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- 00月00日生 00歳
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携帯戦記カプセルギア 出現！チェスの駒とＫからの挑戦状
【喧噪】
ポーンによる自爆は、同時多発的に公園のあちこちで発生し、一部のギアマスター達を混乱に陥れていました。
「……空気が変わったね」
ぽつりと、けれど――よく通る声で言ったのは、持ち主不明のギアを手に戦況を見守る柚春さんでした。
その声は、滑り台の上のマンモスさんにも聞こえていました。
（……確かに、ポーンが自爆をしやがったことで、戦況が変わってきやがりました。いいえ、むしろポーンを使ってKが戦況を変えたと言うことも……）
マンモスさんは、K――海堂に聞きたいことがたくさんありました。
（海堂、ＣＧそしてAICOとは一体何なのですか？ 安価な玩具にどうしてこれ程の性能があるのですか？）
その疑問は、海堂本人にぶつけるほかなく、そのためにもマンモスさんはこの戦いに負けられないという思いを新たにします。
一方、特に考えずに突っ込んでいる子供もいました。
「いっけー、わんこくん一号！」
そう。たとえば、二宮 風太くん。
そんな彼の操るわんこくんの進路の先には、虎視眈々と自爆による巻き添えを狙うポーンがいて――。
「ああ、二宮くん！ そんなに突っ込んだら危ないよぉ……！」
それに真っ先に反応したのが瑠樹くんでした。
「ラビちゃん……！」
瑠樹くんの言葉に従い、ラズちゃんはわんこくん一号抱えて、ぴょーんとジャンプ！
ギリギリのところで、自爆の巻き添えからわんこくん一号を回避させます。
なんとかわんこくん一号は戦闘不能にならずに済みましたが、爆発の余波で多少のダメージは避けられなかったようです。
「う、うわー、ギアが爆発した……！？ こ、怖いよー！？」
すっかり怖がってしまった風太くんの声にますますポーンが集まってくるという悪循環。
「ちょっと風太くん。こういうときは、皆で協力しなくちゃダメでしょ！」
と、そんな風太くん、少し厳しめの口調でそうたしなめたのが蒼さんでした。
「……は、はいぃいッ！」
その一喝が効いたのか、風太くんはすぐに大人しくなり、無謀な突撃をやめて後衛で待機するようになりました。
「二宮君、落ち着いたみたいでよかったなぁ」
と、瑠樹くんもホッと一息。
ですが、困ったことにわんこくん1号を助けたときにラビちゃんがだいぶダメージを受けてしまったようで――。
「パールシエル、あの子のギアを回復」
と、そのとき、最高のタイミングで駆けつけてくれたのが稀跡さんと相棒のギア、パールシエルでした。
看護師風ギアのパールシエルの左手がラズちゃんを撫でると、たちまちダメージが修復され、また元気に飛びまわれるようになります。
「わあ。おねえさん、ありがとうなぁ」
「気にしないで。おねえさんはあなた達の味方よ」
笑顔でお礼を言う瑠樹くんに、稀跡さんも微笑んで答えます。
こうして、ポーンの決死の自爆攻撃にも、ギアマスター達は致命傷のギアを出さずに乗りきることができました。
「自爆攻撃、少しは落ち着いてきたみたいね」
サンダルフォンのレーザーによる薙ぎ払いでポーンを凌いでいた怜理さんは、だんだんとポーンの数が減ったことに気づいていました。
「このあたりで一気に切り込めるといいのだけど……」
と、そこで怜理さんの視界に飛び込んできたのが、かつてバトルしたことのあるギアマスターの牧 雪人くんでした。
一対一のギアバトルなら、相当な腕の雪人くんでしたが、今回は相棒のボナパルト2と敵の相性が悪いのか苦戦を強いられ気味のようでした。
と、まさにそのとき、雪人くんが撃ち漏らしたポーンがボナパルト2に捨て身の自爆攻撃を仕掛けました。
「……っ」
能面のような目をわずかに見開く雪人くん。
と、そこで怜理さんが鋭く反応しました。
「サンダルフォン！」
怜理さんの声に従い、サンダルフォンがガトリングを猛連射。
なんとかボナパルト2に近づく前に撃ち落としに成功すると、怜理さんは雪人くんのもとに駆け寄りました。
「……大丈夫？」
「……サンキュ。助かった。今回の相手はどうにも相性が悪くてサ」
どうやらあのMAKIYUKIにも苦手な相手はあったようです。
「……雪人くんだったかしら。それなら、ここはひとつ共闘といかないかしら？」
「オーケー。僕は中・遠距離の味方を狙撃で支援するから、その援護を頼めるかな？」
怜理さんは頷くと、近接戦闘が得意ではないボナパルト2のために、彼に近づいてくるポーンやルークを片端からガトリング、レーザーで迎撃し始めました。
「ウン。これなら、ボナパルト2も本領を発揮できそうだネ」
雪人くんは口元でわずかに笑うと、スマホの上で器用に指を走らせて狙撃に集中を始めました。
ポーンによる自爆は、同時多発的に公園のあちこちで発生し、一部のギアマスター達を混乱に陥れていました。
ぽつりと、けれど――よく通る声で言ったのは、持ち主不明のギアを手に戦況を見守る柚春さんでした。
その声は、滑り台の上のマンモスさんにも聞こえていました。
（……確かに、ポーンが自爆をしやがったことで、戦況が変わってきやがりました。いいえ、むしろポーンを使ってKが戦況を変えたと言うことも……）
マンモスさんは、K――海堂に聞きたいことがたくさんありました。
（海堂、ＣＧそしてAICOとは一体何なのですか？ 安価な玩具にどうしてこれ程の性能があるのですか？）
その疑問は、海堂本人にぶつけるほかなく、そのためにもマンモスさんはこの戦いに負けられないという思いを新たにします。
一方、特に考えずに突っ込んでいる子供もいました。
「いっけー、わんこくん一号！」
そう。たとえば、二宮 風太くん。
そんな彼の操るわんこくんの進路の先には、虎視眈々と自爆による巻き添えを狙うポーンがいて――。
「ああ、二宮くん！ そんなに突っ込んだら危ないよぉ……！」
それに真っ先に反応したのが瑠樹くんでした。
瑠樹くんの言葉に従い、ラズちゃんはわんこくん一号抱えて、ぴょーんとジャンプ！
ギリギリのところで、自爆の巻き添えからわんこくん一号を回避させます。
なんとかわんこくん一号は戦闘不能にならずに済みましたが、爆発の余波で多少のダメージは避けられなかったようです。
「う、うわー、ギアが爆発した……！？ こ、怖いよー！？」
すっかり怖がってしまった風太くんの声にますますポーンが集まってくるという悪循環。
と、そんな風太くん、少し厳しめの口調でそうたしなめたのが蒼さんでした。
「……は、はいぃいッ！」
その一喝が効いたのか、風太くんはすぐに大人しくなり、無謀な突撃をやめて後衛で待機するようになりました。
「二宮君、落ち着いたみたいでよかったなぁ」
と、瑠樹くんもホッと一息。
ですが、困ったことにわんこくん1号を助けたときにラビちゃんがだいぶダメージを受けてしまったようで――。
「パールシエル、あの子のギアを回復」
と、そのとき、最高のタイミングで駆けつけてくれたのが稀跡さんと相棒のギア、パールシエルでした。
看護師風ギアのパールシエルの左手がラズちゃんを撫でると、たちまちダメージが修復され、また元気に飛びまわれるようになります。
「わあ。おねえさん、ありがとうなぁ」
「気にしないで。おねえさんはあなた達の味方よ」
笑顔でお礼を言う瑠樹くんに、稀跡さんも微笑んで答えます。
こうして、ポーンの決死の自爆攻撃にも、ギアマスター達は致命傷のギアを出さずに乗りきることができました。
「自爆攻撃、少しは落ち着いてきたみたいね」
サンダルフォンのレーザーによる薙ぎ払いでポーンを凌いでいた怜理さんは、だんだんとポーンの数が減ったことに気づいていました。
「このあたりで一気に切り込めるといいのだけど……」
と、そこで怜理さんの視界に飛び込んできたのが、かつてバトルしたことのあるギアマスターの牧 雪人くんでした。
一対一のギアバトルなら、相当な腕の雪人くんでしたが、今回は相棒のボナパルト2と敵の相性が悪いのか苦戦を強いられ気味のようでした。
と、まさにそのとき、雪人くんが撃ち漏らしたポーンがボナパルト2に捨て身の自爆攻撃を仕掛けました。
「……っ」
能面のような目をわずかに見開く雪人くん。
と、そこで怜理さんが鋭く反応しました。
怜理さんの声に従い、サンダルフォンがガトリングを猛連射。
なんとかボナパルト2に近づく前に撃ち落としに成功すると、怜理さんは雪人くんのもとに駆け寄りました。
「……大丈夫？」
「……サンキュ。助かった。今回の相手はどうにも相性が悪くてサ」
どうやらあのMAKIYUKIにも苦手な相手はあったようです。
「……雪人くんだったかしら。それなら、ここはひとつ共闘といかないかしら？」
「オーケー。僕は中・遠距離の味方を狙撃で支援するから、その援護を頼めるかな？」
怜理さんは頷くと、近接戦闘が得意ではないボナパルト2のために、彼に近づいてくるポーンやルークを片端からガトリング、レーザーで迎撃し始めました。
「ウン。これなら、ボナパルト2も本領を発揮できそうだネ」
雪人くんは口元でわずかに笑うと、スマホの上で器用に指を走らせて狙撃に集中を始めました。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2019年12月30日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年01月06日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年01月06日 11時00分
