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【節分】鬼は外、福は内、本物の鬼は内に有り
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◆
「せつぶーん! 寝子島ってこーゆーイベント盛大にやるからすき!」
楽しそうな空気に惹かれ、節分祭にやってきた
志波 武道
。
けれど何だか、救護室の辺りが騒がしい。
何か起こってるのかと訝しみ、少し様子を伺ってみることにした。
そんな武道に気づいたのか、救護室の中に居た
八神 修
が声をかけた。
「志波先輩! 大変です、津止先生たちが――」」
詳しく話を聞こうと入った武道が見たのは、いつにも増して険しい雰囲気の教頭先生と、手当を受けている瑠樹の姿だった。
何が起きたのか問う武道に、教頭先生が周囲に聞こえないように説明する。
「……鬼、ですか」
節分という「鬼の存在が許される」タイミングだからこそ、呼び込まれてしまったのだろうか。
「鬼はまだ切り株に?」
修の問いに、先生は横に首を振る。
ハルキが立ち入り禁止のロープを張りに様子を伺いにいったところ、影も形もなかったそうだ。
後悔を滲ませる修に、教頭先生は「いや」と小さく首を振った。
「どのみちヤツは我々を襲っただろう。彼の負傷は、むしろ私の責任だ」
それから、先生は二人へと向き直った。
「君たち、連絡を取れるもれいびは居るか」
所変わって、祭りの喧騒に賑わう参道の一角。
「そうか、わかった。野々を見つけたら、なるべくついてるようにするよ」
修を通じて教頭先生からの連絡を受け、
龍目 豪
の眼差しが険しさを帯びる。
ののこと山羊鬼が遭遇したら、危険なうえにひどく面倒なことになる。
彼女が見ていると、ろっこんが効きづらくなってしまう。山羊鬼と戦うには、絶対にろっこんが必要になるのにだ。
人気の多いところにいれば、鬼もそうそう仕掛けてはこないだろうけど。
ねこったーも使ってののこを見つけた豪は、たまたまといった風を装って声をかけた。
「野々、久しぶりだな。すごいコスプレだな」
「豪先輩やっほー♪ 鬼だよー、すごいでしょ!」
くるくるパーマから飛び出す二本の角で、豪をつんつんするののこ。
そんな彼女の様子に、豪は安堵混じりにふっと笑った。
「そうか、鬼だったか。じゃあ俺も豆を投げるかな。――それっ!」
買っておいた豆を投げつけてやると、ののこはきゃーきゃー笑って逃げていく。
「祭りとはいえ夜だ。一人になったら危ないぞ」
ののこを見失わないよう、豪は人混みをかきわけて追いかける。
けれどただ追いかけ、目を離さないようにするだけでは限度がある。
気ままに祭りを楽しむ、ののこの注意をひかなければ。
「野々、あっちに面白そうな屋台があるぞ」
そこで豪は、適当な屋台を見繕ってはののこに声をかけた。
思ったとおり興味津々に立ち止まってくれるものの、やはり繰り返していると慣れてきてしまうわけで。
「おーい、野々……」
何度目かに豪が声をかけたときには、ののこはもう別のものに興味津々な様子だった。
「かっこいい~~!」
祭りの喧騒を少し離れた、境内の奥の森の陰。
ひっそりと二人の方を覗く、ののこ以上に気合の入った鬼のコスプレに目を奪われていた。
捻じくれた角に、二メートルはあろうかという巨体の鬼の『コスプレ』に。
よく見ようと思ったのか、駆け出すののこ。
「野々!」
人混みを離れて森の方へを向かっていくその腕を、豪が掴む。
「先輩?」
ののこのきょとんとした顔にハッとなり、慌てて手を離す。
その間に鬼は少し、こちらに近づいてきているようだった。
「あー……実はな、野々。あのコスプレの人は俺の知り合いで、ちょっと用事があったのを思い出してさ。悪いけど、コスプレの話はあとにしてもらえないか?」
咄嗟のでっちあげを、しかしののこは信じてくれたようだった。
「用事終わったら、かっこいいコスプレ見せてくれるように言っといてね~!」
大手を振って喧騒に紛れていくののこを背に、豪は鬼へと向きなおる。
ののこは逃した。あとは――
「俺に用事か。聞いてやろうじゃないか。勇敢勇敢」
この場をどう切り抜けるか、だ。
「ファイトー!」
先手必勝、『軽いぜ!』を発動。近くにあった古びた石灯籠を持ち上げ、殴りかかる。
石灯籠を金棒で受け、鬼はぐっと力を込めた。
足元を地面に沈む感覚が襲い、豪の額をねばつく汗が伝う。
「大した力のようだが――ふむ。誰か来たか?」
金棒で石灯籠ごと豪の身体を押し込みながら、山羊鬼が視線を右手へと向けた。
「見つけたぜ豪くん! さっきの連絡は一体――」
息せき切ってやってきた武道が、山羊鬼の姿にぎょっと後退る。
「お、鬼!? コスプ……いや、本物……!?」
声までひっくり返った様子を訝しんだのは一瞬、豪はすぐにその意図を悟った。
「武道! こっちに来るんじゃない!」
「人を呼ばれては厄介厄介。退けておくか」
薙ぎ払うような鬼の蹴りが、豪の足元を刈り取る。
体勢を崩したところへ、石灯籠ごと押しつぶすように踏みつけ。そのまま武道に向き直る。
「く、来るなぁ!! うわああああっ!!」
ぼろぼろと袋からこぼしながら、武道は覚束ない動きで豆を投げつける。
しかしその豆は、たやすく打ち払われてしまった。
「そ、そんな……」
武道の身体から力が抜け、へなへなと崩れ落ちる。
「そう怖がるな。取って食いやしないし、殺しもしないからな。安心安心」
迫る山羊鬼。その背後から、豪が石灯籠を振りかぶる。
「まだやられちゃいないんだよっ!」
金棒を構える山羊鬼、しかし耳を突く風切り音に飛び退った。
鬼の右腕に、火傷のような傷が一筋走る。傷口から噴き出した白煙が、しゅうしゅうと音を立てる。
「ほう、ただ投げるだけではなく道具も使うか。驚愕驚愕」
鬼の視線の先には、即席のパチンコを構えた修の姿があった。
「龍目先輩、志波先輩、無事ですか」
パチンコを向けたまま、修は山羊鬼に呼びかける。
「お前が囚えた人々を解放し、元いた世界に帰ってはくれないか」
「武器を向けたまま言うセリフではないなあ。それに、応じると思っていないだろう。無意味無意味」
ここまでは、修にも予想通りの答えだ。退去要請に応じるなんて、はじめから期待はしていない。
「……だろうな。だが何故こんなことをする? わざわざ節分の……弱点が溢れかえった日に、一人で仕掛ける意味とはなんだ?」
鬼の目的がわからない。それはある意味、鬼の実力以上の脅威だと言える。
「仮装に紛れて暴れるだけならともかく、俺にはお前がそこまで愚かな鬼には見えない」
修の言葉に、鬼は少し機嫌良さげに目を細める。
「そうかそうか、愚かな鬼には見えないか。結構結構」
ならば、と。鬼が笑う。
「見えないからこそ、言葉を弄するのは間違いというものだ。失策失策」
瞬間、修は『分解』を発動した。狙いは当然、鬼の持つ金棒。
しかし『分解』が始まった時、鬼はもう修の目の前に居る。
「その道具は特に邪魔だな。処分処分」
腹に食い込む金棒。胃液が逆流する苦味にむせた修から、鬼はパチンコは奪い取る。
まるで大人が、ぐずる子供からおもちゃを取り上げるみたいに。
「八神!」
豪が石灯籠を投げつける。
金棒で払おうする鬼だったが、得物の一部が『分解』されていることに気づく。
「さっきの一瞬で細工をしたか。感心感心」
半身に引いて灯籠をかわし、そのまま修の顔に拳を叩き込む。鼻の骨でもイッたのか、みしりと砕ける音がした。
「――このっ!」
回り込んだ豪が、石灯籠を拾い上げてフルスイング。
後頭部を直撃すれば、流石に鬼も数歩前へとよろめいた。
そのままの姿勢から後方への蹴り上げ、豪の身体を吹き飛ばす。
その隙を、武道は見逃さなかった。
横面から、丸太のような鬼の足へと組み付いた。
(囚われている皆のフツウ、それを壊させるわけにはいかない…!)
へたりこんでいたのも、情けない男を演じていたのも全てこのため。
鬼の脚へと手刀を突き立て、『スイ・マー』発動。
「痛っ……!」
突いた手が痛くなるほどに鬼の肉体は強靭で、それ故に麻痺の効きが決して良くないことを武道は悟る。
だが、ほんのわずかでも効果はあった。
「おっとこいつはやられた、愚図は演技だったか。失敗失敗」
感心したように鬼が笑う。
直後、組み付いたままの武道の頭を、思い切り蹴り上げた。
顎から脳天まで突き抜ける衝撃。口の中が切れたのか、武道はかすかに血を吐いた。
そのまま動かなくなった武道を押しのけ、鬼は豪に向き直る。
豪の頭を、というよりは顔を掴んで、自分の目線を同じ高さまで吊り上げる。
「ぶど……がっ」
「別に死んじゃいない。ただちょっと退けただけだから、そう騒ぐな。静粛静粛」
言い聞かせるようにそう言って、鬼は豪の頭を石灯籠へ叩きつけた。
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日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月25日
参加申し込みの期限
2020年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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