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白いハコニワ~ホワイトアウトな白昼夢~
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「……どうなってるんだ?」
天利 二十
は布団の中で目が覚めた。さっきまで混浴風呂でやたら楽しく酒を飲んでいたはずなのだが。
きょろきょろと周囲を見渡すと、どうもここは自分用の客室のようだ。そして、自分が寝ていた布団に何らかの違和感を憶え、それを見直す。
「そう……そうよ、最初からこうしていればよかったんだわ」
天利の布団に一緒に入っていた人物、
ミッシェル・ナイスゲイ
は呟いた。
「どわぁっ!?」
ミッシェルと同衾していたことに驚いた天利はすぐに浴衣姿で布団を飛び出すが、ミッシェルは自分に言い聞かせるように言葉を続ける。
「奥さんがいようが子持ちだろうが、今の二十ちゃんには変わりないじゃないの。大事なのはこれからよ……そうでしょ、二十ちゃん?」
「……ママ。悪いがちょっと何を言っているのか分からないんだが」
あとずさりする天利。いつもなら次の瞬間に襲い掛かってきてもおかしくないミッシェルだが、この時は違っていた。それが逆に恐ろしい雰囲気を醸し出している。
「やあねぇ……別に取って食いやしないわよぅ……だって、ここは夢の中ですものねぇ」
上半身を起こし、浴衣姿のままこちらに視線を送るミッシェル。妙にしおらしいその姿に、もうイヤな予感しかしない。
「夢なんですもの、何だって叶うんだわぁ……こうして、ホラ」
ミッシェルがほほ笑みながら自分の腹部を優しく撫でる。そのしぐさに、激しい頭痛がする。
「お、おいママ。まさか……」
ミッシェルが何らかの取り返しのつかないセリフを言おうとしていることに気付いた天利だが、聞きたくないながらも、やはり問いたださずにはいられない状態だ。
「ふふ……フィリアちゃんの弟か妹……で・き・ちゃ・った♪」
「アホかーっ! 既成事実もなしにいきなり子供ができてたまるかっ!」
焦る天利。いくら記憶が混濁しているとはいえ、ミッシェルと直近でコトに及んだなら、いくらなんでも憶えているだろう。
「ふふふ……いらないのよ既成事実なんて、結果さえあれば。だってここは夢の中だもの……せめて、夢の中でぐらい……」
「ママ……?」
強烈な思い込みにとらわれたミッシェルについていけず、天利は天を仰いだ。激しい眩暈がする。
「それに……フィリアってのは誰のこと……だ」
「……え……?」
今度はミッシェルが怪訝な顔をする番だ。ミッシェルもこの前、天利が寝子島を訪れる娘に対してどう接していいか分からないという相談を受けている。
ひょっとして名前を間違えただろうか、とも思ったが違う。そういうレベルの問題ではないことが天利の様子から分かる。
「二十ちゃん、しっかりしてよぉ。この前自分でプレゼントの相談したばっかりじゃなぁい?」
疑問を呈するミッシェルに対し、天利は激しい頭痛と戦うように、目の前を両手で覆っている。
「二十ちゃんの記憶……特に娘ちゃんや家族に関する部分を阻害しているんだわ……」
ミッシェルは気付いた。そもそも、この前にプレゼントの相談をして、天利は駅に来る娘を迎えに行く筈ではなかったか。突然こんな旅館に招待されてまるで平気でいるのは、いくら掴みどころのない天利にしてもおかしい。
「あっ、そうそう。そういえば結局、この旅館の女将さんが二十ちゃんの奥さんなの?」
ミッシェルは、実験も兼ねてかねてからの疑問を口にしてみる。
「うぉ、急に素に戻るなよ……いや、違う……俺の嫁は……ここの女将じゃなくて……?」
ぐらり。
天利の身体が大きく傾く。その拍子に、壁に掛けてあった天利の上着が畳の上に落ちた。
「……あっ」
ミッシェルが軽く声を上げる。その上着のポケットから、小さな箱が落ちたのだ。
「……う……なんだ……?」
布団の近くまで転がっていったその箱を、ミッシェルが拾い上げた。
「ねぇ、二十ちゃん」
それをあえて目の前にかざし、天利に問いかけた。ミッシェルには分かっている、これが何なのか。
「これ、どうするの?」
だから、『これが何か』とは聞かない。聞けない。
それを天利の口からは、聞きたくなかった。
ちょっとだけ意地の悪いオンナの笑顔を浮かべて。
「いらないなら、アタシが貰っちゃうわよ……?」
「う……」
天利はよろよろとミッシェルに近づく。まだその箱が何なのか、天利は思い出せない。しかし。
「駄目だよママ……それは……大事なものなのさ」
軽くミッシェルの瞼にキスをして、天利はそれを優しく奪い取った。ミッシェルも抵抗するでもなく、箱を手渡す。
「そう……じゃあ、大事に取っておきなさいな」
ミッシェルの呟きには返事をせず、天利はよろよろと部屋を後にした。大事そうに、中身が何なのかも忘れてしまった箱を抱えて。
ぱたりと襖が締まる音。ミッシェルは布団に上体を起こしたまま、もう一度自分のお腹をさすった。
「ホント……ズルいオトコよねぇ……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月13日
参加申し込みの期限
2020年07月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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