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【寝子祭2nd】前夜祭から後夜祭までフルリヤッヒィ!
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仕舞い忘れられた立て看板にお祭り用に飾り立てられたゴミ箱に、教室の窓に貼り付けれたままの賑やかな店名に。祭りの名残がそこここに残る廊下を、
オルカ・ヴィヴァルディ
は弾んだ足取りで進む。
「祭りの終わりってなんかすこ~しだけ寂しいよねぇ」
窓越しに暮れなずむ空を見遣る空色の瞳に僅かな笑みを含ませ、肩越しに背後を振り返る。手を引き導く
獅子目 悠月
を見つめる。
「まだまだ遊び足りないって騒ぎだしたくなる感じ」
「お前でもそういう感覚があったのか」
高く結い上げた払暁の色した髪を揺らし、悠月は微かに首を傾げた。伊国から転校してきたオルカにとって、寝子祭は日本に来て初めての文化祭。始終はしゃいで屋台を巡り、その上昼間のパフォーマンス大会では歌唱ユニット『Re』として軽いステージもこなして、だから後夜祭の頃には、
(やり切った顔でもするかと思っていたが……)
大人しく校庭でキャンプファイヤーでも眺めたりフォークダンスに興じたりするものとばかり思っていたものの、後夜祭の準備が始まる頃になって、
──悠月、もうちょっとだけ付き合って~
軽い口調の割には体力を有り余らせているかのような強い力で手を引かれ、校庭からの離脱を余儀なくされた。
(仕方がないな)
とは言え、ふたりきりになれるのも悪くはない。
(少しだけだぞ)
心の内に呟いた言葉が自分でもそうと分かるほどに柔らかな響きを帯びていて、悠月は知らず唇に優しい苦笑を滲ませた。
「北校舎からは花火をあげるんだっけ~」
中庭の渡り廊下を過ぎながら、オルカは中庭に面した北校舎の屋上を仰ぐ。校庭のキャンプファイヤーの準備に並走して、北校舎屋上は実行委員たちが忙し気に駆けずり回っている。
「とにかく二人きりになれる場所がいいよね~」
大人しく手を引かれるままついて来る悠月の手をぎゅっと握りしめる。祭りの賑やかさから離れたいわけではない。できればキャンプファイヤーの見える場所がいい。となれば、目指すところはひとつ。
階段を上る。取り残された祭りの道具がしんと佇む校舎内に人気はほとんどなく、それは屋上も同じだった。
扉を開いた途端にぶわりと吹き寄せる秋の夜風に、ほんの少し遠のいた後夜祭の賑わいに小さく笑み、オルカは悠月の手を抱き寄せる。
ライトに照らし出される北校舎の屋上やキャンプファイヤーの光に照らし出され始める校庭とも違い、寂し気な静けさと闇に埋められた屋上にふたりは立つ。
僅かに届く炎と月と星の光に、悠月の頬が照らし出されている。
思わずその頬に手を伸ばせば、
「お前、こういうことがしたくなっただけだろ」
拒みはされぬまでも気難しい眼差しで睨みつけられた。
「バレた~? だってさぁ、悠月とのファーストダンスもラストダンスも俺がいいんだから」
しかたないよね~、と軽い口調で笑うオルカを悠月は改めて見つめる。言われて、初めて思い至った。フォークダンスに興じるということは、オルカが始めに手を繋ぐのも終わりに手を繋ぐのも、決して自分ではない。
(確かに)
心の中で呟く。
愛想のいいオルカはきっと、どんな女子が相手でもにっこり笑って完璧にエスコートをしてみせる。
その様を思い描いた途端、眉間に嫌な力が籠った。己が不機嫌な顔をしていると気づいたその瞬間、
「Che bello.悠月」
とても綺麗だ、と頬に掛かる赤銅色の髪にオルカの指先が触れた。そのまま、愛おしむが如く優しく弄ぶ。
髪に触れるオルカの指先の優しさに、悠月は安堵にも似た胸の温かさを覚える。
(……コイツはこうやって俺を選んだ)
さっきの想像は、本物にはならない。
「炎の近くで見たらもっときれいだったのかな~、それだけは残念」
「なんだ、今の俺じゃ不満があるのか」
この心を易々と宥めてしまえるということをオルカに悟らせないよう、悠月は僅かに傲慢な仕草で鼻をならして挑発してみせる。
「不満じゃなくてただの欲だよ」
悠月の挑発に気づいてか気づかぬままにか、オルカはひどく艶めかしく微笑んだ。
「もっともっと、色んな悠月が見たい」
月明りに照らし出された美しい男との距離の近さに思わず悠月がたじろいだ、そのとき。
校庭にフォークダンスの音楽が流れ始めた。
「そろそろ始まるみたいだね~!」
途端、夢から覚めたかのようにオルカは明るい声で笑う。
「ハイ悠月、Qua la mano」
「……お前がそっちのパートなのか」
お手をどうぞ、と手を差し伸べられ、悠月はもう一度オルカを睨む。
自然に差し出されたオルカの手の位置は、男性パートのもの。
「だって悠月踊れるでしょ? 体格的にもこっちの方があうし~」
さらりと流すオルカの声に合わせるかのように、校庭からフォークダンスの音楽が流れ始めた。
「ほら、始まっちゃうよ」
促され、悠月はひとまず大人しく女性パートに回る。
(オルカに限ってそれはないだろうが……)
少しでも上手く踊れなければ強制的に交代してやろう、と心に決める。
花火が星空に咲く。キャンプファイヤーから舞い上がった火の粉がひらひらと夜に踊る。
大勢の人々が笑いさざめく声を少し遠くに聞きながら、ふたりきり、花火の音に紛れがちな音に合わせて単純なステップを踏む。誰もが踊れるように決められた単純な動きを繰り返す。
「ハハ!」
最初に噴き出したのはオルカの方だった。『Re』として時に高い難易度の激しいダンスもこなすオルカからしてみれば、
(ちょっとチンプな?)
そんな動きもなんだか楽しい。
(けど、)
傍らの悠月を横目に眺める。普段からしてみればお遊戯じみたダンスも、星月と炎に照らし出されたでこの場であれば悪くもなかろうが、
「悠月もそろそろ飽きてきたでしょ」
「お前もか」
「俺達流にちょっと遊んでもようか」
悠月の言葉を聞くなり、オルカは握った手をスッと導いた。オルカの動きを察し、悠月は手を導かれるままオルカとともにくるくると回る。深く踏み込み胸を寄せて来るオルカと瞳を絡ませステップを踏む。
普通のフォークダンスではしないような動きを楽しむうち、悠月は知らず、歌を口ずさみ始めていた。
(これを独占できるんだから)
悠月の心地いい歌声を時に息が重なり合う距離で耳朶に触れさせながら、オルカはつくづくと思う。
(やっぱり、攫ってよかったなぁ)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月07日
参加申し込みの期限
2019年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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