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心残りを食い尽くせ!
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虎治が蓮専用雑煮を作るのを横目に、天野は自分の作業を再開する。
すましに、切り揃えたゴボウ、大根、人参。それに椎茸、彩りにセリ。
その上に焼鮭といくらも乗った、目にも鮮やかで、新年にふさわしい超豪華仕様となっている。
「おお……、これはまたうまそうじゃのう」
「トシゾーさん、よだれ……垂れてる」
「まあ、北海道のご出身? 具沢山で故郷を思い出すわ」
トシゾーにタオルを差し出しながらも、「故郷」という言葉に天野は注目した。
「トシコさんは、どちらのご出身なの?」
「私は、長崎よ。うちによっても違うけど、あご……これは飛び魚の事ね。あごと昆布でおダシを取って。鶏肉、ブリ、かまぼこ、青菜、人参、白菜……色々入れるのよ」
里芋を入れる家庭もあるわね、とトシコは付け足す。
確かに具沢山。それだけでお腹一杯になりそうだ。
「もっとも、関東にお嫁に来てからは、もっとシンプルなすましを作るようになったのよね」
「なるほど。どちらもすましだったら、大好きなお餅がたくさん食べれる方が、トシゾーさんの好みだったのかな」
「そうね、いつも5個は余裕よ」
「若い頃は、もっとイケたぞ!」
なぜか偉そうにふんぞり返るトシゾー。
しかしそこには、幸せな空気があった。
せっかくだから、知人から教わったくるみ餅も作ろう。
岩手、三陸の方になるだろうか?
擦ったくるみに、砂糖醤油で味付けたタレを、椀に添え。
それを雑煮の餅につけて、食べるらしい。
天野も食べるのは初めてだ、美味しいといいな。
と。
「♪」
テーブルを、下からぺちぺちとする小さな手がある。
「手」は手探りで、餅の乗ったお皿を発見すると、そのままそーっと下に引っ込む。
「あれっ? あたしのずんだ餅が消えちゃったよぉ~」
伊藤 佳奈
が悲痛な声を上げる。
女子寮の調理場が開放されると聞き、「女の敵許すまじ!」と、正義感に燃えて竹刀と風呂敷包み片手に、勢い込んでやって来た佳奈。
さっきまでは油断無く、怪しそうな男子の顔を記憶することに執心していたが。
調理場においしい香りが漂い始めると、周囲があまりに平和なせいもあり、関心は食へと移っていた。
料理が苦手な佳奈は、母親に予めずんだを作ってもらい、持参したのだ。
鮮やかなエメラルドグリーンのずんだ餅は、きな粉や絡み餅(大根は義一と拓郎が頑張ってタップリおろしました)と共に、さっきまで確かにテーブルの上に鎮座していたはずなのに。
「む~、有り得なーい!」
しかし憤慨する佳奈の目にも、ぺちぺちする手が映り。
テーブルを覗き込んだら、緩く編んだお下げ髪をぱたぱたと尻尾のように振りながら、恐らくはゲットした餅を無邪気に抱え込んで食べる
神出鬼 没
の姿。
「ちょっ……!」
追求しようとする佳奈を、天野は唇に指を当てて制止した。
没の小さな背中に、警戒は感じない。
「いきなり大声で怒鳴ったら、びっくりして喉に詰まるかもしれないよ」
「あ、そっか。危ないもんね……仕方ないなぁ」
ゆっくりと屈み込み、佳奈は深呼吸を一つ。
「見つけたよ、泥棒猫さん。食べるなら、ちゃんと椅子に座って、一緒に食べよう?」
囁くように没を呼べば、彼はリスのようにぱんぱんにほっぺを膨らませて、くるりと振り返った。
(良い子は真似してはいけません)
直後。佳奈が涙が出るほど爆笑したのは、言うまでも無い。
「あはは、おっかし~ぃ! やだっ、どれだけ詰め込んだの?」
「無茶するなぁ」
天野は呆れ顔。
「お腹痛くしても、知らないからね? ほら、出ておいでよ。かわいい小リスさん」
猫は小リスになった。
手招きされるままに、テーブルの下から抜け出すと、ぽーんと回転。
ジャンピング着席。
人懐こい笑顔を周囲に振りまきながら、堰を切ったように没は言う。
「オイラお餅は、なんでも好きさね! 特に甘い味が好き! お雑煮も好きなの!」
でね。
「オイラのお腹はペコペコなのさ、そんで考えたの。お餅をたくさん食べたいなら、大食い大会をやればいいじゃない!」
自分の考えを次々と口にする没、非常に珍しい。
じゃーん! ここで『大食い大会開催』の、のぼりが登場。
「一番美味しそうに、たっくさんお餅を食べた人が優勝ね!」
どうかな? 脚をバタバタさせながら、没。
「うん、そうだね。カロリーは帰って素振りを増やして、稽古もいつもより増やせばきっと大丈夫。今食べないで何時食べる! 大食い競争なら、負けないんだから!」
「おい、調子に乗って詰まらせるなよ? 下手なゼリーより、アブねぇんだから」
蓮に雑煮を手渡しながら、虎治。
「美味しそうに食べた人が優勝、でいいんじゃないかな?」
俺は競争なんてしないけどね。頬杖つきながら、天野。
大会参加は2名となった。つまり、佳奈と没。
「美味し~♪ 幸せだよ~♪」
「あま~いのね♪」
佳奈はほっぺを抑えながら、満面の笑み。
没はもっきゅもっきゅとリスのように。
周囲に幸せを振りまきながら、二人の箸は、まだまだ止まりそうもない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月24日
参加申し込みの期限
2012年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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