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唐突な使命
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久しぶりの日本は、思った以上に暑かった。
「……はあ、走ったせいでまた暑くなっちゃったよ」
5月ってこんなもんだっけ? シャツの袖を捲りながら、
刻人・F・ミセリア
は荒くなった息を整えた。
――おい、どこへ逃げた?
――あそこだ! あそこにいやがる!
遠くから聞こえてくるチンピラの怒号。げ、見つかった、と刻人は小さくつぶやくと、再び逃げ出すべく勢いよく地を蹴った。
なぜ柄の悪いチンピラに追いかけられているのか。
大した理由ではない。
(最近のSNSって発達してるんだなあ。これがねこったーか)
携帯でとあるSNSサイトをチェックしながら歩いていたら、ちょっと悪い人にぶつかってしまったのだ。
もっとも、正確に言うなら「ぶつけられてしまった」のだが。
「おい兄ちゃん、どこに目をつけて歩いてんだよ」
「あっ、すみません。いやぁ、わざとぶつかった訳じゃなくて……」
「理由は聞いてねえんだよ! てめえ、ちょっとツラ貸せや!」
へらりと人の良い笑みを浮かべてみせる刻人の胸倉を、チンピラが乱暴に掴み上げる。
よくある当たり屋、因縁屋。話には聞くもののまさか自分が遭遇するとはなあ、とまるで他人事のように思いながら刻人はおとなしくチンピラの言うことに従った――訳がなかった。
この後の展開は知っている。大方ストレス解消にタコ殴りにされるか、金品を根こそぎ巻き上げられるか。そのどっちも勘弁願いたいと、刻人は歩き出したチンピラが気を逸らした一瞬の隙をついて走って逃げたのだ。
(なんでこんなに追っかけてくるんですか、めんどくさいなぁ)
体術は苦手だから喧嘩はしたくないのに、と胸中で毒づきながら刻人は必死に走る。
「チョロチョロ逃げやがって! 待ちがや――」
彼を執拗に追いかけてきたチンピラの一人の怒号が、不自然に途切れた。次の瞬間、人が転ぶ大きな音が聞こえてくる。
「……ん?」
そのただ事ではない様子に思わず振り返ると、海に架かる橋から落ちそうになっているチンピラの姿が見えた。
大方、濡れたその橋を走って渡ろうとしたせいで滑ってこけてしまったのだろう。
「ちょ、大丈夫ですかー」
今まで追いかけ回されていたにも関わらず、その状況に刻人は歩み寄ってチンピラに声を掛ける。
「だ、大丈夫に見えるかよ! て、手を貸してくれ!」
「手を貸してくれって……人をさんざん追いかけ回しておいて……」
刻人は溜息を着きながら、橋の方へ歩み寄る。
僕ってお人好しだな、などと考えながら何気なく橋の欄干に手を置いたときだった。
ん、と刻人は突然体を走った違和感に足を止める。いったい何が? はたと表情を引き締めたとき、みし、と足元の木が突然大きく軋み始めた。
「う、わ」
次の瞬間には、バキッ、と鈍い音を立てて板の一部が割れてしまった。まるで踏み抜いたようなその感触に、刻人は思わず眉を潜める。おかしい、そんなに古い橋には見えなかったはずだけど……。
(あ、これってもしかして)
「おい! お前なに橋壊してんだよ! ちょ!」
そんな刻人の様子にただでさえ落ちそうなチンピラが悲鳴をあげるが、ふと一つのことに思い当った刻人にその叫びは届かない。この橋はどんどん傷んでいくはずだ。半ばそう確信した彼は、その崩落に巻き込まれないうちに橋から出て身を避難させる。
ばき、ばき、と嫌な音を立てながら橋は傷み、腐り続けていく。その嫌な音を聞きながら、刻人は欄干に触れた自らの手のひらを見つめた。
(僕の手が橋に触れた瞬間、何か今まで感じたことのない感覚が体に走って、それから……)
突如発現した、謎の力。
しばらく自分の手を見つめていた刻人は、ふと我に返る。
「そうだ、『報告』しておかないと」
その顔つきは、先ほどのぼんやりとした学生然としたものではなかった。
冷徹さすら感じさせる面持ちで、刻人はどこかに『報告』する。
「……はい。現地のSNSでも不可解な現象が増えているということは確認済です」
「ええ、恐らくこの島全域に異変が発生しているようです。――ある時を境に」
「分かりました。じゃあそこの大学に聴講生として編入ですね」
しばらくは学生しながら潜ってますよ、と。
刻人は小さく笑って告げるとそこで電話を切った。
バキバキと、ついに橋が崩落するその音を聞きながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月16日
参加申し込みの期限
2013年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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