this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
膝をかかえて、空を見上げて
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
11
つぎへ >>
さすが年末、やはり年末、十二月に入って町役場は忙しくなってきた。
もちろん
三折部 朝衣
もその渦に巻き込まれている。昨年もそれなりにビジーではあったものの、体感的に今度の十二月はその倍だ。
今年に入ってなぜかリッカルド町長に気に入られたらしく、各種町おこしイベントのプロジェクトリーダーを任されたためだろう。お祭り好きなのが寝子島の気風、これから先も、いくつものイベントが待ち構えている。
こなしたイベントを振り返ってみても、大きなものだけでもふたつある。
ギネス世界記録に挑戦をうたい、一時間限定で寝子島じゅうの猫をキャッチして肉球にインクを塗りスタンプしまくるという『ワンアワー・猫パンチ!』という催しがあった。朝衣は運営に広報はもちろん、報道媒体の取材を受けたり当日のボランティアスタッフの引率もしたりと、八面六臂の大活躍だった。結果は大成功! 見事記録は達成されたということも忘れずに記しておきたい。
猫又川の川原で開催された芋煮会も、たいへんな盛況をむかえることができた。ここでも朝衣は大忙し、自分の食事はあとまわしにして、たくさんの参加者をもてなした。終盤には空腹でめまいをおぼえるほどになったものの、一段落してから食べた芋煮は格別中の格別だったものだ。なんといってもその鍋を作ってくれたのは、現役のレストラン調理師にして遥人の恋人、
住沢 遥人
だったのだから!
遥人は基本的に土日祝こそ忙しいため、平日勤務の朝衣とはなかなか休みがあわない。SNSでやりとりはしているものの、実際に会えないのはやっぱりつらい。
でも今日、ようやく二人の休みが重なったのだ。
しかも十二だというのに春みたいに暖かい日。好天。
こうなったら繰り出すしかないだろう。
ふたりの共通の趣味……サーフィンへ!
サーフボードを物置にしまったのはたしか十月だ。
二ヶ月ぶりに海に浮かべたボードは、これを待ってたと言わんばかりに太陽を照り返した。
寝子ヶ浜海岸、朝衣と遥人は朝の早いうちから海岸へ出ている。ウェットスーツは服の下に着用済みだったので、準備体操をすませると、すぐ波に触れることができた。
事前の予想通りだった。気温が春並ということは、温帯低気圧が発生しない関係上、大波は期待できない。実際、海はおとなしいものだった。
それでも大好きな人と一緒に海にいられるだけで幸せだったりする。貸切状態の海、潮風をいっぱいに浴びて潮をはね、波にすいすいと乗っていく。
小ぶりながら盛り上がった波をうまくとらえて、ピークをなめらかに乗り越えた。銀のスプーンでアイスクリームの表面をすくうような滑走。思わず朝衣は叫んでいた。
「ああっ、もう最高っ!」
これがはしゃがずにいられようか。
遥人も両手をあげて、朝衣のことを祝福してくれていた。
こうして昼過ぎまで楽しむと、さすがに心地よい疲れに包まれた。
「休憩しない?」
と遥人に呼びかけ、朝衣は海からあがって、砂浜に敷いたシートの上に腰を下ろした。両手で膝をかかえて空と海と、波とたわむれている遥人とを順ぐりに眺める。
「やっぱりみおりんだ!」
声をかけられて振り向くと、海岸沿いに停めた軽自動車から降りてくる姿が見えた。すらりとした長身、大きな手に大きな笑顔、寝子高サーフィン部OGにして朝衣の友達、
よっしー
こと
吉野 八重佳
(よしの・やえか)ではないか。
朝衣が駆け寄ると、迷わずよっしーはハイタッチの姿勢になる。ちょっと砂で汚れてるけどかまうものか、イエーと声をあげて朝衣は手と手を勢いよくパチンと合わせた。
「よっしーも!?」
自動車の屋根にサーフボードが設置されているのだった。
「うん! それでー……」
よっしーはぽりぽりと頬をかいた。彼女にしては珍しいアクションである。それもそのはず、まもなく助手席から青年が出てきて、気恥ずかしそうに頭を下げたのである。
「こっちが、あっくん」
彼氏の
アツシ
ということだ。大学で知り合ったという。
彼女の友達に紹介されるのには慣れていないのか、アツシは赤面しつつなにやらもごもごと、挨拶らしい言葉を口にした。超イケメンというわけではないが、純朴で優しそうな顔をしている。背がかなり高いので、長身のよっしーとならんでも見劣りしなかった。
「今年最後のサーフィンっってわけね? 彼氏と」
「そういうことー。で、朝衣さんもさ、紹介してよ」
突然よっしーが『朝衣さん』などとかしこまった言い方をするものだから一瞬戸惑ったが、朝衣はたちまち理解した。
「はじめまして、住沢遥人と申します。朝衣さんとお付き合いさせていただいております」
さすが社会人しかも接客業、髪から水をしたたらせているというのに、遥人は朝衣のすぐ隣で、最高にさわやかな笑顔を見せていた。
結局その場の勢いでWデートになり、夕方までたっぷりと波に乗った。アツシはよっしーに誘われて、最近サーフィンをはじめたばかりだという。そのためかぎこちない乗り方だったが、そんなアツシを指導するよっしーの姿を見るのも密かに楽しかった。
よっしーと別れると、
「うちのアパートに来ないか? 夕食、なにか作るよ」
さりげなく遥人が切り出した。
「いいの? 喜んで」
「実はそのつもりで、食材は買い込んであるんだ。なにかリクエストはある?」
「だったらオムレツがいいな。ひさびさにあなたの作ったオムレツが食べたい!」
かしこまりました、と遥人は四角張った、しかれどとてもソフトな声で応じてくれた。
いい一日ね、朝衣は思う。
一年がんばった私への、ご褒美みたいな一日。
明日は、彼氏の家から出勤ということになりそうだ。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
膝をかかえて、空を見上げて
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年02月03日
参加申し込みの期限
2020年02月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年02月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!