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【星幽塔】第一階層 グレムリン・パニック!
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◆
星幽塔から逃げ出したグレムリンたち。そのいたずらの手は、寝子島にも――。
日曜日、桜花寮の自室。
自習に取りくんでいた
恵御納 夏朝
は、衣擦れの音にふり返った。
視界に飛び込む、小さな黒目に大きな口。猫パペットの『ハルくん』が、寝具の上に立ちあがっていた。
「ハルくん?」
神魂の影響で一時的に動いたりなら、以前にも何度かあった。今回もその類だろうか。
椅子を立った夏朝が手を伸ばせば、ハルくんはいかにもパペットらしい動きで両腕をじたばた。そんなハルくんに、夏朝は柔らかな視線を投げかける。
「また動けるように、」
ハルくんが、パカッと大口を開ける。
直後、色とりどりのちっちゃいハルくんの姿をしたエネルギー波が、まるでミサイルのように口から放たれた。
不意打ちだった。
とっさに顔をかばいこそすれ、避けはできずにエネルギー波が直撃。顔をかばった腕に、鉄棒や手すりにぶつけた時みたいな、鈍く染むような痛みが走る。
痛みと共に、夏朝の頭の奥が冷えていく。
動けるように、喋れるようになるたび、夏朝は交流し、心を通わせてきた。そして何より、普段から一緒に過ごしてきた。
だから、わかる。
(ハルくんは……自分の意思でこんな事しない!)
どこかに元凶が居るはずだ。
視線を巡らせるのと同時、二度目のエネルギー波が来る。
机に広げたままのノートを盾にすれば、破け飛んだページが紙片となって散らばった。
その間にねこシールを回収し、自分自身に『重く軽く』。
三度目のエネルギー波を素早くかわし、敵を探す。
(――見つけた!)
窓枠のあたりに、シシシと笑う小人――グレムリンが腰かけていた。
目があう。
途端に逃げ出そうとする様子に、なによりさっきの人をバカにしたような笑い方に、「こいつの仕業だ」と夏朝は直感。
進化能力でシールを射出するも、よけられてしまう。なかなかにすばしっこい。
追いかける夏朝の足元に、またしてもエネルギー波。
飛び退き、ノートで防ぎ、やりすごす。そうこうするうち、グレムリンは家具の陰へ。
その時、不思議な輝きが室内にほとばしった。
「新手!?」
身構える夏朝の前に現れたのは、一本の箒だった。
加工されていながらも、ゴツゴツと節くれだった素材のラインが残るデザインは、どことなくファンタジーさを感じさせる。
現れるなり、箒は全身をしならせてジャンプ。素早くグレムリンの前へまわり込む。
脇を抜けようとするグレムリンに、それをブロックする箒。さらにグレムリンをお掃除してやろうとばかりに、掃くように攻撃を繰り返す。
どうやら、この箒は味方らしい。
エネルギー波をかわして振り向きざま、
「ハルくん、ちょっとだけガマンして!」
ねこシールを射出。命中と同時に『重く軽く』で、ハルくんをめいっぱい軽く。
盾代わりのノートで、思いっきりあおぐ。限界まで軽くなっていたハルくんは、いともたやすくふわりと飛んだ。
両腕をジタバタさせるも、羽毛のようにふわふわゆらゆらと宙に舞うばかり。
夏朝は競り合いを続ける一匹と一本へと向きなおると、再びねこシールを射出。
箒に気を取られていたグレムリンは、今度ばかりはよけられない。
命中するや、すかさず重く、重く、重く!
潰れたような声を漏らして、グレムリンがはいつくばった。死にかけのカエルみたくもがくが、ミリも動けているかどうか。
ずんずんと歩み寄る夏朝の手に、箒が自分の方からおさまった。穂のすぐ上あたりで、しっかりと握りしめる。
うすく細めた眼差しは、凍てつくように冷ややかで。けれどその奥には、ぐらぐらと怒りが煮えたぎっている。
「ハルくんに悪事を働いた事……」
グレムリンの眼の前で足を止め、
「体を操り望まぬ攻撃を強いた事……」
大上段に箒を振りかぶり、
「――地獄の果てで反省しろぉぉぉ!!」
全力で振り下ろす。
めちゃくちゃ鈍くて痛そうな打撃音と、グレムリンのうめき声が部屋に響いた。
気絶するまで殴りたおしたところで、夏朝はハルくんへと向きなおった。
ろっこんを解除し、落下するハルくんを優しくキャッチ。
「防げなくてごめんね……無事で良かった、ハルくん」
それから箒に視線を向けて、
「君のおかげでハルくんも僕も助かった……本当にありがとう!」
ハルくん共々お辞儀をすれば、箒も柄をぺこりとしならせる。
それから箒は穂の部分でグレムリンを拘束すると、現れた時と同じような光に包まれて、消えていった。
しばらく光の跡を眺めていた夏朝だったが、「さて」と少し散らかってしまった部屋を見回す。
掃除、しないと。
散らばったノートの紙片をはき集めようと、夏朝はハンディサイズの箒を手に取った。
(箒さん、また会えるかな?)
さっきの彼(?)とはあまり似ていない自分の箒を眺めて、そんなことを思うのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月02日
参加申し込みの期限
2020年07月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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