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すぐ見つかると思っていた。
でも、そんなに簡単な話ではなかった。
「にゃいれすね、ごほん、めっかんないれす……」
商店街にぽつりぽつりある古書店をのぞいても、そもそも絵本の取り扱いがなかったり、ゲームの書籍専門店だったりした。
ようやく見つかった店にはあったものの、価格はプレミア付のすさまじいものであった。初版かつ作者のサイン入りということだが、そんな話はコトコにはわからない。
「うー……ごじゃくえんじゃまのまる、いーぱいあるれす。てーいんしゃん、こえ、ごじゃくえんじゃまれ、めーれすおね?」
あう、やっぱめーれした、と立ち去るコトコの背は、それこそカタツムリのように丸まっている。
けれども、古本屋とは思わず通り過ぎかけた店の軒先、そこから漏れ聞こえてきた店内BGMがコトコの耳をとらえていた。
『本を売るなら~』
「え? ほんをうる?」
見た目は古書店ではなくピカピカできれいだ。てっきり普通の書店かと思いきや、本を売ることができる店だという。惑いつつも入って、そこが本当にチェーン系の古書店であることをコトコは間もなく知った。CDや服、楽器まで売られているではないか。
山ほどある絵本の在庫を調べたが見つからず、あきらめて立ち去ろうとした矢先、処分品コーナー、いわゆるワゴン本の一角で、ついにコトコは目指す本に出会ったのである。
「うふぁー!!」
おそろしく安価だった。おそらくは裏表紙に、『ひが とうた』と名前が記されていたからに違いない。
「かえたれす、こえ、にーにとよむれす!」
店を出たときすでに、コトコは威勢よく駆けだしていた。
「にーにのおうち、いくれす!」
けれども雪が降った後の光景だ。
コトコの知っている道のりとはずいぶんと違っていた。
当然、目印となる草木の姿もない。
「うゆー……はっぱっぱ、にゃいし、ろーろ(道路)しろれす」
最初の勢いはすぐさましぼみ、本を抱えたままコトコはまた、背を丸めて歩くことになってしまった。
「そうら! ぴかぴか!」
かつて少年と出会ったあの場所には、ぴかぴか光るカーブミラーがあったはずではないか。
「ぴかぴかのこれすか?」
上を向いて歩く。当然、丸まった背中も元通りだ。北風が吹くなかめげずに歩く。カーブミラーを探して歩く。
カーブミラーはひとつではない。あちこち、見つかりそのたびにまちがいとわかるがそれでもめげない。もうそこだ。もう次だ。そう信じているから。手には本があるから。
「しゃむい……かーかのまふりゃ、あたかいれす……」
ふかふかのマフラーに顔を埋めて歩くうち、ついにコトコは目指す場所を見つけたのである。木造の古びたアパート、
「う? ……ぴかぴかあたー、にーにのきのおうち、あたー!」
ところがその二階、見覚えのあるドアを叩いても、インタフォンらしきボタンを押しても部屋からはなにひとつ反応はなかった。
そうだ。
コトコは思い出す。
ひっこしする、と彼は言っていた。もう『しせつ』に行ってしまったのか。
「にーに、にーにはのこれすか?」
たまらなくなってコトコは声を上げる。すると、
「え? にーに? なんすか?」
ひょいと一階のドアから若い女性が出てきた。二階を見上げて声をかけてくれる。栗色の髪の毛。きれいなひと、とコトコは思った。
「とー、にーにあいにきたれす。ごほん、いっしょによむれす」
「にーに……? あ、もしかして」
後藤 杏那
(ごとう・あんな)は顔を引っ込め、間もなくひとりの少年と一緒に顔を出した。
比嘉 桐太
(ひが・とうた)だ。もちろん桐太もすぐに気付いて、わあ、と声を上げたのである。
「ことこちゃん! 久しぶり!」
「あ、にーに! とー、にーにとごほんよむれす! こえ、かったれす、よむれす!」
へえー、とまみ子は歯を見せて笑う。
「桐太君もやるっすねえ。ガールフレンドっすか?」
「ガール……?」
「あ、いいっす、いいっす。気にしなくて」
あんなは階上のコトコに呼びかけるのである。
「外は寒いっすよ。下に降りてきて、あーしんちの部屋でその本読むといいっすよ。積もる話もあるみたいっすからねえ。ココアくらい出しやすから」
言われて急に寒さを思い出し、コトコはマフラーを抑えながら階段を駆け下りるのである。
「うふぇー、とーね、にーにとおはなしすうの、だーしゅきなんれす」
引っ越しの話がどうなったのか、聞きたい。
そして聞いてほしい。
今日、ここにたどり着くまでの自分の大冒険を!
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月22日
参加申し込みの期限
2020年08月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年08月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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