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携帯戦記カプセルギア 愛光島日記
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【封じられたバトル】
崩れてゆく。足元から頂点に至るまで、がらがらと。
「私は、恵御納 羨音じゃ……ない?」
触れた瞬間、築き上げてきた全てがあっさりと朽ちてゆくのを感じた。
しかし奇妙なもので、羨音の胸を満たすのは喪失や憂いの情のみならず、そこには期待と庶幾もまた芽生えつつあった。
「……
カーサ
!
カヤ
……!」
猫耳尻尾に妖精羽、こげ茶色のくせっ毛を揺らした愛らしいカプセルギアを、羨音は慟哭めいたうめきまじりに胸へと抱いた。
カプセルギアは、ギアマスターを敬慕するものだ。意思なき頃もそうした傾向は時に見られたのだから、偽りの世界とはいえ人の形を成し、記憶さえ取り戻した今、思いは止め処なく膨らんだ。
「私は、カプセルギアの『アマネ』……」
金色の髪をなびかせ、青の瞳で天を仰ぎ、やがて歩き出す。
成さねばならないことがあった。
真実を知ればなるほど、彼らは至るところにいたらしい。
「あなたたちが、マスターを。この世界を」
正確を期すれば彼らの黒幕たる者の企てだろうが、要はこの場を切り抜け、徐々にでも近づけばいい。
敵は無数だ。
「いくわよ、『かさね』!」
主を操縦し危険にさらすことへ迷いはあったが、羨音はほかの手管を知らない。猫を模った銃で先制し、飛び込む。
敵はモノクローム。一切の色を廃されたカプセルギアを操り、自らも白黒の制服を着込んだ感情無き生徒たち。愛高にも多く紛れ込んでいたこれらこそが仇敵であり、鍵だった。
まず敵飛行型カプギアと整列したライフル持ちが斉射し、かさねを狙う。羨音は端末上へ指を滑らせ、かさねは身をひねり銃雨をくぐり抜ける。
「そこ!」
肉球を模した戦輪が弧を描いて飛翔し、間合いを詰める盾を持った多脚カプギアの数体を弾き返す。即座に繰り出された反攻の槍撃には鋭く飛び退き、戻ってきた戦輪を受け取りざまに薙ぎ払う。
ヒットアンドアウェイを主軸に、一撃を加えては退き、追撃へカウンターを加えては退いた。無論ただ逃げているつもりはない。
往来の人々はどこへ行ったのだろうか。気づけば無人の大通りを大胆に横切り、かさねに後方を守らせながら狭路へ飛び込む。
カプセルギアを扱うのは初めての羨音だが、技術や勘どころは身についている。マスターたちの操縦が自身にも染みついているのだ。
かさねを追い路地へ踏み込むボクサー型のカプギアを左の銃で撃ち貫き、魔術を扱うらしいローブのカプギアは、呪文詠唱の前隙をめがけて戦輪を投げつけ構えた杖もろともに砕いた。
「私は、負けられないから……!」
そう羨音には、自負があった。己と立場を同じくするカプセルギアの中でも、一際に重い責任と信頼をその肩に背負っていることを。
ひとつの身体にふたつの魂を内包する主は、ともに『アマネ』へと触れ、記憶と経験の蓄積を二重にもたらした。カーサとカヤ、ふたりは等しく羨音のマスターであり、どちらが欠けても羨音は耐えられないだろう。
上空からヘリ型カプギアがマシンガンとミサイルの波状攻撃をしかけ、かさねの退路を狭めてゆく。数機を破壊し突破を試みるが、気づかぬうちに肉薄していた多脚型が鋭くランスを繰り出し、肩部へ受けた衝撃で左腕の銃が使い物にならなくなった。
それでも一機ずつ、焦らずに確実に、数を減らしていく。しかしモノクロームたちはどこから現れるのか、波は一向に途切れる気配を見せない。
「このままじゃらちが明かないわね。それなら」
掃射を避け反転、ビル壁を走り距離を離す。羨音もかさねの位置と迫る敵を注意深く把握しながら駆けた。
「どこかに司令塔がいるはず……!」
高所に陣取り、かさねの目を通じて視界を広く保つ。探すのはほんのわずかな違和感や差異だ。
追いすがるミサイルをエアコンの室外機を遮蔽物に回避し、戦輪を投げつけプロペラの根元を刈る。ボクサー型のストレートを浴びると、この世界にあってもA.I.C.O.は被弾警告を発した。
白黒、白黒、色の無い群れ。羨音もやがて、モノクロームのカプセルギアこそが彼らの本体であると知るだろう。
「……見えたわ!」
端末の画面を鋭くスワイプし、かさねは跳ぶ。
カメラが映す視界の先に、灰色の腕章を羨音は捉えた。
瞬転、かさねの姿が敵どもの目の前からかき消えた。正しくはあらゆる死角を活用して駆け抜けただけだが、敵は常に画一的にこちらを視界に収めようとするのみで、唐突な動きには対応し切れていないことに羨音は気付いていた。多数であればそれだけ死角も多く生まれることになり、数を頼ったことが裏目に出たといっていい。
ほんの数秒のち、かさねの姿は最後方に控える腕章を身に着けたカプギアの背後を見定め、戦輪を振り抜いていた。
波が収まってみれば、転がっているのは白黒のカプセルギアだけ。
それらには目もくれず、
「行かなくちゃ」
歩み始めた羨音の足取りは軽かった。再会は近い、垣間見えた希望が羨音を弾ませた。
霧は晴れた。世界を隠す虚飾に惑うことはもはやない。
「……待っててね。私が必ず、元に戻してあげるから……!」
『かさねたち』を真なる姿へ。道は平坦ではないが、少なくとも歩み続けることはできる。
主たちの微笑みが並ぶ様を思い描き、羨音は晴れやかに笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月24日
参加申し込みの期限
2020年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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