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~紫色の輪舞曲~ 亜空間の研究所にて巡り合うは過去の記憶
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科学実験棟。研究目的というよりは開発した物体の試験を元に実働データを取る為の実験棟である。
その小型データ端末の前に
八神 修
と
常闇 月
はいた。苦々しい顔をしながら二人は端末の中の映像データを見ていたのである。
「けほっけほっ、ごほっ……」
「おいおいまた吐き出しやがった。この廃棄品、こういうこともできねぇとか本当に役立たずだな」
「言ってやるなよ、本来は戦闘用なんだしな。愛玩用じゃない分、欠陥はあるだろ」
全裸のイザナは首輪を付けられ、机の脚にリードで繋がれている。口からは恐らくおぞましい行為の結果だろう、粘質の白濁の液体を手に吐き出していた。
一人の男はイザナを押し倒し、ズボンを下ろす。
「だったら散々玩具にしてやるしかないな。ここに置いてやるだけでも感謝して欲しいぐらいだぜ」
映像はそこで終わっていた。その後にはテキストのデータがあり、プロトタイプ戦闘モデル『イザナ』をイザ那海の雛型として使用する事が決定と記されていた。
「実験と称した研究員の自己満足行為が横行していたという事か。これは、言葉にできないな」
「……ええ、今はこの研究所事吹っ飛ばしてやりたいくらいですね」
「そうしたいのはやまやまだが、ここのデータがないとイザナを救う手段を得られない。堪えるしかないぞ」
常闇は言葉を返さなかったが八神の言う事は理解したようで無言の肯定といった所だろう。
八神は背を常闇に任せると端末をカタカタと操作する。
「キーコードの入手と送信は完了したがもう少し情報が欲しい、最奥にいると思われる実験体XXの情報が少しでもな」
「わかりました、背中はお任せを」
八神がデータに潜るとそこにはあらゆるデータがあった。食事制限の結果や戦闘行為からの回復率。だがそれらは全てイザナ、ツクヨによるものである。お目当ての実験体XXに関するデータは不自然という程にない。
(もしや……隠しデータか何かなのか)
ちーあから預かった小型のデバイスを八神は端末に差し込む。それは隠しデータをハッキングし、暴く八神とチーあの共作お手製ツールであった。
差し込んで数秒、今まで表示されなかったデータがいくつか表示される。
それらを閲覧するとXX、識別名称アマテはイザナとツクヨのデータを元にし、作られた完全体とでも言える存在の様であった。
イザナの再生能力とツクヨの戦闘力、そこに自己構成という固有能力があり端的に言えば『兵器工場』を体内に内包している様な機械に近い存在という事である。
「これは不味いな、ここまでの力を持つとなると……最奥に向かうメンバーだけでは戦力が足りない! 常闇、早くちーあの所へ――」
「そうもいかないようですね、ここから無事に出す気はないようです彼らは」
振り向いた八神の目に映ったのは出口を固めるスライムの大群であった。退路を塞ぐ様にそれらは立ち塞がっている。
右手の鋼糸に盾を巻き付け、左手の鋼糸にサバイバルナイフを巻き付けた常闇は戦闘姿勢を取る。怯んだ様子は微塵もない。
「よし、ここを切り抜け、急いで戻るぞ……アマテの弱点になるかはわからないが、俺に考えがある」
「わかりました、あなたの道は……私が切り開いて見せます」
スライムの大群の中に常闇は突っ込むと両腕を広げて遠心力を利用しナイフと盾を振り回した。その姿は刃の付いた巨大な駒の様である。
スライム達は単細胞よろしく、常闇に飛び掛かっては回転する盾とナイフに細切れにされ床に飛び散った。
再度再生を試みるが八神が持つちーあの支給装備である試作型刀剣『すさのお』2型の炎弾射出によって焼き払われ再生は叶わない。
ものの数分で大量にいたスライム達は駆逐され、辺りは綺麗になった。
回っていたせいか足元がふらついた常闇の腰をさっと八神は支える。
「おっと、大丈夫か? 足元がふらついているぞ」
「……だいじょぶ、です……行きましょう」
少々恥ずかしそうにした常闇であったがすぐにいつもの表情を取り戻し何もなかったように歩き出す。八神もそれに続いた。
勿論、彼は常闇が少し赤面した事など気づくわけもないのだが極力常闇は顔を見せない様に先頭を歩くのであった。
◆
研究棟。そこは研究という名は付けられているがほぼ職員の趣味による棟である。
本来は倉庫であったのだが研究所の所長がイザナを大変気に入り、彼女のデータを保存する場所を急遽作らせたという経緯があるのであった。
そのせいか、ここにはみるのもはばかられるようなデータも残されている。
端末を見ていた
風雲児 轟
は壁を力任せに叩く。ろっこんの力で戦衣着装している彼の拳でも壁には傷ひとつついていない。
同行している弟子のナディスも唇を噛み締め、怒りを感じているようであった。
「くっそッ! 見れば見る程、ひでぇ実験結果ばっかじゃねぇか……アイツ、本当に苦労してたんだな。こんな事されてたら人間信じられないっていう最初の頃の行動もわかるぜ」
「……っ」
二人が見つけたのはイザナに関するデータで繁殖実験の記録であった。資料には人間不可、犬不可、トカゲ不可等様々な動物や幻想上の生物の名前が列挙されている。
いくつかのデータには動画記録が残されており、その中でイザナは泣きじゃくり悲鳴をあげながら実験されていたようであった。
更には耐性試験と称し、所長が全裸のイザナに電流を浴びせその後、玩具にするといった物まであった始末である。
「ししょー前っ! なんか変なのがきてるよッ!」
「ちっ、騒ぎ過ぎたか、いいぜ相手になってやるよ……だがな、今の俺は虫の居所が悪い。手加減なんか期待すんなよ機械野郎」
轟とナディスの前に立ちはだかったのは双頭の化け物実験体35号と両腕が肥大化した化け物実験体4号であった。
遠距離戦を主体とする35号を守る様に4号は巨体を生かして二人の前に壁の様に立ち塞がる。
「へっ、そっちも二人、こっちも二人。ナディス! 見せてやろうぜ、師弟コンビの力って奴をな!」
「はいっ、ししょーっ! 夜も寝かせてくれなかったししょーの熱い指導が生きる時ッッ!」
誰か別の者がいたら若干、誤解を生むであろう発言があったがナディスに他意はない様なので轟はとりあえず気にしないことにした。
轟はフットワークを生かし、4号の正面で右に左に高速で移動する。地面を軽く蹴って跳躍を駆使した移動の為、すぐに次の行動に移る事ができるのであった。
「おらっデカブツ! 俺はここだぞ! その腕は飾りかッ!」
「グゴォオオアアアアアアッ!」
4号は目の前で移動する轟にいらいらしたのか彼の誘いに簡単に引っかかり、右腕を振るった。
当然ながらその拳は空振りし深々と床に突き刺さる。
轟はその腕を駆け上がり、4号の頭部へ右腕に装備した試作型大盾『つくよみ』3型の先端を突き刺す。轟の一撃は4号の右目を潰した。
片目を潰された4号はもがき苦しみながら空いている左腕で轟を掴もうとするが跳躍して素早く飛び去った轟には届かない。
「よそ見してるんじゃないっ! 私だっているんだからぁッ! でぇいやぁぁあッ!」
ナディスはがらあきとなった4号の左側面から跳躍し、頭部を目掛けて拳を振り被る。拳には魔力が集まり青白い光を放っていた。
「ゴアァァアア!」
「あぶねぇ、ナディスッ!」
攻撃姿勢に入っていたナディスを狙いすましたかのように35号の二つの口から火炎と電撃が放たれるが轟が大盾のエネルギーシールドを起動しそれらを防いだ。
「ごめんっししょーっ!」
「構うこたぁねぇ、そのままぶっ飛ばせっ!」
「うんっ、ブゥウレエエイブゥウ、ナーッコォオオオーーッッ!」
魔力を集約させたナディスの一撃は見事、4号の頭部に命中しそのまま粉砕する。
その動きは轟直伝の必殺技ともいえる渾身のパンチであり、弟子の証明でもあった。
頭部を失い、ただの肉塊となってバランスを失った4号の体はずしんと地面に倒れる。
「へへっ、思い知ったか! ししょーのパンチッ!」
「上出来だ、ナディス。あとはあいつだけだが……合わせられるか?」
「勿論っ!」
二人は大盾ツクヨミ3型を構えると同じ速度でエネルギーシールドを展開し35号へと突進する。
二人の防御を破ろうと35号は懸命に火炎と電撃を放つが相乗効果で強化されている二人のエネルギーシールドは強固で破れる気配はない。
ついには息切れしブレスが途切れた瞬間、轟は進化能力による身体能力向上で、ナディスは魔力を足裏に集中させ、二人は突進の速度を向上させた。
「うぉおおおおーーッ!」
「でぇぇやああああああーーッ!」
二つのエネルギーの弾丸と化した二人はそのまま35号を貫き、背後で爆発四散する35号を背景に決めポーズを取る。
「見たか、コレが師弟の」
「絆の力だぁッ!」
しっかりと口上まで成功し、喜ぶナディスと頭を撫でる轟。二人はすっかり立派な師弟であった。
「ししょー、あれで熱さ控えめってほんと?」
「ああ、勿論。ナディスもちゃんと力のセーブってのを覚えろよ? そうじゃないと……」
振り向いた轟の視線の先にはうじゃうじゃと群れを成す4号と35号達がいた。
それを見てナディスは露骨に嫌そうな顔をする。
「ああいうのに対応できねえからな。ヒーローってのは連戦にも強くねぇとな!」
「うへぇ……まだあんなに。うん、わかった頑張ってみる!」
「よし、その意気だ、行くぞナディス!」
轟と共にナディスは敵の群れの中に突っ込んでいくのであった。
師匠の背中を懸命に追いかける弟子の道のりは今だ長いようである。
◆
ちーあの待機するロビーの周りにはいくつかの小部屋があり、そこにはこの施設のデータを集積している部屋もあった。
そこは地下ありサーバールームとして使用されていたようである。その端末の前に
御剣 刀
はいた。
「ツクヨ……こんな血煙の中に身を置いてたのか」
彼の見つけたデータには戦闘記録が主だったもので若い少女の姿のツクヨが笑いながら誰かを殺している映像ばかりであった。
資料には戦闘能力は高いが情緒に不安定さがあり、危険との一文もある。
今でこそ笑って飄々としているツクヨであるが過去、彼女は戦闘マシーンであることを望まれ、殺す事でしか他者との関りがなかったという事である。
「そんなツクヨでも……俺は、一緒にいたいんだ」
御剣は誰にも知られない場所で静かに決意するとその場を後にする。
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シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
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定員
20人
参加キャラクター数
9人
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シナリオガイド公開日
2020年07月14日
参加申し込みの期限
2020年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月21日 11時00分
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