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【クリスマス】あなたに会いたい、雪降る聖夜
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●マリンパラダイス~夜の水族館へ
寝子島唯一の水族館『寝子島マリンパラダイス』は、シーサイドタウン駅から海側に進み、島を猫の横顔に見立てたときにちょうど首の付け根にあたるところにある。
クリスマスのこの日、マリンパラダイスでも夜の水族館として夜間営業を行っていた。
アシカとトドのトレーナー兼飼育係である
エリオット・E・シートン
は、この夜のための特別企画を立ち上げ準備に勤しんでいた。
「突発イベントってことで、色々とぶっつけ本番になってしまうのは仕方ないですかね」
エリオットは眼鏡を拭いて掛けなおす。童顔だが33歳でマリンパラダイスの職員の中ではそれなりに中堅どころだ。ちなみに、動物園の飼育員をしているアーサーの弟である。陸と海の違いこそあれ、兄弟とも動物と関わる仕事を選んだのは生い立ちによるものだろうか。どんな子ども時代だったのか興味が尽きない。
おっと話が逸れてしまったので戻すと。
エリオットが今宵のために企画したのは、サンマさんとマンボウくんを始めとした魚系ゆるキャラたちが集合してショーを行うというものであった。
打ち合わせのために控室にゆくと、すでに寝子島・観光大使である
寝子 サンマ
さんと
浜 マンボウ
くんの二人(匹?)が揃っていた。
「よ! 俺を呼んでくれて光栄だぜ!」
「ショ、ショーだなんて……緊張するよぉ……キュウ」
「サンマさん、マンボウくん、どうぞよろしくお願いいたします」
日ごろからサンマさんについては「なんで、ああいうキャラクターなんだろう」と思ったりしているエリオットであったがそんなことはおくびにも出さず、和やかに打ち合わせを進めてゆく。
「……とまあ、こんな感じで考えています。うまく行けばいいんですけど」
「結構アドリブ多いんだな!」
「だ、大丈夫かなぁ……」
「まぁ、1回限りですから。ハプニングもつきものですよ。それも込みで賑わせましょう」
「そういうことなら何とかなりそうだ! オレに任せとけ!」
「が、頑張るよぉ~」
ガッツポーズを作るサンマさんとマンボウくん。
この様子だと大丈夫そうだ。
エリオットは安心して控室をあとにし、時間までショー告知のチラシ配りをすることにした。
◇
クリスマスの夜を楽しみしているのは子どもだって同じだ。
小学4年生の
曖浜 瑠樹
と
白石 龍樹
は、お互い親の許可を貰い、早く帰ってくるようにね、なんて言われながらふたりで夜の寝子島マリンパラダイスを訪れていた。
両親が忙しくて一緒に出掛けられそうにないとしょぼくれていた龍樹が、
「なあ、用事ないなら一緒にどっか行かね?」
と瑠樹のことを誘ったのだ。
「動物園か水族館? 子どもっぽいなー。でも子供だからしゃあねえか」
「えー、白石君はどこに行きたかったの?」
「ネコジマスクエア。……あーでもキスしてサンタさんは大人になってから女の子と行きたいしな」
「キスかあ~オレはまだいいかなぁ」
瑠樹がほわほわとした雰囲気で言うので、おませさんな龍樹も毒気を抜かれてしまう。
それにまだまだ同性の友だちの方が気兼ねなくて楽しかったりするお年頃だ。
「んじゃ水族館にするか! しょうらいのデートのさんこうになりそうだしな!」
そんなこんなでやって来てみれば、やっぱり楽しいもので。
「うわぁ……クリスマスの水族館、きれいだねぇ!」
水槽に張り付く瑠樹に、龍樹も大いに同意だ。
「夜の水槽ってきれいだよなー」
「お魚が沢山泳いでるよぉー!」
「そりゃ水族館だからなー。動物園は外だからカップルのいちゃいちゃが見れそうだけど、水族館はエアコンがきいてあったかいよな! で、瑠樹は何が見たいんだ?」
「オレ的には……ペンギンさんを見たいなぁ」
「よし! ペンギンだな! 行こうぜ」
ふたりは小学生らしい行動力で、水槽を順に見ながらゆるゆる歩く人たちを追い越して一番見たいペンギンコーナーまで進んでいく。
ペンギンコーナーは、水中で泳ぐ姿と水槽内に設置された小島でくつろぐ姿の両方を楽しめるつくりになっていて、たくさんの人が立ち止まって見ていた。
「ペンギン、かわいいよなー! なごむな!」
「沢山いるねぇ、どの子も可愛いなぁ……」
「あっちの首んとこが黄色いやつがキングペンギンか」
「目の上に黄色い眉毛みたいな羽根が生えてる子はマカロニペンギンさんって言うんだねえ」
「鳥って気がしてなかったけど、泳いでるとこは確かに鳥っぽいな」
「歩く姿も泳ぐ姿も和むねぇ」
ふたりはほわほわ和み顔でしばらくペンギンコーナーに佇む。
「ああ満足。次は白石君の見たいもの見にいこうよぉ」
「オレはイルカかなー。アシカとかでもいいぜ」
「いいねぇ。ショー、あるかなぁ?」
するとその声を聞き留めたエリオットが、ふたりにチラシを渡してくれた。
「あとで楽しいショーがあるんだけど見に来ませんか」
「へぇ~。『寝子島ゆるキャラクリスマスショーin寝子島マリンパラダイス』? 楽しそう!」
「イルカもアシカもトドも出るし、サンマさんやマンボウくんにも会えますよ」
サンマさんやマンボウくんと聞いて、瑠樹は目を輝かせて食いついた。
瑠樹はゆるキャラが大好きだったのである。
「見たい見たい! ね、白石君行こうよぉ」
「いいぜ! えーと、まだしばらく時間あるみたいだな」
時間になったら行くことを約束してエリオットと別れ、ふたりは時間まで他の魚も楽しむことにした。
◇
動物園を回り終えた
佐和崎 紗月
と
初瀬川 理緒
はマリンパラダイスにやってきていた。
(クリスマス風に飾り立てられてはいるけれど、場所が場所だけにあんまりそんな雰囲気じゃないのはなぜかな……?)
そんなことを思いながら薄暗い深海魚のコーナーを見て回っていたが、ふと気づくと理緒の表情が変だ。
普段であれば喜怒哀楽をはっきりと顔に出す方なのに、まるで白紙のような無表情になっている。
「どうしたの、理緒ちゃん?」
そっと呼び掛けてみる。
いつか
記憶喪失になったことがあった。
その時のことが過ぎり不安が募る。
「なんでもない」
理緒は口ではそう言ったが、みるみる泣き笑いのような表情になって決壊した。
「……あたしって駄目だね。ちょっとばかり調子に乗るとこれだもの」
黒い睫毛に縁どられた黒い瞳がみるみる涙で潤んでいく。
「理緒ちゃん……?」
深海魚コーナーの薄暗さに紛れて、紗月は理緒の肩を抱く。
「どうしたの? 大丈夫……?」
「ごめん。なんか大丈夫じゃない……せっかくの紗月との時間なのに、あんまりそんな気分になれなくて」
「不安なの? 受験のこと……?」
尋ねると理緒は小さく頷いた。
「急に成績が上がったのは嬉しいし、本来それは喜ぶべきなんだろうけれど……信じられないの。自分のことが。試験当日にボロが出ちゃうんじゃないとか……考えちゃって、不安が頭の中を渦巻いちゃって……」
理緒がこんなにプレッシャーに押しつぶされそうになっているところを初めて見たかもしれない。
グラビアアイドルとして自信満々の笑顔を作るのはお手の物な理緒。
いつも不安になってしまうのは自分のほうで……。
でもこれも理緒だ。誰にも見せない――本当の理緒。それを自分の前でだけ露わにしてくれたのだ。
「……」
理緒ちゃんなら絶対大丈夫だよなんて気休めをいう気にはなれず、紗月は黙って理緒の背を擦る。グロテスクにも見える深海魚の水槽の前で佇んだまま、理緒は紗月の肩に頭を預けてしばらく鼻を啜っていた。
小学生の男の子が二人、あれこれ喋りながら通り過ぎてゆく。
「人魚がいたらいいのになー。ブロンド美女のさ」
「人魚も良いねぇ、たまに遊びに来ているといいなぁ!」
その無邪気さが理緒にわずかに冷静さと笑みを取り戻させてくれた。
「ごめん……ありがとう紗月。少し落ち着いた、かも……」
「いつだって……肩くらい貸すよ、理緒ちゃん」
「ん……あたし、紗月のことを好きになって、良かった……」
深海魚を照らす淡い光が、二人をやさしく照らし出す。
紗月は理緒の手を取って、恋人繋ぎに柔らかく握った。
「ね、さっき貰ったチラシ。ゆるキャラクリスマスショーだって……見て和んでいこうか、理緒ちゃん」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月18日
参加申し込みの期限
2020年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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