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白いハコニワ~ホワイトアウトな白昼夢~
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彦生 名瑠
はじっくりとその光景を堪能していた。
「ふふふ……ふふ」
近くで聞いている人がいたら『気持ち悪い』という感想を言われかねない笑い声を押し殺すこともできずに、少し遠目から
御剣 刀
の身体を眺めている。
「はぁ……いいねぇ……」
いくらここが混浴風呂で、いわゆる『裸の付き合い』であることが前提であっても、他人の身体をじろじろ眺めるなどということはマナー違反である。見られている方だって、いい気持ちはしない。
もちろん、名瑠もその辺は心得たもので、自分の身体を洗うフリをしたり、湯船の中で姿勢を変えるようなフリをしたりしながら、ちらりちらりと対象である刀の手足の関節を観察している。
これが楽しいのかどうかについては疑問もあるだろうが、これで本人は幸せなのだ。
「あー……でも、もうちょっと近くで見られたらなぁ~……あっちの女の人もいい関節してるし……う~ん」
「……何か……視線を感じるような……」
一方の刀は、誰かの視線を感じるようなものの、はっきりと特定できずにいた。刀はこう見えても剣術の腕前はかなりのもので、数々の修羅場をくぐってきている。敵意ではないにしろ、名瑠の視線に気づいても不思議はない。
ただ、それも平常時の精神状態なら、の話だ。
そう、刀の精神状態を著しく乱している者がいた。
北条 冬華
だ。
「……ふぅ……」
その豊満な身体にバスタオル一枚という何とも心許ない装備で混浴に現れた冬華は、今は湯船に比較的近い洗い場で身体を流している。
「そういえば……刀さんはどうしてこの旅館へ……?」
すでに入浴している刀に努めて平静に話しかける。年齢に不釣り合いな冬華の肉体は、温泉の湯を浴びせただけのバスタオルが張り付き、さぞ扇情的に映っていることだろう。その事実をどう消化していいか分からない冬華は、何とか平静なフリをしようとしている。
「い、いやぁ……どうしてっていうか……天利さんと一緒に巻き込まれた形かな……」
話かけられて相手の方を見ないわけにもいかないが、そんな状態の女子をじろじろ見るわけにもいかない。刀はそんなせめぎ合いの中でチラチラと視線を送りながら、冬華に応答した。
「天利さん……ああ、あの探偵さん……仲がよろしいのですね……」
冬華もまた、刀の視線に気づいてはいるものの、露骨に隠すわけにもいかない。さっさと湯船に入ろうとするが、何とか緊張を悟られまいと不必要に接近してしまう。
「まあ……そうだなぁ……最近はよく話すなぁ……年は離れてるけど、なんか友達みたいなんだよな」
自然な形で隣に入浴してきた冬華と並んで、逆に不自然な世間話は続いていく。
「ううう~。肝心なところが見られないよぉ~。ふたりとも湯船に入っちゃったしぃ~」
その様子を遠目に眺める名瑠は歯噛みしはじめた。さきほどまでは順調だったが、刀と冬華がお湯に入ってしまったので、指先や手首、足首などの名瑠的に肝心な箇所が観察できないのである。
「しかたない……最終手段だ……」
名瑠は人目を気にしながらろっこんを発動した。浴場から出るふりをして、物陰に隠れるようなタイミングで拳を握る。
『マイマイベスパ』……自身をオオスズメバチに変身させる名瑠のろっこんだ。
一匹の蜂に変身した名瑠はこっそりと湯船に近づく。これで標的のふたりを至近距離から心ゆくまで観察するのだ。なるべく人の視界に映らぬように、客の間をすり抜ける。
そこに、思わぬ邪魔が入った。
三折部 朝衣
だ。
「ん~? あれ、天利さんどこ行ったのかな~?」
天利相手に管を巻きながら酒を飲んでいた朝衣だが、いつの間にか天利が消えていたことでしばらく酒が止まり、ようやく落ち着きを取り戻したのだ。
「う~ん……!」
湯船の中で大きく伸びをする朝衣。すらりと形のいい両腕が頭上に伸ばされ、その上を通過しようとした名瑠に触れてしまった。
「ん? 何?」
「……しまった!」
瞬間的に朝衣から離れようとする名瑠。しかしもう遅かった。
「きゃーっ!! ハチーっ!!」
朝衣は手が反射的にハチに触れた辺りでぶんぶんと手を振った。湯船の中で激しく手を振ったものだから、当然水しぶきがあがり、周囲のお客の注目を浴びることになる。
「え、なに?」
「わっ、何だ!?」
「え――ハチっ!!??」
ハチに生理的恐怖心を抱く人間は多い。瞬間的にざわめきが起こった。まだ酔っている朝衣の声は思いのほか大きく、周囲の利用客の注意をひくには充分だった。
「何だ?」
「えっ!?」
それは刀と冬華の二人も例外ではない。冬華は聞こえてきた悲鳴に辛うじて反応したが、だからと言って水しぶきを避けて飛ぶハチをかわすまでには至らない。
「きゃっ、ハチですっ!」
ある程度温泉でリラックスしているところで、突然視界にオオスズメバチが飛び込んできたら驚くのが普通だろう。冬華も当然、生理的な危険を感じて悲鳴を上げる。対して、刀の反応は早かった。
鍛えられた動体視力は冬華の近くを通り抜けようとするハチの姿を正確に捉え、潜り抜けてきた修羅場が勝手に身体を反応させる。
「……ふっ!!」
間を開けずに刀のろっこん、『加速』が発動した。撃鉄が落ちるイメージと共に、高速運動を可能にするこの能力は、これまで数々の危険を乗り越えるのに役立ってきた。今回も例に漏れず、その超人的なスピードで冬華に迫るハチを、近くにあったタオルで叩き落すことに成功した。
しかしながら、それが次の騒動を巻き起こすことになるとは思いもよらなかった。
「きゃーーーっ!」
「えっ?」
刀が振り向くと、ハチに警戒して立ち上がった冬華がこちらを見ている。しかしおかしい。さきほどまで心許なくも冬華の身体をガードしていたタオルがないではないか。
つまり全裸。
温泉なのだから全裸で当然なのだが、先ほどまであったものが突然なくなったということと、混浴なので周囲には男性客もいるという事実が冬華を叫ばせた。そして、さきほどのハチへの悲鳴と共に、その叫び声は周囲に混乱を伝播させた。
当然、刀の手には『その辺にあったタオル』……つまり冬華が身体に巻いていたタオルがある。
「どわあっ!?」
ようやく自分の行動を察知した刀は、その内容よりも眼前の冬華の姿に驚き、急いでタオルを返そうとして、当然のお約束のように足を滑らせる。
「きゃーっ!?」
「なんだこの柔らかさ……モチか!? ってぐわぁーっ!?」
「きゃーっ、きゃーっ!!」
そして当然のように冬華の胸元に顔面を突っ込んでひっぱたかれることになるのだが、混乱を極める混浴風呂では、もはやそれすらも些細なことであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月13日
参加申し込みの期限
2020年07月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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