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唐突な使命
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寮の自室で夕飯を食べているときだった。
今日の唐揚げは味付けがうまくいったな、とひとり食べながら満足する。せっかくうまくいったのだからルームメイトにも分けてあげたいところだったが、あいにく今は外出している。そういえば今日は外で食べてくると言っていた。
残念だけど全部自分で食べてしまおう。高梨が最後の一つをつまみ上げたときだった。
とんとん、と鳴るノックの音に、
高梨 煉
は顔を上げた。
(こんな時間に誰だろ……? あ)
スコープからドアの向こうを確認すると、そこに立っていたのは同じく桜花寮に住む彼の妹だった。
「おう、どうしたんだ?」
ちょうどルームメイトは外出している。
扉を開いて招き入れると、彼女は何やら困ったような顔で相談事があると部屋に入ってきた。
普段は明るい妹の煮え切らない様子に、高梨は首を傾げた。
「なんだよ、言いたいことがあるなら言えって。あ、そだ」
これ食うか? そう言って差し出したのは、先ほど彼が作った唐揚げだ。
時間が経ってしまって揚げたてとはいえなかったが、それでもまだ十分に温かさと美味しさは保ったままである。
皿ごと手渡すと、妹はぱくっとつまみあげて一口で食べてしまう。
高梨は料理が得意である。その味は妹も認めているようで、妹はそこでようやく困ったような表情をほころばせた。
ふう、と飲み込んだあと、思い出したように話を続ける。
作った人形が動き出すようになったの。
意を決した様子で、妹はそう口にした。
その突飛な言葉の内容に、え、と高梨は尋ね返す。
「人形、って、お前がいっつも作ってるあみぐるみ? だよな?」
高梨の問いに頷くと。妹は腕に抱えていた二体のあみぐるみを示してみせた。最初は右腕に抱えた子が動いて、そのあとは左腕の子も動かすことができたらしい。
「まじかよ……まあ、とりあえず試してみろよ」
さすがに半信半疑――というかほとんど疑いの眼差しで高梨はそう言った。あみぐるみが動き出すだなんて、大方夢でも見て寝ぼけているのだろう。
高校生にもなって……と呆れたように内心で笑っていた彼は、次の瞬間、目を丸く見開いた。
動いている。猫と犬のあみぐるみが、すくっと立ちあがってぽすっと自分の両足に抱きついてきたのだ。
「え、え、……ちょ、お前これ」
焦った様子で高梨が言うと、動かしている張本人である妹も困惑したような声を上げた。
私が動かせるのは、一度に一匹だけなのに!
それから数日の、とある授業中。
高梨はその不思議な現象、に更に上塗りする不思議な現象について考え続けていた。
(あのあと妹にまた俺の料理を食べさせたけれど、力はやっぱり増幅していたな)
ちなみに、次に食べさせたのはおにぎりである。唐揚げでなければいけないという訳ではないみたいだ。
どうやら自分には「作った料理を食べさせた人の力を強化させる」という特殊能力を持っているらしい。すごいアシスト専用だな、と自分の手を見ながら高梨は思う。
(……この力を活かすことはできないだろうか。最近、物騒な事件も多いし)
高梨は席に座りながらそっとクラスを見回す。新しいクラスにも慣れてきたのか、授業中の空気は前に比べて少し緩やかになっていた。ごく当たり前の日常、学校、友人、――そして妹。
この力でフツウを守る誰かの助けになることができるなら。
ありきたりなこの高校生活のために役立てることができるなら。
(俺は俺の力で、俺のやり方でみんなを守りたい)
何気ない授業中。高梨はそっと心の中でそう決意するのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月16日
参加申し込みの期限
2013年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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