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【星幽塔】第一階層 グレムリン・パニック!
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◆
同じ頃、桜花寮は
水上 桜
の自室。
机の上には金具にビーズに、ニッパーにヤットコに――アクセ作りの素材と道具が広げられていた。
せっかくの休みということで、部屋でのんびり趣味に打ち込むつもりだった。
どんなアクセを作ろうか考えていると、自然と気分も上向いてくる。
「今日は一日使えるし、ちょっと時間かかるやつに挑戦してみようかな」
その時、後ろからガサゴソと音がした。
さっそく休日に水を差すその音に、何事かと振り返る。
ゲーセンのプライズで手に入れたぬいぐるみ――翼のついた怪獣のような姿をしたソレが、立ち上がっていた。
おどろく間もなく、ぬいぐるみはちっちゃな翼で宙に舞う。
次の瞬間、火を吹いた。
悲鳴を上げ、床に伏せる桜。背中にほんのりと感じる熱に、流れる汗はむしろ冷たい。
そして悟る。
またしても、巻き込まれた。
ダンゴムシのように床に伏せた桜の身体が、プルプルと震えだす。
「……まただ」
ポツリと呟く表情は、伏せたままではわからない。
「……またか」
けれどその声は、顔を見るより明らかで。
「また――」
バンッ、と。桜の両手が床を叩た。
「またフツウかぁぁぁあああっっっ!!!」
満腔の怒りを吐き出すように、絶叫。髪を振り乱す勢いで跳ね起きる。
直後、窓の開く音。
弾かれたように目をやれば、ぬいぐるみが窓の向こうへと消えていく。しかもその足には、ファンタジーの悪い妖精みたいなのがぶら下がっていた。グレムリンである。
「あんなの外に出たら!」
自分だけじゃなく、色んな人の普通の休日が台無しにされてしまう!
窓に駆け寄り、手をのばす。しかし、ぬいぐるみもグレムリンもその手をすり抜け、空高くへと飛んでいってしまった。
追いかけようにも、空を飛ぶ相手にどうすれば。
途方に暮れる桜の前に、光に包まれた一本の箒が現れた。
今度は何だと構える桜に、箒はジェスチャーで訴えかける。
『奴らを追うから、自分に乗れ』
多分、こう言ってる――って、いやいや。
「それはないでしょ?」
首を振る桜。奴らを追いかけたいのはやまやまだが、そんなの冗談じゃない。
しかし、箒はお構いなしだった。
器用に足元へ潜り込んで桜を乗せると、有無を言わさずそのまま飛び出し、空へ!
「ちょ、ちょっと!?」
乗るというよりむしろ、ほぼ箒にしがみつく格好で空を飛ぶ桜。制御なんかできないし、とにかく振り落とされないようにするのがやっと。
そんな状態で、地に足がつかない感覚の頼りなさと怖さったらない。
それでも箒のほうがずっと速いのか、追いつくのはすぐだった。
途端、ぬいぐるみがぐるりと振り返る。
やばいと桜が呻くのと、ぬいぐるみが炎を吐くのとは、同時だった。
ぬいぐるみの火炎放射を、箒は高度をぐっと落として回避。そこから、V字を描くように急上昇。
ぬいぐるみに向かって、まっすぐに。
まさかと桜が思った時には、もうぬいぐるみに体当たりしていた。
桜、本日二度目の悲鳴である。
桜と箒とぬいぐるみ、そしてグレムリンは、眼下の植え込みめがけて真っ逆さま。
もろに植え込みにつっこむ、ぬいぐるみとグレムリン。
一方、箒はすんでのところで姿勢を制御。桜をすくい上げるようしながら、植え込みから少し離れたところに着地した。
意外なまでに穏やかな着地に、思わず桜も「ありがと」と箒に。
「でも無理やり乗せたうえにあんな無茶な……」
いや、今はその話は置いておこう。先にしなきゃいけないことがある。
おもむろに手の中に収まった箒を握りしめ、植え込みへと近づく桜。
いきなり炎が吹き出した。
箒に引っ張られる形で身をかわせば、今度はぬいぐるみ本体が飛びかかってくる。
「こん――のっ!」
迎え撃ったのは、怒りのフルスイングであった。
箒は見事にど真ん中にジャストミート。衝撃に柄をしならせながら、ぬいぐるみを近くの木まで吹っ飛ばす。
布団たたきで思いっきり叩いた時のような音がして、断末魔のような小さな炎がひとつ。
ぬいぐるみはずるずると地面にすべり落ち、動かなくなった。
あとは、あの妖精みたいなヤツだけだ。
怒りに燃える桜の耳に、ガサッと枝葉のこすれる音が届く。
髪を振り乱す勢いで振り向くと、しかし植え込みは静まり返っていた。
箒を構えたまま、じっと植え込みをうかがう桜。
しびれを切らしたように、再びガサリ。
「そこかぁーっ!」
――スパァァァン!
いっそ気持ちいいくらいの音を響かせ、渾身の振り下ろし。
その直後、ほとんど倒れこむようにして、グレムリンが植え込みから顔を出す。
「せっかくの! 休みを! フツウに! 巻き込んで! このっ! このっ!」
フツウ嫌いにちょっかいをかけたのが、グレムリンの運の尽き。
気絶するまで、いや気絶しても、ひたすらボコボコにする桜であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月02日
参加申し込みの期限
2020年07月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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