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心残りを食い尽くせ!
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そんな音花の心配は、すぐに解決する。
「もいー如月! 来たヨー。今日ハご馳走ナリまーす♪」
人懐こく周囲に愛想を振りまいているのは、フィンランド人の母と国籍を持つ
汐崎 キミ
だ。
キミは音花を見つけると、いつもの歌うような調子で
「もい! お花見ブリー♪」
手を広げて、全身で喜びを表現する。
北欧人は日本人と同じく、シャイで排他的な人が多いというが、キミは真逆をいっている。
しかし対照的に、音花の反応はナイーブだ。
先輩の美星がするのを見ながら、見よう見まねで作った餅料理の数々。
美星のと比べて、自分のは明らかに、不恰好な気がする……。
恥ずかしい! 慌ててキミに見えないように背中で隠してしまおうと思ったのだが。
「それ、音花ちゃんが作っタの!? ズイブン一杯だね、俺もタベてイイ?」
断れるはずがなかった。
おずおずと、せめて少しでも美味しく見えるよう、見栄えのする皿に盛り付けて差し出す。
「ひゃっほウ♪ 音花ちゃんサイコー! いたダきマース」
無邪気に喜びを表現しながら、キミは音花の作った餅料理を次々と平らげる。
もぐもぐ気持ちのいい食べっぷりだ。
「……汐崎さん、おいしいですか?」
コクコク頷くキミ。
「音花ちゃんも、遠慮してナイで、モっと食ベなよ!」
作ったのは音花なのだが……。キミはそんな事にはお構いなしだ。
「俺、お餅お正月だけ、食べるモンだと思てタヨー!」
実にさわやかに、素ボケをかます事も忘れない。
テンション高いな、君。
「お餅、たくさんありますから……、落ち着いて食べてくださいね? 喉に詰まると、危ないですし」
やがて。
「おほっ!? 全部食べちゃっタ!」
「え、ぜ、全部食べてくれたんですか……!? あ、ありがとう、ございます……」
きれいに空になった皿を見せながら、ばつが悪そうなキミに、音花は微笑を返した。
自分が作ったものを、誰かが美味しそうに食べてくれる事が、こんなにも心温まるものだったなんて。
「……、ごめン、俺……音花ちゃんのブンまで……」
「いいんですよ。私は元々、小食ですし……汐崎さんに喜んでもらえて、その、すごく、嬉しいです」
僅かに頬を上気させ、上目遣いに見上げる控えめな少女。
キミは感激する。
音花ちゃん、マジ天使!
安らぎ感じちゃうよ! なんて居心地いいんだ!
「あらあら、まあまあ……」
私はお邪魔みたいだね。
美星は作り始めたばかりの、汁粉の鍋を抱えると、そっと二人の傍を離れた。
ヘッドフォンから心の声を聞いていた大福も、このやり取りに、楽しそうだなと苦笑する。
そもそもはすましと味噌、どちらにするかを知りたかったのだが。
彼のろっこんは、皆が現在考えている事がダイレクトに流れてくるのだ。
大福が問いかけを直にしたわけじゃないのなら、皆もその事を連想しないから、結局その答えは出なかった。
いいや、両方作るか……。
ヘッドフォンを外しかけた時。
(女子寮は滅多に踏み込めない聖域……入り込めるならテロをしないとな……ククク……)
草薙 龍八
の不穏な心の声。大福の手が、ぴたりと止まった。
(こっそりと抜け出すと怪しまれるから、適度に餅を食しながら他者と談笑して、印象をよくしてから抜け出すとするか……ん? この餅巾着っぽいのウマイな)
いつものクールな緑のコートを着込み、もくもくと箸を動かす。
どうやら、お稲荷さん用の揚げに、餅を入れて電子レンジ調理してあるらしい。
甘しょっぱさと、油の加減、餅の柔らかさがマッチして、驚くほどうまい。
(……なんだコレ、はまるぞ……)
「良かったら、こちらも召し上がれ?」
龍八のいい食べっぷりに、
清秋院 静香
からも心づくしの料理が振舞われる。
ぼたもち、磯部、汁粉。
「皆様の笑顔が見れるのなら、多少の出費や苦労は気にいたしません」
そう言い切る、平安貴族の末裔だという静香が持ち込んだ材料は、小豆も海苔も最高級品だ。
その上、調理した本人の腕がいいのだから、これで美味しくないわけがない。
出された方の龍八も、元は地方の名家の出。
例え見た目は地味でも、素材の良し悪しは、本物を知る舌が覚えている。
「お味は、いかがでしょうか?」
「……悪くない」
龍八は無表情だ。
しかし箸を動かす速度は加速する。
いや何より態度が、雄弁に静香の料理の腕を肯定していた。
「良かった、いっぱい召し上がってくださいね? 私、お飲み物お持ちします」
……ん、なんつーか皆楽しそうだな。
大福は僅かに苦笑し、そっと目を閉じるとヘッドフォンを外した。
「よし、調理完了だ! 人と協力して作ることが、こんなに楽しい事だったなんて……」
じーん……!
さっきまで涙目で、大福と藤吾に教えを請うていた成海が、天を見上げて感動している。
(ほとんど、俺と雪見が作ったんだけどな……)
藤吾の心のツッコミが、ひそかに炸裂している事など露知らず。
成海はトシコに、聞きたかった話を切り出す。
それは、寝子島の昔話。
最近、寝子島を賑わせている事件は、落神伝説と関係しているのか……。
だが、トシコが知っているのは、ごくごく一般的で成海も知っている落神伝説だけだった。
「……バカ。トシコさんは普通の人だろ」
更にトシコから情報を引き出そうする成海に、大福がひそひそ耳打ちする。
「フツウを守るのは、もれいびである俺達の役目だろ。わざわざ一般の人に、異変を吹聴するような真似して、どーすんだよ」
これには成海も、納得するしか無かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月24日
参加申し込みの期限
2012年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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