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#彼女の曖昧な考察 ~ブラック・ナイト~
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【ブラック・ナイツ】
「ふわっ!?」
見慣れた部屋で目を覚ました、
白 真白
。
カーテンに透ける朝日にぱちくりと目をしばたかせて、しばしぼんやり。
「あれは……夢じゃなかった?」
まどろみの中に垣間見た異郷、そこで体験した恐怖を、真白の脳は夢と処理していたようです。
けれど、
「……あ」
下腹部に感じる重みと湿り気に、真白ははあ、と深いため息をつきました。
かちゃりとカップを置き、
サキリ・デイジーカッター
はふむ、と思案します。
「なるほどね。僕が離脱した後に、そんなことがあったのか」
「ええ。ヒロさんがおっしゃるのには、ロケットに積まれていたあの物体をわたくしたちが目にしたことで、あの場にいた皆さまが真実に触れ、わたくしたちの常識が上書きされ、見えるようになったのだと。んふふ、わたくしにはなんのことやら、よく分かりませんけれど」
とあるカフェ。
向かいの席に腰かけた秘子はいつもの含み笑いを浮かべてそう言いましたけれど、あまり笑える事態だとは思えません。
「胡乱路にも、見えているんだろう? 直接は例の物体を目にしていない僕にさえ、こうして見えているからね」
「ええ、はっきりと。あの場にあって情報を共有していた皆さんには、見えているようです。んふふ……なんだか、懐かしい感覚です。見えないけれど、そこに在るもの。そこに在るのに、見えないもの……んふふ。ふふふふ」
地球を覆う、大仰に過ぎるケージ。
空を見上げればサキリにも、ゆっくりと回転する幾本もの巨大構造物が見て取れました。夜が明けた今も明確に。
これから、いくつもの夜に、あれらは月の光を遮るでしょう。
「そういえば……ねえ、胡乱路。あの、ヒロとマサのことなんだけど」
「はい? おふたりが、どうかしましたか?」
こてんと首を傾けた秘子に、サキリは口をつぐみます。
「あ。んふふ、番組のアーカイブはもうご覧になりましたか? サキリさんの素敵なお姿もバッチリ、映っておりましたよ」
天然に過ぎる彼女に語るのはおそらく、あまり意味のないことでしょう。
あの夜、異形を惹きつけながらに離脱する直前。
垣間見たふたりの会話を、サキリは思い返します。
『見ただろう? 見えるだろう? あれこそ、エイリアン・メガストラクチャー!! マサ、いよいよだよ。ようやく始まったんだ!』
『いや……そうなのか? なあヒロ。こりゃあ、本当に現実なのか? 俺たち、幻でも見せられてるんじゃないのか?』
『なに言ってるんだよマサ、そんなわけないだろ!? これからが僕らの役目なのさ! <
入れ替わりの日
>を経ても僕らが記憶を保っていることには、なにか大きな意味があるんだって。そう言ったのは君じゃないか! 僕らには偉大な使命があるんだって、そう言ったじゃないか、マサ!』
『さて……そうだっけかねえ』
寝子島総合病院。受付から戻ってきた
呉井 陽太
は、肩をすくめます。
「面会謝絶だってさ。コヤマさん」
「そっか……まあ喋れるような状態じゃなかったしな」
半ば予想してたとはいえ、
志波 武道
も落胆を顔に滲ませました。
あの夜、アンソニー・コヤマを施設の外へ運び出し、通報したのは武道と陽太のふたりです。
異形はいつの間にやら消え失せ、代わりに空へと現れた、異形の構造物。そしてロケットに収められていた、あの謎の物体。あれらについて知っていることがあれば尋ねたい、そう考えていたのですけれど。
「責任者が突然昏睡状態になっちゃって、打ち上げ現場は大混乱みたいだよぅ」
「で結局、ユグドラシルは関係ないってこと?」
複雑そうな表情で口を挟んだ
仙藤 蒼
。
ユグドラシルといえば、蒼がはまっているカプセルギアにも関連して、ギアマスターたちに大きな影響を与えた大企業です。それが今回の件にも絡んでいるのだとしたら……そう考えると、心穏やかではいられません。
けれど
恵御納 夏朝
は、首を振りました。
「コヤマが『六本指』だった、だけ。ユグドラシルは、『連中』じゃなかった……じゃあ、『連中』は一体、どこの誰……?」
震えた声に内包する怒り。アンソニー・コヤマが『六本指』に属していたのなら、夏朝に同情の念はありません。
ただ、こうも考えられるでしょう。
ユグドラシルは、単なる一例に過ぎないのだとしたら?
民間ロケットを独自に発射できるような企業が、世にいくつあるでしょうか。その中のひとつひとつに、コヤマのような人物が潜りこんでいるとしたら?
既に……この空には、もう。
「お?」
「あっ」
数日の後。
黒江 ミヤ
は街中で、あの夜に見た人物とばったり、顔を合わせました。
「よお! ミヤちゃんだっけか、元気ー? 『オカパイ』、見てくれてる?」
「あー、えっと……こんにちは」
ヒロ・マサのうち、大柄なマサでした。
猫を探しに行っただけなのに……あの夜に見たもの、経験したことは今でも、信じられません。自分がなにに巻き込まれてしまったのか、ミヤにはまだ理解できません。
ただあの夜以来、天には球状に巡る、正体不明の巨大な物体が佇んでいます。
「そういやさあ、例のロケットに入ってた謎の物体! あれ、結局処分できなかったんだよな。燃やしてもダメ、壊すのもダメ。今はヒロが保管してんだけどさ」
「そう、なんだ……」
「まあ心配しなくていいぜ、今んとこ無害っぽい? 多分? ってカンジだからさ、お仲間にも伝えといてちょーだいよ。そんじゃまたなー、これから収録なんだよ。ヒロ&マサの『オカルトパイレーツ』をこれからも、ヨロシクゥ!」
「あ、ちょ、ちょっと! ちょっと待って……」
ミヤは呼び止めたものの、マサは大股でずんずんずんと歩いて、あっという間に人混みに紛れてしまいました。
「ああ~、もう。誰かに相談したかったのに……」
おそるおそるに取り出したスマホ。明るくサバサバとしたミヤが、このところどうにも冴えないのはきっと、そこに収められた動画のせい。
「こんなのあたし、撮った覚えないのになあ。はあ、猫ちゃん撮りに行って、心霊動画が撮れちゃうなんてさ」
ざざざざざ。ざざ。ざざざ。不鮮明に白む映像。じらじらとまぎれる砂嵐。
『はっ……はっ……はっ……』
荒い息遣い。小刻みに揺れる画面は、おそらくは撮影者が駆けているから。
『はっ、はっ、はっ……ダメだ、もうダメだ……振り切れない。逃げられない』
ざざざ。ざざざざざ。
『ああ……逃げられない。あたし、どうなるんだ? 捕まったら、なにされるんだ? ヤだ……イヤだ』
追われる撮影者。追う何か。
派手にぶれる映像は、それらを具に伝えてはくれないけれど。
『あ……あたしは、ミヤ。
黒江 ミヤ
! あ、あたしは、死んじゃうかも……殺されちゃうのかも、しれないけど。イヤだよ、イヤだけど……でももう、もう、逃げられない』
ざざざざ、ざざ、ざざざざざ。
画面を何かが横切って、撮影者は足を止め、映す前方には奇妙な黒い……まるで、まるで。
大きな……瞳? まるで、フクロウのような……。
『これを見てる人。拾った人……伝えてほしい。お願いだから。いつもは照れくさくて言えないけど……大好きだよ、って』
ざざざざ、ざ。
沈黙。
息遣い。
沈黙。
身動ぎの衣擦れ。
沈黙。
沈黙。
沈黙。
暗闇。
『ひ』
六本指。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。不定期シリーズ『曖昧な考察』第四弾のリアクションをお届けいたします。
今回はいろいろと出来事もありましたけれど、こうした変化は、このシナリオのみで起こったことと考えていただければと思います。
寝子島の時空はちょっぴり歪んでいますもので、このシナリオではめちゃくちゃな状況でも、ほかのシナリオにはいつもの感じで安心でご参加くださいませ。
さてさて、地球はなにやら、大変なコトになってしまっているようです。
謎の物体、謎の構造物、暗躍する組織……その謎は、これから明かされてゆくのかも。あるいはタイトルのとおり、曖昧なままで終わってしまうのかも。
全ては皆さまのアクション次第となります。
今後もシナリオは続きますので、ぜひお付き合いくださいませ!
それでは、今回もご参加いただきまして、ありがとうございました。
また次の機会にもお目にかかれますことを、心よりお待ちしております。
お疲れさまでしたー!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月20日
参加申し込みの期限
2020年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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