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携帯戦記カプセルギア 愛光島日記
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【愛高賛歌】
私立愛光島高等学校、通称『愛高』。創立60年の歴史を誇る伝統校だ。確固たる教育理念と生徒の自由意志も尊重し、確かな絆と思いやりの心を育む……そうして愛光島の教育を支えてきたのが、この島唯一の高等学校である。
「おはよう、みんな」
蒼凪ミオも、そんな愛高に通う生徒のひとりだ。蒼いアシンメトリーボブを風になびかせ、蒼い瞳を細めて控え目に笑う。細身の体型ながら自己主張の激しいグラビアモデルばりのボディと穏やかな微笑みに、すれ違う生徒らはみな一様に彼女を振り返った。
「さ、今日も授業がんばらなきゃ……」
「おーっほっほっほ!」
高笑いに振り返ると、喜屋武 璃愛奈が悠々とやってくるところだ。後ろには取り巻きの生徒たちが列を成し、先頭を歩く璃愛奈を羨望の眼差しで追っている。
「ごめんあそばせ!」
「ああ。こちらこそ……ごめんなさい」
風を切り校舎へ向かう璃愛奈の背を見送り、ミオは肩をすくめた。
「本当……個性的な生徒が多いのよね、うちの学校って」
愛高学校憲章には確かな個性と豊かな人間性を育む、などとあるのだが。事ほど左様に、愛高の登校風景は賑やかに過ぎるのだった。
「おーっほほほ! 答えは、11a-5bですわぁ!」
「うん、正解……」
先生の言葉を遮って、教室内には嬌声が響く。
「きゃーっ、さすがです璃愛奈さま!」
「なんて博識なのかしら!」
「答える姿まで、なんて美しい……ああっ(失神)」
璃愛奈の成績は良い。とても良い。
なぜかと問われれば、それが否応なく人々の耳目を集める星のもとに生まれた自身の、逃れ得ぬ使命だと自負するからだ。
無論、成績上位をキープするにはたゆまぬ努力が欠かせない。予習復習もしっかりこなし、授業もこれで真面目に受けているから、先生たちの心象も悪くはない。
実に、完璧。完璧な学生生活だ。
『ええ、さすがはリアリアちゃんですわ!』
(……また、この言葉。この声)
だから自分で思うより、疲れているのだろうか。ふとした瞬間、璃愛奈は知らない誰かが知らない名前で自分を呼ぶシーンを想起した。
(そんなあだ名で呼ばれたことはありませんのに。なぜ……)
「あら? 璃愛奈さま、どうかしたんですか?」
心配げな取り巻きたちの顔に、もちろん璃愛奈は全力の笑顔を返す。
「おーっほっほ! なーんでもありませんわぁ!」
午前の授業へ濃密に取り組んだ後、昼休み、ミオの姿は食堂にあった。
(久しぶりね、ここで食べるの)
いつもは教室で友人と卓を囲み弁当を食べるのが通例だが、今日はその弁当をこしらえてくれる母が朝から不在であり、久方ぶりに食堂のメニューをいただくことにした。
(A定、かな。やっぱり)
いかにも学生向けな肉類中心の定食を思い切りよく頬張る。ミオの細身のどこへそれらが収まるのかと周囲は驚いたが、当の本人が顧みることはない。なにしろ午前中は気合十分、数学に理科にと前のめりに頑張ったから、午後にも備えて消費したカロリーをたっぷりと補給しておかなければなるまい。
とはいえ、
(ちょっと食べすぎ? 太っちゃうかな……)
食事や間食も、いつもどうしても食べすぎてしまうのは、学業へ打ち込む反動だろうか。
ともかく、もうすぐ期末試験だ。進級がかかった大一番、手を抜く道理はない。少し苦手な理科は特に重点的に予習復習をこなしておく必要がある。
そんなふうにしてミオは真面目だから、疲労もたまってしまうというものだ。生姜焼きを箸でつまみながら、
(こんな時はちょっとだけ、ゲームでもして気晴らしを……)
そう思ったところで、はっと我に返る。
(……ゲーム? そんなの、あまり遊んだことないのに)
なぜだろう。
ミオにはたびたび、自身の心に違和感を抱くことがあった。
「おーっほほほ! 今日は授業が終わったら、バレエのレッスンがありますの」
「さすが璃愛奈さま!」
「素晴らしいですわぁ!」
「なんて麗しいのかしら」
「バレエ着を優雅に着こなす璃愛奈さまを想像したら……ああっ(失神)」
といった次第で、放課後、璃愛奈は早々に帰路へ着いた。
彼らとは親しくしているが、決して友人ではない。高圧的な物言いが整った顔立ちと相まって、周囲には遠慮を抱かせてしまうらしいことを、璃愛奈も自覚してはいる。
けれどそれも仕方のないことだ。なにしろ璃愛奈は、あらゆる分野においてトップに立つ運命を背負って生まれてきたのだから。
だから彼らは友人ではない。後ろを歩き付いてくる者であって、苦楽を分かち合ったり、共に歩んでゆく者たちではないのだ。
『大丈夫!
アイオ
はずうっと、いつまでだって、リアリアちゃんのお友だちですわ!』
(また……この声)
記憶にはないが懐かしく、聞いたこともないはずなのに心地良い。
(アイオって、誰かしら?)
知らない名前。それなのに、なんだか……。
「……おーっほっほっほっほ!」
街中で唐突に璃愛奈は高笑いし、すれ違う人々がびくりとして振り返った。
構いはすまい。
(私は喜屋武 璃愛奈! トップに立つ人間は常に孤高なのですわ。お友だちなんて……欲しくはありませんことよ)
それが彼女の生き方なのだから。
ぷは、と大きく息を吸い込む。
放課後の愛光島スポーツセンターはまだ空いていた。ミオは何はばかることなく水へ飛び込み、思うさま手足をかいた。プールの底は青く塗られていて、水に投影される鮮やかなブルーは自身の名前に通ずるようにも思えて気分が良かった。
(今日はちょっと食べすぎちゃったし、ダイエットしなきゃ……!)
はた目には十分にスタイル抜群だが、自分に厳しいミオに妥協はなかった。勉強にも劣らぬ気合でのめり込み、水から上がる頃には50メートルを何往復したか思い出せないほどだった。
「はー、気持ちいい。チョー気持ちいい!」
そろそろ混み合いだす時間と見えて、やってきたふたり連れの主婦がミオの晴れやかな顔を眺めて微笑ましそうに笑った。
(……なに、今の。なんだか私じゃないみたいな……)
心が澄み渡る時、時おりミオは、そうしてあけっぴろげな自分を見せることがあった。いつもの慎ましさとは違う自分に、戸惑いを隠せなかった。
けれど同時に、ミオには何故だか確信めいて、分かることがあった。
(『誰か』は……きっと私の)
大切な。かけがえのない。
そんな、『
誰か
』。
いつか眺めた記憶、底の底へ封じ込められた思い出が、ミオにそうさせているのだろう。
きっと、そうなのだろう。
(いつか、会えるのかな。ううん、再会できるのかな)
未来、いや、あるいは過去だろうか。
いつか訪れるかもしれない日へ思いを馳せ、ミオはそんな自分の心が紡ぎ出す不可思議にくすり、微笑んだ。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月24日
参加申し込みの期限
2020年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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