
連絡しようとスマホを取り出したところに、一件の着信が入る。理事長の反応を見るに、件の子のようだ。
「あ、もしもし~?」
電話越しにやりとりをするうち、理事長の表情が少し険しくなるのが二人にもわかる。
そして、目を見開く理事長。
紫と蒼にも、スマホ越しの声が聞こえた。
『助けて』
ほろ酔いが一気に覚めた様子で、理事長が森の方へと駆け出す。
「理事長!?」
「お姉ちゃん、追いかけよう!」
慌てて後を追う二人。
ひっそりとついてきていたフィリップも、さらにその後を追いかける。
森に入っていった理事長たちは、すぐにも足を止めることになった。
「な、なによこれ……」
言葉を失う皆の前には、樹々に囚われた少年の姿があった。
直感が当たってしまったと悟った紫が、護身用のスタンガンを構える。
「蒼、理事長を連れて逃げなさい!」
ざぁっ、と。辺りを包み込む葉鳴りに紛れて、声が聞こえた。
「せっかく取り替え甲斐のある獲物が見つかったんだ、それは困る」
山羊鬼の巨体が、三人の退路を阻むように降り立つ。その瞳が、理事長をじろりと睨む。
「逃げてくださーい!」
「ヨソナラ君!?」
そこへ追いついたフィリップが、鬼の背後から豆を投げつけた。
危なげなく豆を払い除けた鬼は、そのままフィリップに突進。
しかし不意に枝葉の中から浴びせられた豆に、鬼は一瞬金棒をそちらへ向ける。
その好きに、豆を投げつつ距離を取るフィリップ。
けれど次の瞬間には、突き刺すような膝蹴りがその意識を刈り取っていた。
思わず駆け寄りそうになる理事長。
「あずささん! ダメです!」
蒼がその手を引きつつ、たまたま持ち合わせていた飴玉を口にして、『キャンディ・レイン』。
周囲に降り注ぐ飴玉の雨に、鬼の視線が空を見上げる。
「ほう、菓子の雨か。愉快愉快――む」
飴玉に紛れて、どこから豆が降り注いでいた。弾き、かわし、足元の邪魔な豆と飴玉を弾き飛ばす山羊鬼。
その間に理事長を連れて逃げ出す紫と蒼だが、
「おっと、いかんいかん」
降り注ぐ飴玉を一つ口に放り込み、鬼は三人を追いかけた。
あっという間に追いついてくるその巨体めがけ、蒼と紫は残っていた豆を手当たりしだいに投げつけた。
さらに足元へ、やはりどこからか豆がぶちまけられる。
踏んだ拍子に顔をしかめる鬼。しかしその足は止まらず、それどころか痺れを切らしたように――跳躍。
土埃が舞い上がるほどの勢いで、三人の頭上を飛び越え目の前へ。
「さて、鬼ごっこは終わりにするか」
軽い地響きと共に身体にかかる巨体の影は、三人の脚を止めてしまうのに充分すぎる圧力を持っていた。
「この……っ!」
紫が突き出したスタンガンは、腕を捕まれ押し止められてしまう。
「こんな玩具もあるのか。これは……こう使うのか?」
抵抗なんぞ意に介さずに、スタンガンを紫に押し付けた。
電流に悲鳴をあげる紫を、そのまま金棒で一撃。
「お姉ちゃ、」
蒼の腹に、金棒の先端がずんとめり込む。
「仙藤さ――」
そして、理事長も。
崩れ落ちた理事長の身体を担ぎ上げ、山羊鬼は森の樹々へと目を向ける。
「さて、約束通り『取り替え』てやるぞ」
般若のような形相が笑む様は、異様というより他にない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月25日
参加申し込みの期限
2020年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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