this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
唐突な使命
<< もどる
1
…
21
22
23
24
25
…
26
つぎへ >>
薄暗くなってきた道を、
三希 環
は歩いていた。
四月を迎えたとはいえ、日が落ちてくると気温はまだまだ肌寒い。お気に入りの赤いマフラーを首に巻きなおすと、ぶるっと三希は小さく身震いをした。
学校が終わってから散歩がてらぶらりとその辺を歩き回っていたのだが、そろそろ帰ろうかと三希は自室のある桜花寮へと向かう。これから気温はどんどん下がるだろう、日が完全に沈むまでには帰りたかった。
「今日のご飯は何かなぁ? ……ん?」
道の向こうに、何かが見える。
目を凝らすと、それは小さく丸まった動物のようだった。こんな道のど真ん中で昼寝などする訳がない。ただ事ではないと三希は慌てて駆け寄った。
(あれは……猫? 助けないと!)
歩道の真ん中にうずくまっていたのは猫だった。生き物らしい所作をぴくりとも見せないその姿に不穏なものを感じながら、三希はその体を抱き上げる。
その猫は、とても冷たく、固かった。
車に撥ねられたような目立った外傷は見当たらない。
飼い猫は死期を悟ると、飼い主のもとから姿を消すという話を聞く。
この猫も、病か老いか、何らかの兆候を感じてどこかの家から去ってきたのだろうか。
(でも、ひとりぼっちで死んでしまうなんて悲しいよね……)
冷たいその体を胸に抱きながら、三希は小さくため息を着いた。
もう少し早くここを通っていれば、生きたこの猫と触れ合うことができたかもしれない。
病院に連れて行ってあげたり、あるいは死を看取ってあげるくらいはできたかもしれない。
けれどもう遅いのだ。
そんなことは考えても仕方ない。やり切れない思いを胸に抱きながら、せめて埋葬してあげようと三希は近くの公園に立ち寄った。
その亡骸を脇にそっと置くと、木の根元の辺りに手で穴を掘っていく。早春の土は日の光がなければこんなにも冷たいのか。軍手もしていない指先は地面を掘り起こすにつれてかじかんだが、三希はその手を止めようとはしない。
やがて猫一匹が収まるほどの穴ができたとき、彼はその遺体をそっと抱えて穴の中に安置した。
まるでうずくまって眠っているかのようだった。けれどもうこの猫は目を覚まさない。
「さようなら。……ゆっくり休みなよ」
眠り続ける猫に短く言葉をかけると、三希は掘り起こした土をその身の上にそっとかぶせた。
その前でそっと黙祷を捧げ、やがて彼がゆっくりと立ち上がったときだった。
――お前の気持ち嬉しいぜ、猫なりの恩返しってやつをしてやるにゃ
どこからか、声が聞こえてきた。
その声が何なのか、どこから聞こえてきたのか。
三希はそういった疑問を感じる前に、まるでその声に導かれるかのように無意識に首からマフラーを外していた。ひゅう、と夕暮れの冷たい風が首筋を撫でていく。
「にゃあ」
喉の奥から猫を模した自分の声が漏れた。
どうして鳴いたのかは分からない。けれど変化はすぐに訪れた。
猫の耳、猫の手、そして猫の尻尾。
自分の体に起きた顕著な出来事に、不思議な声に心を奪われたようにぼんやりしていた三希はハッと我に返る。
「な、なんだこれ! 猫の体になってる!?」
自分の手を見て、その手で耳を、尻尾を触って三希は愕然とする。そのふさふさとした彼の髪色に馴染むような毛並みはどこか見慣れた色合いだ。
あ、この色ってもしかして。三希が察したとき、再びどこからか声が聞こえてきた。
――けどよぉ…猫は三年飼っても三日で恩を忘れる、って言葉はよく覚えておくんだにゃあ
その日以来、彼は猫に変化する力を手に入れた。
変化した状態では、いつも羨ましいと思っていた猫特有のしなやかな動きを体現できる。壁や木をのぼるのも、今まででは考えられない速度で駆け抜けるのも、まるで猫になったように楽しかった。
けれど、三希にはひとつ気になることがあった。
(猫になっている間のことは、なんでか記憶が曖昧なんだよなぁ……)
<< もどる
1
…
21
22
23
24
25
…
26
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
唐突な使命
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月16日
参加申し込みの期限
2013年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!