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実験島NEK-0J1MA
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【秘されし島】
私の秘密を知りたい?
朝は6時起き。あくびまじりにベッドを降りて洗面所へ。歯をみがいて顔を洗って、身支度を整えたら
MTTB
を飲んで、早朝のトレーニングへ出発。
なんのトレーニングかって? もちろん発声練習よ。
だってあたしは、声優の卵なんだもの! 日々の鍛錬は欠かせないわ。
寝子ヶ浜海岸までジョギング。ストレッチをこなしたら、大きな声で。あ・え・い・う・え・お・あ・お! か・け・き・く・け・こ・か・こ!
いつだって手は抜けないの。だってあたしの夢は、本物だから。
みっちり朝練したら、旧市街の老舗銭湯『杜の湯』で汗を流して、すっきりしてから寝子島アニメーション学院へ。さあ、今日も一日頑張るわよ!
……って、それが秘密ってわけじゃないんだけどね。
俺の秘密を知りたいかい?
我々の仕事は常に秘匿されている。無論、島の住人たちからという意味だが。
俺の朝は早い。朝は5時に起きて身支度を整え、実験体のもとへ向かわねばならない。俺の担当する少女はなにしろ早起きだから、俺の生活もまたそこに合わせざるを得ないのだ。
落合 まゆら
。19歳。声優を目指しているという。実に結構なことだ。俺の6歳になる娘もアニメに夢中だし、素晴らしい職業だと俺も思う。才能だってある、それも類稀なものが。
とはいえ彼女の夢が叶ったとて、娘がその演技を堪能することはないだろう。実験体が島の外に出ることはないのだから。
我々の仕事は時に退屈、時に慌ただしい。いつ『その瞬間』が来るかは予測が付かないケースも多いから、複数人のチームで担当することが通常の手順だ。常に移動しながら食事をするのはまだ納得できるとして、トイレに行くタイミングまでコントロールできやしないからな。
その点俺の担当は楽な部類と言えるだろう。早朝のトレーニングを経て専門学校へ通い、決まった時間に昼食をとり、放課後はアルバイト。帰ればくたくたに疲れて眠るだけ……実験体の日常の行動ひとつで、俺たちの仕事の難度は実に容易く変動する。彼女の立てる綿密な日々のスケジュールは、そのつもりは無くとも円滑な実験に貢献してくれているのだ。
学校の授業だって、手を抜いたりしないわ。
この一コマ一コマが、あたしの夢に繋がってるんだもの。全部があたしの力になる……無駄にはできないわ。
もちろん、授業はハードよ。座学もあれば実技もあるし、体力作りのためのダンス授業なんてのもある。長時間の発声や収録にはタフな身体が必要だから、結局のところ資本はあたし自身ってわけよね。
午前中だけでもクタクタになっちゃうけど、午後の授業だって気は抜けない。だから、ランチタイムは大事なの。
今日は何人かの友だちといっしょに、コンビニで買ってきたフルーツサンドをいただくことにする。
「やー、今日もきついね~!」
「でも、まゆらはいっつも頑張ってるよね。全力投球ってかんじ」
「もちろん! あたしは絶対、声優になるんだもの」
ハードな一日の中でも貴重な、みんなとテキトーにダベりながら、ほっとひと息つける時間……いつも楽しみにしてるんだけど。
ひと口食べて、思わず眉をしかめてしまった。
「あれ、どしたのまゆら? それ、マズかった?」
「え、ああ、うん。そんなことないわよ」
心なしか味が薄い。甘くない。生地もぱさついてて、正直言って美味しくない。う~ん。外れだったかしら?
こんな時は……。
!!
ここだ。これが、俺の仕事だ。
彼女がフルーツサンドを一心に見つめる。『甘いの食べたい』、と心に念じていることだろう。
彼女に与えられた『ろっこん』は、<甘味変換(SWEET CHANGE)>。念ずることで食物の甘味を増す。そういう設定なのだ。
だから俺は、彼女のフルーツサンドへ、横からそっと砂糖を振りかける。もちろん規定通りの最高級品だ。ろっこん体験は劇的でなければならないのだ。
俺の全ては、彼女にも、彼女の友人たちの目にも映らない。MTTBが俺たちの全てを秘匿してくれるのだ。
「ん~~~。この絶妙な甘味。最っ高♪」
「あっまゆら、それってあのアニメのセリフじゃない? ほら、有名なグルメアニメの……」
「正解~」
ほら、美味しくなった。
これがあたしのささやかな秘密……あたしは『もれいび』。ろっこんを操る能力者……なんて、ほんとにアニメみたい。
これがあるから、あたしは頑張れるんだよね。
さあ、午後もハードだけど、気合入れていくわよ! おーっ!
俺の秘密を教えよう。
できることなら彼女には、夢を叶えて欲しいと願っている。そう、島の外で。
どれほど彼女が努力しているか。どれほど真っすぐな夢を抱え、全力で生きているか。常に彼女とともにある俺は、彼女の全てを知っているのだ。
だが望むべくもない。彼女は実験体なのだから。MTTBを摂取する限り、彼女は俺に目を留めることさえない。気づかない。
そんなのは間違っていると、声を上げることもできる。だが俺には家族がいて、そして声を上げた者がたどる凄惨な末路を知っている。
だからせめて、俺は祈ろう。
彼女がいつの日か、その目に真実を見い出すことを。欺瞞に満ちた島を飛び出し、広い世界を目の当たりにすることを。
リビングで俺の娘が、彼女の声をはばからず楽しむことのできる……そんな日がいつか、訪れることを。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月17日
参加申し込みの期限
2020年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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