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5月3日。
連休の真っただ中。
家でぼーっとテレビを見ていた
壬生 由貴奈
は、ふと気づいた。
(……あ、今日誕生日じゃん)
ゆらゆら揺れる線香の煙を目で追うと、視線は自然と空の方を向く。
そのまま空を見上げたまま、壬生は遠いところにいる両親に語りかけていた。
――父さん、母さん。……うち、もう18になったんだよ?
――もう5年も経つんだねぇ。早いなあ。
思い出すのは二人が生きていたときのこと。
それから一人になってもう5年が経ったけれど、あなたたちの娘は立派に生きてるよぉ、と壬生は墓前で小さく笑う。両親が遺した自分という存在は、今もこうやってしっかりとこの世界に生きているのだ、と。
空は西日の色が濃くなってきている。目を細めてオレンジの太陽を見つめながら、壬生は立ち上がった。夕焼けはきれいだけれど、すぐに終わってしまうから。
「もうすぐ暗くなっちゃうし、そろそろ帰るねぇ」
うーんと大きく伸びをすると、壬生は両親に別れを告げた。
クッキーをひとつ、ふたつ。
さくさくと齧りながら、まるで影絵のような街並みをぼんやりと眺めていた壬生は、遠くに車のヘッドライトがきらめくのを見た。
すぐに荒いエンジン音が聞こえてくる。ずいぶん飛ばしてるな、とその車に視線を向けた。
中央線を超す勢いで蛇行を続ける車は明らかに様子がおかしい。対向車にクラクションを鳴らされ慌てて車線内に戻ったようだが、今度はその勢いが余って歩道に突っ込みそうになる。
(うわ、何あれ危ないなぁ、酔っ払い……え? ていうか、寝てる?)
思わず運転席に目を向け、壬生はぎょっとした。
運転手は酒でも飲んでいるのか、自分が危険な運転をしてることにも気づいていない様子だ。
その暴走車は歩道に幅寄せしたまま、どんどん加速してくる。
あろうことか、こちらに向けて。
(え、嘘、何これ……!)
壬生は咄嗟に周囲を見回した。自分の前には老夫婦が、後ろにはベビーカーと小さな子どもを連れた母親が。みんな慌てて車の進路から逃げようとしているが、間に合いそうにない。
身軽な壬生ならば、すぐに逃げ出せば難を逃れることはできるだろう。
(だけどこの人たちが……! ひとりずつ引っ張って逃げる?)
それが間に合わないことは明らかだった。じゃあどうすれば……?
薄暗くなった視界の中、車のライトが近づいてくるのをはっきりと意識したときだった。
ふいに、一切の音が消えた。
クラクションも、エンジンの音も、混乱したような人々の悲鳴も、すべて。
「3枚を一度に、ね」
静まり返った世界の中、唐突に女性の声が耳の奥から聞こえてくる。
えっ? と壬生が思わず尋ね返そうとした次の瞬間、一切の音が世界に帰ってきた。
鳴り響くクラクションが先ほどの女性の声の余韻をかき消す。
その音を聞きながら、半ば無意識に壬生はポーチにしまってあるクッキーに手を伸ばしていた。 取り出したのは三枚。一度に口に放り込む。
そのクッキーを思いっきり噛んだとき、ばちっと体の奥で何かが大きく弾けるのを感じた。電流が走ったような感覚に、思わず大きくふらついてしまう。
その衝撃に耐えながら顔を上げると、あれほど猛スピードで迫っていた車が、急にのろのろと失速しはじめているのが見えた。
やがてスピードを失った車は、壬生の手前あたりで完全にその動きを止める。
まるで動力を根こそぎ持って行かれたかのように。
「な、何……今の……」
混乱したように周囲が騒ぐ中、壬生は歩道に立ち尽くしていた。
誰も何が起こったのか分からないようだった。もちろん壬生にも分からない。
けれど、遠くに人々の困惑した声を聞きながら、壬生はひとつ確信していることがあった。
「あ、と、とりあえず警察に連絡しないと……!」
「あれ? 携帯がつかない? なんで?」
「私のもつかないわ。どうしてかしら?」
これは自分がやったのだ、と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月16日
参加申し込みの期限
2013年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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