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風呂の日?
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星ヶ丘駅で
落合 まゆら
は電車に乗り込む。コートの上から背負ったナップサックのせいなのか。座席には座らなかった。どこか不機嫌な顔で向かいのドア横に腕を組んだ姿でもたれ掛かる。
定刻通り、電車は発車した。
ドア窓から見える海は光り輝いていた。風によって起こる小波に朝陽は玉となって転がる。
しかし、まゆらの暗い顔を照らすことはできなかった。何度目かの溜息を吐く。
――このあたしが
バイト
のシフトを間違えるなんて。滅多にないことだけど、これからどうすればいいのよ。
まゆらは流れる海を見ながら考えを巡らす。名案が思い付く前に寝子島駅に着いた。少し迷ったものの、下車した。
――行き先が決まっていないのに遠出してもね。
苦笑いに近い表情で改札を抜ける。精力的に動き回る
恵御納 夏朝
に目が流れた。左手に嵌めた猫のパペットがチラシを咥え、周囲に向かって声を張り上げる。
「二十六日は風呂の日に決まりました! このチラシに載っている温泉旅館や銭湯ではお得な割引キャンペーンを実施中でーす! 寒い一日にほっこりした時間は、いかがですかー!」
「あたしにもチラシを貰えるかな」
まゆらは声を掛けた。夏朝は嬉しそうな顔で、ありがとうございます、と溌溂とした声でチラシを手渡した。
「いろんなところで割引をしているのね」
「寒い日の温泉は最高ですよ」
「そうね。ありがとう」
まゆらはチラシを手にアパートへ向かう。
自宅まで数分、唐突に足を止めた。手にしたチラシに再び目を落とし、顔を上げた。寒々とした色の九夜山が間近に見える。
――家には風呂がないから、いつもは杜の湯を利用しているんだけど、たまには違う湯にも入ってみたくなるよね。
九夜山に向けて一歩を踏み出す。勝ち気な顔となって歩いた。
――今日は時間があるわ。もしもの時の着替えも持ってきた。なんたって声優は体力が基本だからね。パンツルックも登山に向いていると思う。
ツインテールを弾ませた。眼前の石段を軽快に上がっていく。寝子島神社の境内を突っ切る形で山道に入った。
急坂に差し掛かると速度を落とす。無理のないペースを維持して堅実な態度で臨む。じんわりと滲み出る汗はハンカチを押し当てて対処した。
「……少し、ハードだったかな」
苦し気な息の合間に呟いた。
曲がりくねった道を超えると山頂は近い。残りの距離を示す看板に励まされながら歩いた。
「やっと、着いた~」
気の抜けた笑顔で柵に寄り掛かる。頂上展望台からの景観に目を細めた。冷たい風はクールダウンに最適であった。
「もういいかな」
まゆらは来た道を引き返す。そのままをなぞるのではなく、別の道を軽い足取りで下りていった。
寝子島ロープウェーの砂掛谷駅を横目に見て寝子温泉に辿り着いた。
まゆらはゆったりとした様子で道沿いにある建物を眺めていく。
「ここにしよう」
目は迷いながらも木造平屋建ての温泉旅館を選んだ。
ガラスの引き戸を開けて中に入る。右手に『さわの』という名のお食事処があった。左手にはフロントが見える。係の者と目が合うと丁寧にお辞儀をされた。
まゆらはフロントに向かう。
「チラシを見てきたのですが、お風呂に入れますか?」
「もちろんです。半額キャンペーンにはタオルや石鹸も含まれています。屋外には野趣に溢れる岩風呂もありますのでご利用ください」
「そうさせて貰うわ」
簡単な説明を受けた数分後、まゆらは屋外の岩風呂に肩まで浸かる。伸ばした手足が心の状態を表していた。
岩の縁にもたれて甘い吐息のような声を漏らす。
「ああ~、身も、心も、蕩けちゃいそう……」
ぼんやりとした目で果てのない青を眺めた。
風呂から上がるとかなりの時間が経っていた。スマートフォンは正午を告げる。まゆらはお食事処の『さわの』に立ち寄って新鮮な魚介を味わった。
満足した顔で沢野屋を後にする。
「贅沢をした気分ね」
「またのお越しを待っているの」
幼い女の子のような声に後ろを振り返る。そこには誰もいなかった。
「噂の座敷童だったりして」
まゆらは軽やかな足で帰路に就いた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月07日
参加申し込みの期限
2020年04月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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