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「よお、昨日は悪かったな。急用を思い出したモンでな」
夜。まるで悪そうな顔もせず、天利が店に入ってくる。
「もう。二十ちゃんの言い訳は聞き飽きたわよぅ」
ここは
ミッシェル・ナイスゲイ
の店、『ジオフロント』だ。天利はよくこの店を利用していた。私立探偵という仕事柄、夜の街の情報はどうしても必要だし、今日のように店の奥の別室を使わせて貰えれば、誰かに追われるようなことがあっても安全度がかなり増すからだ。特にミッシェルは天利を気に入っているので、何かと融通を利かせてくれている。
「悪いねぇ。昨日はちょうど持ち合わせがなくてね」
当然のように奥の個室に入り込み、ミッシェルの隣に座った。
「あら、じゃあ今日はあるの?」
「ははは、ないな」
「だと思ったわ」
そんなことは少しも気にしていない風で、ミッシェルも天利のグラスに酒を注いでやる。
「ラーメンでいいの?」
「ああ……頼むよ」
ソファに深く腰かけた天利からは疲労の色が見て取れる。ミッシェルは天利が懐から煙草を取り出して煙をくゆらせるのを、しばらく見ていた。
普段は天利に色仕掛けをしたり一足飛びに襲い掛かったりと騒がしいミッシェルだが、こういう時には黙って落ち着かせてくれる。
悪縁も縁のうち。出入りがしやすいようにミッシェルの店にわざとツケを作って縁が切れないようにしている天利だが、そんな小細工をしなくても、実はこの店が気に入っているのかもしれない。
天利がラーメンを食べてひとしきり。ミッシェルは器を片付けながら口を開いた。
「それで? あんな地味目な小娘と浮気だなんて、趣味が変わっちゃったのかしら、二十ちゃんは?」
「はは……浮気なんかしてねぇよ。俺はいつだって一途なのさ」
「よく言うわぁ~。そういえば、小耳に挟んだんだけどぉ?」
隣に座り直したミッシェル。軽く肩が触れる程度の距離に接近して、自分のグラスを持つ。
「へえ、何だい?」
天利はテーブルに置いてあったボトルを持って、ミッシェルのグラスを満たした。液体がボトルからグラスに注がれる音が耳に心地よい。
「こないだ……娘さんが来てたんですってぇ?」
天利は酒を噴き出した。
「ちょっ……なんで知って……」
笑顔のまま、ミッシェルは天利の肩口を指先で弄ぶ。
「いやあねぇ~。夏頃、『アマリモノノニート』の娘を名乗る子が父親を探しに来てるって、ネットで話題になってたわよ~ん?」
「あ、そういやそうだったか」
アマリモノノニート、とは天利の一部でのあだ名である。
「それで? 今お悩みなのは、その辺と関係あるの~?」
「ああ……かなわねぇな、まったく……」
天利はミッシェルに、フィリアの年齢とその誕生日プレゼントについて悩んでいることを説明した。ミッシェルは驚いた様子もなく、グラスに入った酒に口をつける。
「ふぅ~ん……何だか妙なことになってるのねぇ」
「まあ、この島にいる以上、妙なことは日常茶飯事、だろう?」
ミッシェルは、人差し指をアゴにあてて、う~んと考える仕草を取った。
「そうねぇ……でも、娘ちゃん……フィリアちゃんの実年齢と身体の年齢が乖離しているのは、この島のせいじゃないでしょう? ということは……」
「……」
天利は黙った。客商売をしていることもあってか、ミッシェルは時々妙に鋭い。こちらの何気ない軽口から、思いもよらず情報を引き出してくることがあるのだ。
「フィリアちゃんにも何らかの不思議な能力があって……このまえ島に来ていたのは、本人じゃなくて魂だけ……いわゆる幽体離脱みたいなものなんじゃな~い?」
「……」
天利は黙ってグラスの酒を飲み干した。今度からママの前じゃ迂闊に口も開けねぇな、などということを考えながら。
「まあ、当たらずとも遠からず、かな」
それでもあくまでとぼける天利に、ミッシェルはため息交じりの笑顔で返した。
「もう、しょうがないわねぇ……まぁ最初から口を割るとは思ってなかったけどぉ。でも、ああやって色んな子に話を聞いて回るなら、もう少し正確な事情を説明してからでもいいんじゃな~い?」
「そうしたいところもあるが……それこそ、この間フィリアの相手をしてくれた子供たちもいるし……しかしなぁ……あまり深入りさせても……」
頭をガリガリと掻いて返答に困る天利。その様子を見て、何かを察した。
「そう……でも、二十ちゃんが危なくないようにしてね?」
ただそれだけを告げて、ミッシェルもグラスいの酒を空にして、もう一度天利のグラスに注いだ。
天利はもう一度グラスに口をつけて立ち上がる。特に危険がありそうだと言った憶えはないのだが。
「これだからまったく……オンナは怖いねぇ」
「ふふ……ところで二十ちゃん? アタシからもお誕生日プレゼントの提案があるんだけど~ぉ?」
「おう、なんだい?」
立ち上がった天利のスラックスの端をそっとつまむミッシェル。
「弟ちゃんか妹ちゃんなんてど~お~!?」
「しまった、油断した!!」
ここからいつもの流れ入ります。
さきほどまでのしっとりとした雰囲気などどこへやら、ミッシェルはつまんだ指先から一気に天利の下半身に手をかけて、一瞬でスラックスを引きずり下ろしてしまった。
「その前に新しいママとかどうかしらぁ~!!?」
「すみません間に合ってます!!」
なんとか下着にかけられた手を振り払おうとする天利。だが、ミッシェルの脅威の握力がそれを許さない。
「そもそも既婚者だなんて知らなかったわよ水臭いわねぇ~! でも今フリーなら新しい奥様の座を狙ってもいいのよねぇ~!?」
「いや相手はこっちのヒトじゃなかったんで結婚とかは……っていうか」
一拍の間。
「結婚願望あったのか!!??」
「あらぁ~、恋する乙女はいつだってお嫁に行けるココロの準備はできてるのよぉ~。覚悟してフィリアちゃんをお姉ちゃんにしてあげなさぁ~い!!」
「その場合どっちが産むんだよ!!?」
結局この日も、ミシェルをどうにかやり過ごすことに多大な労力を費やし、考えがまとまらない天利だった。
なお、どのようにしてこの局面から逃げ出せたかは企業秘密。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月05日
参加申し込みの期限
2020年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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