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夜の港に銃声が響く。
空気を震わせるようなその音は、何度聞いても居心地のいいものではない。軌道は的外れと分かっていても反射的に身をすくめてしまう。
「クソッ! 取引失敗ってレベルじゃねえぞ。最初から騙すつもりだったな……!」
埠頭に積まれたコンテナのひとつに身を隠しながら、
神無月 文貴
は舌打ちしながら毒づいた。
持ちかけられた商談そのものが罠だったのだろう。うまくいきすぎた話に疑念を感じて突っついたところ、あっさり尻尾を出されたのだ。
もっとも、その尻尾はとんでもない肉食獣だったみたいだが。
「向こうの狙いは大方この俺だな。俺を始末して組を乗っ取る腹積もりだろうが……」
はいそうですかと簡単に引き下がる神無月ではない。
自らの代で組を潰す訳にはいかないのだ。
(てめえらとは背負ってるモンが違うんだよ、この三下どもがッ……!)
コンテナから躍り出ると、手にした銃器で必死に応戦を試みる。
「俺はここだ! どうした、まとめてかかってこい!」
月夜の漁港に、威勢の良い組長の誇りの雄叫びが響き渡る。
……そう、響き渡ったのはいいのだが。
(くそったれ! 結構深く掠れやがった!)
その余韻も消えないうちに、敵は容赦なく神無月に銃弾を浴びせたのだった。
二の腕を撃たれてしまった。深くえぐられたようで、血はどんどん溢れてくる。
この血の量では、どこに逃げ隠れしても血痕ですぐに突き止められてしまうだろう。それでも移動しようと一歩踏み出した瞬間、体が大きくぐらりと傾いた。
「血を出しすぎたか!? ……ち、ちくしょう……」
コンテナにもたれてずるずると崩れ落ちながら、神無月は再び舌打ちをする。
失血で意識を失うのが先か、それとも見つかって撃ち殺されるのが先か。
(俺はこんなところで……こんなところで死ぬのか……?)
血がどくどくとあふれ出ていくにつれ、意識はぐんぐんと遠のいていく。
その靄がかかったような頭の中で、神無月は走馬灯を見ていた。
彼の女癖の悪さに愛想を尽かして出ていった前妻の、怒った顔。
バカで可愛い舎弟たちの笑顔、我先にと餌に群がる鯉の鱗の色鮮やかさ。
そして……
――おっきくなったらね、パパとけっこんするの!
何よりも大切な、愛娘の声。
……正確に言うと、愛娘の幼い頃の声。
(そんなことも言ってたっけな、あいつ……。今となってはとんだじゃじゃ馬だってのによ)
高校二年生になる娘は、反抗期真っ盛りである。言うことは聞かないわ門限は守らないわ……。
それでも彼にとっては大事な娘であることに変わりはない。
せめて最期に声くらいは。ふっと小さく笑うと、神無月は携帯電話を取り出してコールを鳴らした。
のだが。
――お掛けになった電話番号は電波の届かないところにあるか、電源が切られているため繋がりません。
耳に聞こえてきたのは無情な機械音声。ピーッと言う音の後にメッセージを残すよう促されたところで神無月は携帯電話をブチ切った。
「け、圏外だと……? まさか俺に内緒でどこの馬の骨とも知らねえ男と【ピーッ】してるんじゃ……!?」
許さねえぞ絶対に!
その怒りは頭の中にかかっていた薄靄を一掃させた。
(こんなところで死んでられっか! 娘の結婚式も見届けてねーってのに!)
くわっ、と湧きあがってきた未知の活力は果たして怒りなのか。そんなことを考えている余裕もなく、神無月は身を隠していたコンテナそのものを持ちあげる。
「……は? あいつ、コンテナ持ちあげやがったぞ?!」
「マジかよ、ば、バケモンじゃねえか!」
神無月の様子に、敵たちは明らかに狼狽した声を上げる。しかしそんな声に耳を傾ける訳もなく。
「誰がお義父さんだコノヤロー! 出直してきやがれ!」
持ちあげたコンテナを、敵めがけて思いっきり投げつける。
それだけでは飽き足らず、車やドラム缶、とにかく目につくもの手あたり次第投げつけていき――
気がつけば、完全に形勢逆転。
娘への愛と勘違いによって覚醒したろっこんにより、神無月は奇跡的な勝利を収めたのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月16日
参加申し込みの期限
2013年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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