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シネマカフェ『クランク・イン』 第四幕
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【フードメニューだってイケるんです】
今日はなんだか、映画でも見たい気分。
DVDでも借りていこうか、と思案しながらにシーサイドタウンを歩いていた
志波 拓郎
は、気になる看板を見つけて足を止めました。
(映画……カフェ? 珍しいかも)
シネマカフェ『クランク・イン』。その店先にずらずらずらり、掲げられている多種多様な映画ポスターたちはジャンルも時代もさまざまで、どこかで見たことのある名作もあれば、知らない作品も多々ありました。
けれど一番拓郎の目を惹いたのは、
(あ……料理も、食べられるのか……)
映画喫茶と銘打つだけあり、これまた彩り豊かな軽食やスイーツメニューの数々!
「……うまそー(じゅるり)」
気づけばそろそろお昼時。育ち盛りの伸び盛りな拓郎は、すっかり目を奪われてしまいました。
「……どれもお勧めだよ」
「うわぁっ……!?」
じーっ。いつの間にやら、アルバイト店員らしき少年が横から覗き込んでいて、拓郎は飛び上がりました。
きゅるると切なく鳴いたお腹の訴えをムゲに退けることはできず、拓郎はお店へ入ることにしました。なにか映画も見たかったし、空腹だし、ちょうど良かったのです。
「いらっしゃいませー! すぐに『七匹の侍』が上映開始になりますわよ。ささ、お好きなお席へどうぞです♪」
「あ、はい。ありがとう……」
胸の名札によると、カウンターへ入った先ほどの少年は、嬉野 七海。応対してくれたホール担当の少女は、嬉野 エマというようです。
「ご注文はなにになさいますかー?」
「えっと……」
定番のナポリタン。ケチャップたっぷりのオムライス。こんがり焼けたピザトースト。ホットケーキ。サンドイッチ。おお……ハンバーグのせカレーライス!
どれもこれも美味しそうで目移りしてしまいますけれど、
(あ……ポップコーンもあるんだ!)
そう。映画といったらポップコーン!
「じゃあ、ポップコーンと……ソーダ、ください」
「はーい、かしこまりました! しばらくお待ちくださいませ~。にーさん、ポップコーンわんぷりーず! うぃずソーダ!」
賑やかな店員さんにほんわりと頬をほころばせつつ、上映開始を待つことにします。
(『七匹の侍』……時代劇か。あんまり好き好んでは見ないやつだなぁ)
とはいえ、特にこれが見たい! あれが見たい! といった希望があったわけではなかったりします。
それにもちろん、一度は話に聞いたことがあるくらいには有名かつ名作ですし、一度見てみるのも悪くはないでしょう。
「ポップコーンとソーダ、お待ちどうさま! ごゆっくりどうぞ~!」
あつあつのポップコーンをひとつまみ。口に入れてぽりりとかじると、
(! おいしい……)
それほど期待せずに見た『七匹の侍』ではありましたけれど。
(白黒なのに、この迫力……す、すごいな)
野伏せり(山賊となった野武士)の被害に悩む農民たちの、切実な実情。複雑で身につまされる、七匹の侍たちの過去と現在。一見泥臭い、しかしだからこそのリアリティを放つ殺陣。どれもが拓郎を引き込み、魅了しました。
集う七匹は勇壮な狼や犬、猪などから、コメディリリーフの猫や頼りない豚などさまざま。初めは利のない農民たちの願いを突っぱねていたものの、次第に侍としての本分を取り戻し、一丸となって目の前の敵へと挑んでいきます。
侍がびゅおっと刀を振るうシーンはもちろんのこと、静かに語らうシーンにさえ、モノクロ映像から伝わってくるこの熱気ときたら……!
(鬼気迫る、というか。ちょっと夢に出そうなくらいかも……)
現代の洗練された映画とはひと味違う、粗削りだからこそびりびりと響き渡る迫力。
拓郎はすっかり、圧倒されてしまったのでした。
(ふう……面白かった)
ラストの合戦シーンとその結末をのめり込むように見終わって、拓郎は気の抜けたソーダの残りをずずずと飲み干しました。
画面から放たれるあまりの熱量に、どうにもやられてしまったようです。緊張によるこわばりから解放された全身に残る心地良い疲労感が、拓郎をじんわりと包み込んでいます。
「エマ。またその猫連れ込んだのか」
「ふっふっふー。この猫ちゃん、すっかり私に懐いちゃったのですよー♪」
(猫? 喫茶店に……?)
入り口のほうから聞こえてきた声に、拓郎はぴくり。振り返りますと、
『このやろう。俺を見かけるたびに連れ込みやがって……誰が懐いてるんだ、誰が』
「……テ、
テオ
ー!?」
拓郎が思わずがたんと席を立つと、エマと七海はきょとん。
見慣れた灰白柄と仏頂面は、エマの胸に抱かれてぶらーんとぶら下がっている、眉根を寄せたテオでありました。どうやら事あるごとに引っ張り込まれているようです。
「えっ、お客さま、この猫ちゃんご存じなんですの?」
「あ、はい……その、テオって言って……」
「まー、テオちゃん! なんてかわいらしいお名前! テオちゃんテオちゃんテオちゃーーーん!!」
エマは見上げた抗議の視線をよそに、むぎゅーっ! ひとである彼女や七海には、テオの言葉はもちろん届きません。
テオはくるりと拓郎を見据え、
『……うらむぜ』
「その……なんていうか……ごめん」
くりくりと撫でられるがままのテオに、拓郎は所在なく頬をかきつつも、なんだか微笑ましいそんな光景には、思わず笑みを浮かべました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年03月11日
参加申し込みの期限
2020年03月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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