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ぐう、という腹の音が静かな部屋にむなしく響いた。
その音は必死に忘れようとしていた空腹を嫌でも思い出させる。ううう、と持っていたシャーペンを放り投げると、
亀頭 出
は解きかけの問題集の上にぺたーっと頬をくっつけて机に突っ伏した。
大学受験に向けて絶賛浪人中の亀頭。一人暮らしの住まいは静かで勉強には打ってつけなのだが、
(今月もうピンチなんですよおー、お腹減らしてる場合じゃないんですよー)
同時に、一人暮らしの大敵「金欠」もまた彼女に牙を向いていた。
先週まではちまちまと保存しておいたパンの耳で飢えをしのいでいたが、今週からはそれもいよいよ底を尽き、雑草を食べて過ごしていたのだ。
(うう、もう雑草は嫌です……もっとこう、そうだお肉が食べたい……)
ステーキ、ハンバーグ、生姜焼き。
脳裏によぎるのは、じゅうじゅうと食欲をそそる音を立てながら現れる肉々しい光景。
ひとたび噛めば肉汁溢れる、あっつあつの――
あっつあつの?
「……って、あっつ! 熱っ?!」
肉に思いを馳せていた鬼頭は、突然太ももの辺りに熱さを感じて飛び起きた。
何か消しゴムのような感触のものが転げ落ちていったようであったが、落ち着いて考えて消しゴムがあんなに熱いはずがない。そもそも消しゴムは、もとある場所にきちんと置いてある。
「んん? じゃあ今のはなんだったんでしょう?」
訝しんで机の下を覗きこんだ鬼頭は、床に落ちていたそれをつまみ上げた。
それは紛れもない、――唐揚げだった。
「はっ? 唐揚げ?」
亀頭は思わず素っ頓狂な声を上げる。触った熱さ、ぱりぱりと感触からするにどう見ても揚げたての唐揚げだ。
が、ここは無論唐揚げ屋でもなんでもなく、ただのアパート。窓も閉め切っているため、外から転がり込んできたとも考えられない。
とするとこれはどこから?
思わず首を傾げたとき、今度は足の甲に熱さを感じた。
「あっつ! もうさっきから何なんですか、また唐揚げじゃないですか!」
再び床に落ちようと右手を床に伸ばしたときだった。
ぽん、と右手から何かが飛び出してくるのを感じた。
「ん? 今何か右手から出たような……ってやっぱり唐揚げだったー!」
亀頭は思わず自分の右手をまじまじと見つめる。
すると、気のせいですよね、お腹空きすぎてちょっと頭おかしくなってるだけですよね……という彼女の疑念に逆らうかのように、彼女の目の前で、ぽん、と右手のひらに唐揚げが現れた。
「で、で、出たーっ!! っていうか、やっぱり熱うっ!」
まるでさっぱり訳が分からない。
けれど目の前に転がる四つの唐揚げは、間違いなく空腹が創りだした幻でも何でもなく、本物の唐揚げである。ほっぺをつねってみても夢ではなさそうだ。
「ううう、なんで突然こんなことに……? って、これ、食べれるんでしょうか」
肝心なことに思い当る。
本来なら自らの手から出てきた唐揚げだなんて薄気味悪いと感じるのかもしれないが、なにせ亀頭、ここ数日雑草で飢えをしのいできたのである。そういった疑念を差し挟むには、飢餓が強すぎた。
「……うん。よく分かんないけど、食べてしまいましょう」
唐揚げをいっこつまみあげると、口に放り込む。
ぱりっとした香ばしい皮に、塩気のきいたジューシーな味わい。溢れてくる肉汁もまさに揚げたてそのもので――!
「あっつ! やっぱり熱っ! でもおいしいっ! 熱いけどおいしいっ!」
今は食べることが先決である。はふはふと口を動かしながら、無心で唐揚げを食べ続けるのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月16日
参加申し込みの期限
2013年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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