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#彼女の曖昧な考察 ~ブラック・ナイト~
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【追う】
月のきれいな夜でした。
「おかしいじゃ……ないの……!」
目を見張るほどに煌々と夜闇を照らす月影の下、
仙藤 蒼
はやけに耳障りな自分の荒い息に辟易としながら、駆けています。
「テレビで中継、見てたはずなのに……どうして私、その発射現場にいるの……!?」
説明のつかない現象には事欠かない寝子島です。これもそんな理不尽のひとつと思えば、いくらか気は楽というもの……無論、命の危険に迫られていなければ、ですけれど。
ばりばりと弾ける電弧。宙をたゆたう恐るべき球体は、いわば生きた雷です。一説には球電現象として語られるそれらは周囲にいくつも漂い、蒼へアーク放電を触腕のごとく伸ばし、絡め取ろうとしているかのようです。
「絶対これ、触ったら死ぬやつ……!」
身を低くして電弧の腕をかいくぐり、再び駆け出します。
おそらくは資材コンテナによって形作られた細い道に、球電は数えるのもうんざりするほどひしめいて、蒼を阻んでいます。
伸びるスパーク。間一髪、地を転げて避けたものの、羽織ったジャケットの端がばちりと焦げて、蒼の背筋からは波濤のごとく血の気が引きました。
ワンミス。残機ゼロ。コンティニュー。ゲーマーらしい感性があらぬ単語を脳裏に浮かび上がらせ、蒼は頭を振ってそれらを追いやります。
「ゲームだったら、触ったら痺れて一定時間動けない、とかだろうけど……、っと!」
コンティニュー? 冗談じゃない! リアルには残機も無ければコンティニューするクレジットもありはしません。
「……まずいわ。このままじゃ」
球電は微速ながら執拗に迫り、包囲網は徐々に蒼の生存空間を狭め、脱出経路はとうに見い出せません。
触腕が薙ぎ、すぐ頭上で電弧に引き裂かれたコンテナが軋んだ悲鳴を上げ、蒼の喉からは甲高く空気が押し出されます。
彼女はもれいびです。ろっこんは? いいえこの状況で、周囲に飴玉を降らせるろっこんがなんの役に立ちましょうか。
とん。後ずさる余地も無くなり、背には壁。眼前には絶望の音を奏でる球電の輝き。明滅するスパーク。冷たい背筋。鼻を突く焦げ臭さとオゾンの匂い。
「……あ。死っ……」
「伏せろ!」
思わずぎゅっとまぶたを閉じた蒼が聞いたのは、自身が焼け焦げる音ではなく、凛とした少年の声。それに重たく鋭く響く金属音でした。
目を開けると、コンテナの側面に深々と突き刺さっている、長大な剣が目に入りました。すぐにも呼び出される蒼のゲーマー的知識に照らし合わせるなら、大ぶりなかつ肉厚な刃は、大型のマチェットです。
投擲したのは、
サキリ・デイジーカッター
でした。なるほど彼の所有物であるマチェットは誘電性の塊であり、球電の伸ばす腕は蒼から興味を失ったかのように刃へ絡みついています。
「あ、ありがと!」
うねる電気腕をくぐり、彼の伸ばした手を取るとぐいと力強く引かれ、蒼はその場を脱しました。
月のきれいな夜でした。とかく目を惹く、滑らかな円月でした。
「胡乱路先輩……なんの連絡だったの?」
恵御納 夏朝
にとって、この先輩が月の夜、いつもの含み笑いを浮かべていることに、どこか胸をざわめかせずにはいられません。怪奇に満ちた無数の夜をともに通り過ぎてなお、彼女から特有の訝しさが晴れることはありません。もはや染みついた彼女の人格なのでしょう。
胡乱路 秘子
はショッキングピンクの携帯をしまいながら、にんまり。
「デイジーカッターさんが、迷っていた女の子を保護したそうです。こちらへ合流されるそうですよ、んふふ」
「おおっ、生きてたんだな! 良かったぜー、俺っち安心!」
「マサ、声が大きいよ」
同行するヒロとマサという二名を、夏朝は良く知りません。どうやら秘子の知り合いで、Mewtubeで配信している番組『オカルトパイレーツ』はそれなりに人気であるようです。
ともあれ今夜は彼らのWEB配信番組に付き合うという形で、夏朝も手伝いの名目でここを訪れました。
「悪い悪い、ついテンション上がっちまった。えーっと、ナーサちゃんだっけ? な、あんたも嬉しいだろ、生存者がいたってんならさー」
「……うん。そうだね」
ナーサとは、偽名です。加えて今夜の夏朝はウィッグと衣装で変装状態であったりします。
なぜ変装か?
(『連中』の目を欺くには、このくらいしないとね)
六本指。あの紋章を刻む何らかの組織を、夏朝は『連中』と呼びました。彼らの正体はいまだ謎に包まれているものの、怪奇の現場に残る痕跡から読み取れるその所業は夏朝にとって、到底許されざる蛮行です。
故に夏朝は、かのロケットの発射を阻止するつもりです。見世物を主催する巨大企業、ユグドラシルこそが『連中』の正体であると目し、彼らの凶行を止める足がかりとすべく、番組への協力を申し出たのでした。
「ひゃ~。やっぱりなんだか、不気味だねぇ」
場にそぐわないいささかに明るい調子は、
白 真白
。ただし彼女の存在は、配信の向こうでヒロ・マサのファンを沸き立たせました。
「ナーサさんも真白さんも、ずいぶん肝が据わってるというか。慣れてる?」
「まあね~。あんな怪異がうろついてるとは聞いてなかったけど……でも、エイリアンの陰謀を暴く! なんて、面白そうだし」
恰幅が良いヒロが尋ねると、真白はちょっぴり背筋を張り、その拍子に豊かな双丘がいかにも重力を感じさせる弾みを見せました。
コメント欄の盛り上がりように、ナーサは思わず苦笑いを浮かべます。
「あら? おかしいですね」
ふと、後ろを歩いていた秘子が小首を傾げ、笑顔を浮かべるままに言いました。
「秘子ちゃん、どーした?」
がっしりした巨漢のマサが後ろを振り返ると、秘子は悪びれもせず、にたりとしたままあっけらかん。
「一番後ろにいたはずの志波さんが、見当たりません。どうかされたのでしょうか? んふふふ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月20日
参加申し込みの期限
2020年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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