this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
唐突な使命
<< もどる
1
…
16
17
18
19
20
…
26
つぎへ >>
5月も中頃になると、あたたかさの中に暑さを感じる日も見えてくる。
ましてや筋トレなどしてみれば、すぐに汗まみれだ。
今日も今日とて一心不乱に筋トレに励んでいた
佐々 藤寿
は、ふう、と一息着くと額の汗をぬぐった。
そろそろ休憩を入れようと立ち上がる佐々。と、その視線が何気なく時計を捉える。
――13時40分
その時刻に、佐々はぴたりと動きを止めた。
何か、とても大事なことを忘れているような………。
「…………、ああああっ!!!!」
その何か、を思い出したとき、佐々は部屋を揺るがすような大きな声をあげた。
レポートの提出期限は今日だった。
タイムリミットはあと一時間。
どたばたと家から転がり出たものの、本土のキャンパスまではどうあがいても間に合わない。電車は朝起きた事故のせいで遅れており、せめて自転車さえあれば……と佐々は歯噛みする。こんなときに限って、修理に出してしまったのだ。
「ああクソッ! こんなことで単位落としてたまるかよっ!」
半ば八つ当たり気味に、庭に転がっていた箒を蹴飛ばす。
蹴飛ばされた箒はその勢いのまま倉庫にぶつかり、その派手な音に佐々はハッと我に返る。
(……いっけね、また物に当たっちまった)
大学に進学してからだいぶ更生した……つもりだったが、イラついたときはどうしても不良だった高校時代の険悪さがにじみ出てしまう。
いっそこの箒で飛べたらいいのにな、と柄になくメルヘンなことを考えながら、転がった箒を足先で突いたときだった。
ぐん、と箒が急に浮かび上がった。
「……は?」
そのありえないはずの、しかし現実に起こっている出来事に、佐々は思わず間の抜けた声を上げる。
箒はちょうどその上に立っている佐々の重さなどまるで意に介した様子はなく、ぐんぐんと上昇を続ける。その高さはすぐに佐々の膝丈を越し、背丈を越し、アパートの高さをも超えていく。
「う、うわわわわわ!」
自分を乗せて浮かび上がる箒に、佐々はよろけそうになりながらもスケボーに乗る感覚で必死にバランスを取ろうとする。箒の柄は細かったが、足の裏がまるで磁石のようにぴたりと箒にくっついていて、体制さえ整えれば思いのほかうまくバランスを取ることができた。
「な、なんだこれ、安定したぞ……? まさか加速やカーブも?」
もはや高度は街並みを一望できるほどにまで上昇している。前進するように軽く重心を前に傾けると、箒はすーっと彼の思う方向に進みだした。
「うお、わ! 進む! 加速もできる! す、すげえコレ!」
俺空飛んでんじゃん!!
「これってまさか高度も? お、上がった!」
その高さは彼が念じるままにぐいぐい上昇していき、やがては寝子島全体を一望できるほどの高さとなった。
「うおおすげええ! めっちゃ気持ちい! いやっほーう!」
大声を上げても、この上空では誰にも聞こえない。
年甲斐もなくはしゃいだ声を出すと、佐々は更に加速して大空を滑空した。旋回した。急降下した。
俺、飛んでる!
持ち前の運動神経のおかげか、少し動かせばもう自在に飛べるほどにまで箒を操れるようになっていた。
「すげえこれ、名付けてホウキライダー……いやちょっとダサいな……そうだ」
『ブルームライダー』だ!
心の中でそう名前を付けると、更に風を感じるべく佐々は再びぐんと高度を上げた。
それからどれくらい経っただろうか。
あれ? と佐々はひとしきり走らせた箒を止めると、上空でぴたりと静止する。
(えーっと、何かを忘れていたような………、ああああっ!!!!)
レポートの提出。
あまりの非現実的な出来事にすっぽり忘れてしまっていた。この力があれば余裕で間に合ったはずなのに……と、空中でがっくりうなだれる。
「嘘だろおお……こんなことって……」
さらば、俺の単位……。
暗くなりつつある空でひとり、佐々はがっくりと消えていった単位に頭を垂れた。
(……にしても、なんなんだこの能力は)
よく分からないが、よほどのことがない限り使わない方がいいだろうな。
佐々は家に戻りながらそう考えた。
<< もどる
1
…
16
17
18
19
20
…
26
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
唐突な使命
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月16日
参加申し込みの期限
2013年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!