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カビカビレイニーデイ
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天野は桜花寮に到着した。
最低限カビから身を守るため、雨合羽とマスクを付けている。
メールをくれた真央と連絡をとろうと携帯をいじっていると、後ろから声をかけられた。
真央だ。
「あー、天野ちゃんなのだ!」
「ああ、後木」
無事な姿に安心して駆け寄ったところ、真央はおもむろに天野の手を握りしめた。
「ん?」
「
真央ちゃん美猫さまと結婚したいのだ下僕でいいのだ誰か美猫さまを紹介してくれなのだー!
」
「……え?」
「美猫さまー!」
普段から様子がおかしいと言えばおかしい彼女だが、それにも増して様子がおかしい。
「何か変なものでも食べたんじゃ……あ」
足元に生えた“アイガホシイダケ”が目に入り、天野は大体悟った。
「後木、これ食べたのか?」
「それは食べないほうがいいのだ。美味くないのだ」
「……食べたんだな」
――まぁ別に毒じゃないから大丈夫だと思うけど……。
「それより話は聞いたよ」
「何の話なのだ?」
「その辺で寮生が噂してるよ。4組の野菜原がこの騒動の原因だって」
「流石、天野ちゃんなのだ! 真央ちゃんが美猫さまとの結婚を夢見て仲人を探してる間にもうそこまで突き止めるなんて!」
「……あのね」
「けど、野菜原ちゃんはカビを降らすもれいびなのか?」
「いや、彼は音楽にまつわるろっこんの持ち主だったと思う。聴いている音楽に合わせて……」
「え! 聴いている音楽に合わせて何かが降ってくる!?」
「あのね、そうじゃなくて……」
「だったら猫の鳴き声を聞かせるのだ! 美猫さまを降らせるのだー!!」
「ダメだこりゃ」
そこに、エンジンを高らかに響かせ、バイクが寮の中にまで乗り込んできた。
乗っているのは、天野と同じくメールを貰った
八神 修
。
メールに不吉なものを感じとった彼は、花粉避けのN95規格マスクと花粉避けメガネを付けて万全の装備だ。
「無事か、後木! 逆巻も!」
「八神!」
バイクのエンジンをかけたまま、修は2人の横に。
天野が仕入れた話を教えてあげると、険しい目でもくもくとカビ胞子の漏れ出る男子寮を見つめた。
「野菜原……またあいつの仕業か」
苛立ちを込めるようにハンドルを握り、エンジンをけたたましく噴かせる。
「俺はこの騒動を引き起こしたバカを引きずり出しに行く。来るなら乗れ」
「どうした、何があった!?」
胞子吹き荒れるB棟の4階に到着した久雨は、命からがらユウの部屋から飛び出してきた皆と遭遇した。
刀と円、しおり、ナタリア、それから寝太郎布団を被ってカビから身を守る智瑜。
吹き荒れるカビ胞子の中、互いに仲間の数を確認する……うん、数えるまでもなくなんか足りない。
「あ、朝陽くん……放置してきちゃった」
「勇くんもいないよ?」
「あー埋もれちゃってるね。カビに埋まっちゃってるわ」
円としおりは、轟々とカビが蔓延するユウの部屋に、こんもりと盛り上がった二つの膨らみを見た。
そこにバイクの音が聞こえてきた。
「なんだこの音は……?」
久雨は怪訝な顔をする。
するとすぐ後ろの階段から、天野と真央を乗せた修のバイクが猛烈な勢いで上ってくるのが見えた。
修の後ろに真央、その更に後ろに天野が乗っている。一番後ろの天野は階段の勾配に今にも振り落とされそうだ。
「や、八神……! 幾ら何でも3人乗るのは無茶すぎやし……おおおっ!!」
「成せばなる! 男ならしっかりしがみついてろ!」
「頑張るのだ、天野ちゃん!」
「そ、そんなこと言うやつだったか、八神……」
修はバイクに乗ると性格が変わるタイプ……ではなく、眼鏡をかけると性格が変わるタイプのなのである。
花粉避けメガネをかけた彼は、普段の冷静沈着な彼と違って、オラオラの俺様系なのだ。
「どけっ! このまま突っ込む!」
久雨たちが慌てて道を空けると、バイクは屋内であることを忘れて、ウィリーしながら部屋に吶喊!!
「む、無茶苦茶だ……!」
そのあとから久雨たちも中に雪崩れ込む。
バイクから飛び降りた真央は、部屋にあった適当な椅子を掴んで、おもくそ棚を殴りつけた。
「美猫さまの歌を聞くのだ! 美猫さま降らすのだ美猫さま降れ降れなのだー!」
「後木もヘンだし……」
バイクから降りた天野はポリポリと頬を掻く。
「どこだ! 俺からは逃げられんぞ、野菜原ァ!!」
「八神もヘンだし……」
天野はため息。
「とにかく……野菜原だ。カビときのこが好きなのかもしれないけど、全部清掃させてもらうよ……!」
転がっていた朝陽の箒を拾って、積もり積もったカビをまとめて窓から叩き出す。
しばらくするとユウがカビの中から出てきた。
天野は肩を掴んで揺さぶる。
「おい、しっかりしろ!」
「辛い、暗い、鬱だ……」
暗い音楽はまだ部屋の中に流れている。
「誰か、この音を止めるんだ!」
「ここか! ここか!」
真央は椅子を振り上げ棚を攻撃。しかしことごとく空振りで、なんかよくわからんないけど、関係ないものが粉砕されていく。
「まかせろ!」
刀は玄関に走った。
下段に構えたデッキブラシを逆袈裟に斬り上げ、玄関の上にあるブレーカーに一撃!
電源を断たれ、音楽が止まった。
「ブレーカーを落とした! 今のうちに!」
「恩に着る!」
修はスマホを取り出し、音楽を流す。
「音楽で引き起こされた異変は、音楽で正す!」
暗く陰鬱な梅雨の気配を吹き飛ばすメロディ。
晴れた空、爽やかな風、そして夏を思わせるこの曲は……
『ハレバレサニーデイ』
!
するとどうだろう、さっきまで死人のようだったユウの顔に赤味が差し、どんよりした瞳にきらきらと生気が戻ってきた。
突然、ユウは立ち上がった。
「梅雨は終わった! 爽やかな初夏だ! 爽やかな初夏だ! 風が吹いて気持ち良いなあ!」
「!?」
その瞬間、空を覆っていた分厚い雲に風穴が開いた。
穴から覚めるような青空が見える。
晴れ渡る空から明るい日差しがさんさんと降り注ぎ、増殖していたカビの勢いが嘘のように止まった。
閉ざされた世界に初夏の風が吹く。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月11日
参加申し込みの期限
2013年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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