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【お正月】賑やかで華やかな一時を
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寝子島神社の赤い鳥居を背にした
八神 修
は一人で佇む。首にはふんわりとした
マフラー
を巻いている。ダウンジャケットに両手を入れた状態で訪れる人々にそれとなく目を向けた。
「……早過ぎたな」
苦笑して軽く息を吐いた。白くはならなかった。天候に恵まれた。水色に近い空がどこまでも広がっている。
「修君、もしかして待った?」
ツインテールを弾ませた
七夜 あおい
が勢いよく現れた。艶やかな振袖ではなかった。温かそうなファーコートに活動的なパンツを合わせていた。
「そうでもないよ。明けましておめでとう。本年もよろしく」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
新年の挨拶を終えると二人は並んで参道を歩いた。人の流れは緩やかであった。
あおいは横目で修のマフラーを見る。
「ありがとう」
小さな言葉に修は、温かいよ、と少し顔を近づけて答えた。あおいは照れ臭そうにして頷いた。
ゆっくりとした二人の歩みが止まる。各々が用意した賽銭を投げ入れた。
あおいはちらりと後ろを窺う。人々の連なりに軽く驚き、高速の二礼二拍手を行った。
「……可愛い」
修は緩む表情を引き締めて、あおいと同様に手を合わせる。
願い事を済ませたあと、一礼した二人は横手から人混みを抜けた。
前を歩いていたあおいが笑顔で振り返る。
「今年も人が多いね。神様は新年からたくさんの願い事で大変だよ」
「神様だから神業で難なくこなすと思うよ。あおいは何をお願いした?」
「えっと、家族が病気にならないようにと、勉強をがんばると、料理が上手になりたいと、もう少し身長が伸びて欲しいと……」
あおいは指を折りながら続ける。
「本当に新年から神様は大変だ」
修の一言にあおいは、そうかもね、と笑って返した。
「修君の願い事を教えてよ」
「俺は普通だよ。学業の進捗報告と、受験勉強の決意を心の中で宣言した」
「それって何も願ってないよね?」
「もう一つ、あおいの頑張りが神様に届きますようにってお願いしたよ」
にこやかな顔の修にあおいは、ええ、と驚きの声を上げた。
「私も最後に、修君の願い事が叶いますようにって……」
二人は見詰め合い、共に照れたように笑った。
あおいはほんのりと染まる頬で青い空を眺める。
「初詣のあとは、どうしよう。こんなに天気がいいのに」
「新年、最初の驚きを俺がプレゼントしたいのだけれど、受け取って貰えるかな」
「喜んで!」
あおいは弾けるような笑顔で言った。
修の案内でタクシーに乗り込む。二人が後部座席に落ち着くと、行先を伝える前に走り出した。あおいの問い掛けるような目を受けた修は、サプライズだから、と唇の前に人差し指を立てて笑った。
タクシーは旧市街を抜けた。シーサイドタウンの街も通り越し、星ヶ丘に入る。窓から見える瀟洒な建物は広い海に変わる。
「着いたよ」
修の声と連動してタクシーが停まった。あおいは窓にへばりつくようにして見詰める。
「星ヶ丘マリーナ?」
「正解だよ」
タクシーのドアが開いた。海の香りが強くなる。
あおいは真っ先に降りた。
「サプライズは海なのね」
「海だけど、ここではないよ」
修は船が係留されている桟橋に向かう。あおいは、えー、と言いながら楽しそうに付いていく。
修は足を止めた。小型のプレジャーボートが目の前にあった。
「もしかして、これに乗るの!?」
「キャプテンは俺だよ。二級小型船舶の免許は持っているからね」
「オープンカーみたい!」
「そうだね。免許の関係で外洋には出られないから島を一周する予定だよ」
先に修がプレジャーボートに乗った。足場を確保してあおいに手を差し出す。
「ありがとう」
手を握ったまま、座席に誘導する。
座ったのを確認して修は手早く、もやいを解いた。あおいの横の運転席に座るとエンジンを掛ける。
「これより、出航します」
修はキャプテンの威厳を漂わせて言った。
「なんか、ドキドキするね」
あおいの喜ぶ姿に、そうだね、と修の表情が柔らかくなった。
プレジャーボートはゆっくりとした動きでマリーナを後にした。寝子ヶ浜海岸を回る形で進む。
あおいは青い瞳で快く眺める。
「見慣れた海岸なのに新鮮に思える」
「それなら大橋も楽しめるよ」
修は少し速度を上げた。旧市街に入ると大きく左手に曲がる。目の前に寝子島大橋が聳え立つ。橋脚の間を狙ってプレジャーボートを走らせる。近づくに連れてあおいの視線は上がってゆき、最後は仰け反った。
「大迫力だね!」
「俺は少し緊張したよ」
修は額の冷や汗を拭う真似をして言った。
プレジャーボートは寝子島の北の位置に差し掛かる。
修は速度を落とした。
「北側は滅多に見られないからゆっくり行くよ」
「あ、あれ、見て! 花がいっぱい!」
あおいは崖の一部を指差した。無数の白い花が花畑のように広がっていた。中央は黄色く、野生の水仙であった。
「この島に来て、初めて見たよ」
「私も知らなかった。まだ、他にもあるのかな」
「探してみよう」
修は再び速度を上げた。あおいのツインテールの動きが激しくなる。
「なんか、邪魔かも」
結んでいたリボンを瞬く間に解いた。顔を左右に振ってセミロングとなった。少し大人びた顔で青い瞳を島の北側に向ける。
修の目が奪われた。
「……ここにも花が」
修にとって、あおいは眩い大輪の花であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月14日
参加申し込みの期限
2020年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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