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カビカビレイニーデイ
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桜花寮の庭先に焚き火の炎が踊っている。
燃やしているのは寮中から集めたカビときのこだ。
本当はこんなところで焚き火は厳禁なのだろうけど、この世界なら文句を言う人もいないだろう。
――唯一の問題はこの時期の焚き火は暑すぎるってことだけど。
寮生に混じって炎を囲む英二はそんなことを思った。
「見て」
しおりが空を指差す。
傘のように寮の頭の上にあったきのこ雲が、炎の作る気流でゆっくりと解体されていくのが見えた。
皐月は煙草をくわえながらその光景を見ている。
「……しかし気持ちいいくらい晴れたな。天気がいいと煙草もうまいぜ」
吐き出した煙が青空を背に揺れている。
ナタリアも空を見上げていたが、しばらくすると踵を返して女子寮のほうに歩いていった。
「任務完了」
誰に言うでもなくそう言って。
「しっかり燃やせ。くそったれのカビが全部奇麗になくなったら元の世界に戻してやる」
自転車置き場の屋根の上、テオはにゃーくんと一緒に空を見ている。
「……あ、そうだ」
しおりは焚き火のところで火にかけてあった片手鍋を取り出した。
「テオさんテオさん、いいものあげるから降りてきてもらえます?」
「?」
鍋で作っていたのは、アイガホシイダケをハートの形にくり抜き、カツオ出汁で煮たしおりのオリジナル料理だった。
見た目も可愛く香りもいい。
しかしテオはそっぽを向いて近寄ろうともしなかった。
「んなきのこ食わねぇし。つか、猫舌だし」
「えーそんなこと言わないで食べてくださいよー」
そこに円が現れた。
「ただいま、にゃーくん」
声をかけるとにゃーくんは屋根から円の胸に飛び込んだ。
「にゃー」
「お別れしてる間にすっかり汚れちゃったね。どこかでお風呂借りたいねー。あ、テオも洗ってあげるからおいで」
「!?」
その言葉に、テオはぶるぶると震えた。
「旧市街の物好きな猫どもと一緒にすんじゃねぇ。俺は風呂なんざ入らねぇぞ」
晴天のもと。屋上の物干し竿に幾つものぬいぐるみが干されていた。
修一郎の地道で強引な救済活動のかいあって、無事ぬいぐるみ達はカビの魔の手から逃れ、奇麗になった。
あとはお日様が乾かしてくるのを待つだけだ。
「無事で何よりだ、諸君。陽の光を浴びて元のふかふかの身体を取り戻してくれ」
修一郎は腕を組んで、ぬいぐるみを愛おしそうに見つめる。
そんな彼は右目に青たん、ほっぺにはもみじマーク、服はところどころ破けほつれている。
明らかに何らかの暴力を振るわれた痕跡。
しかしまぁぬいぐるみを助けるためとは言え、何度となく女子の部屋に押し入ってこでれ済んだのだからマシなほうである。
本人は名誉の負傷ぐらいにしか思ってなさそうだが。
とそこに、こそこそと歩き回る朧とルドの姿があった。
「あ、あったあった。こっちだし、ルド」
「こんなところに……!」
ルドはようやく誘拐された猫の着ぐるみの頭を見つけた。
これでカビ臭いモコビアフロともおさらばだ。
洗い立てでまだ乾いてないのだが、そんなことは気にもせず、ルドは着ぐるみを被った。
この付け心地。
「やっぱりこれが一番しっくりくるぜ」
そんな彼を遠目に見る女の子が1人。
――猫人間……。
夏朝はルドをじぃっと見つめていた。猫グッズには目がないのである。
彼女はカビにめちゃめちゃにされてしまった猫グッズの虫干しをしているところだ。
猫のぬいぐるみも、猫柄の布団もカーテンもクッションも、お皿もお茶碗もマグカップも、テレビの上のねむりねこも。
どうにかカビを落とさせて奇麗になった。
――元に戻って良かった……。
その横では、智瑜がユウの部屋にあった寝太郎布団を持ってきて干している。
別にカビていたわけではないのだが、あの吹き荒れるカビの中、咄嗟に身を守るのに借りたのでお礼を、と思ったのだ。
布団叩きでぱんぱん。
それからお日様を浴びてふかふかになった布団に、智瑜は気持ち良さそうに顔を埋める。
「……太陽のいい匂いがします」
――こっちは女の子のいい匂いがする……。
寝太郎も気持ち良さそうに顔を埋められている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月11日
参加申し込みの期限
2013年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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