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【寝子祭2nd】前夜祭から後夜祭までフルリヤッヒィ!
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伸びをして廊下を行く拓郎の足元、いわゆる男性向けな薄い本がこれみよがしに落ちているも、まだ眠気の残る拓郎の眼には留まらなかった。
(だめか……!)
廊下に設置された立て看板の影から罠を素通りする拓郎を見つめ、
響 タルト
は唇を尖らせる。
ろっこんで猫耳と尻尾は自前な猫獣人に変身すれば、足の速さも増す、跳躍力も増す。狩りはお任せとばかり校舎に意気揚々と繰り出したタルトの狙いはネズミ二匹。ダンスの相手が欲しいわけではない。そっちは正直どうでもいい。
(美少年同士でダンスしてほしい……!)
そしてそれが縁で美少年同士が意識しあったりするとなれば、いわゆる腐女子なタルトにとっては万々歳。
(萌えるんだけどな~☆)
燃え盛るキャンプファイヤーの傍、最初は嫌々手を取り合っていた男子ふたりが、歩を進める毎にちらちらと視線を交わし合い、別れ際には名残惜しそうな表情を見せる。指が離れそうになったとき、どちらからともなくその手を握り合い、ふたりは──そこまで妄想したとき、亜麻色の髪のネズミがエッチな薄い本には目もくれずにタルトの脇を駆け抜けて行った。
「……あ」
「おっと」
物陰に隠れていた猫なタルトと一瞬目が合い、
八神 修
は瞳を瞠って少し速度が緩むも、それでも修は足を止めない。後ろにはツインテールな猫、
七夜 あおい
が追ってきている。
タルトを見かけた拍子にほんの少し遅くなった隙を突き、あおいが修の背後に迫る。にゃっぽを掴まれそうになって、修はその場でくるりと踵を返した。
ぱちん! あおいの目前で両手を打ち合わせる。
「わっ」
ネズミの咄嗟の猫騙しに足を止めるあおいを目の端に入れ、修はバックステップで後退する。距離を開き、そのまま駆け去ろうとしてやめる。
「たとえあおいでも手加減はしないぞ」
ビシリと猫を指さし、ネズミは宣言する。
「俺を捕まえてみろ」
(あおい可愛いなあ)
宣言する裏で大好きな女の子の猫耳姿にうっかり和んでしまっているのは内緒にして、修は再び逃走を開始した。
後ろにあおいの足音がする。
(好きな子に追いかけられるのも良いなあ)
チラッと思って、そう思ってしまう自分に照れる。それでも足を緩めず走るも、
「わわっ!?」
後ろであおいが何かに足を取られて声を上げた途端、修は迷わず足を止めて振り向いた。廊下に膝をつくあおいの姿に躊躇いもなく駆け戻る。
「大丈夫か」
手を伸べ引き起こしてから、気が付いた。
「あ、」
「捕まえた」
修の手をぎゅっと握って逃げられないようにしつつ、あおいが悪戯っぽく笑う。
観念して背中の金券を自分で剥がし、ネズミは自分から猫に差し出して笑い返した。
「でも、ケガがなくて良かった」
百八十センチに迫る長身とそれに見合った歩幅、加えて武術の心得を根底とした脚力。それらを御無体に発揮すれば、猫は最早猫とは言えぬ。追いかけっこなどという可愛らしいものでもなく、──畢竟、狩りだ。
「黒豹だー!」
「その通りっ」
喚いて駆ける男子の背に追いつき、追い越しざまに背のにゃっぽを難なく剥がし取れる位置にありながら、
吉住 志桜里
はそのネズミの背をパシンと叩くだけ叩いて逃した。
(狙うは必然、顔の良い人!)
面食いな彼女からしてみれば、顔の良い男子を追い掛け回すのは楽しみ以外の何者でもない。しかもにゃっぽも攫えるとあらば、遠慮などするわけもなく。
固めた拳と拳をぶつけて気合いを入れつつ、鋭い視線を巡らせる。夜の校庭をジリジリと後退するネズミたちのひとりに狙いを定め、地を蹴る。
素早く伸ばした手は、思いがけず速い身のこなしで避けられた。己とは違う流派の武術の気配を感じ取り、志桜里は思わず負けん気極まりない笑みを滲ませる。大きく踏み込もうとした瞬間、
「さあ、猫ちゃんたち! ネズミを捕まえるわよー!」
フジコ先生の号令一下、団結した体育会系女子たちの群れがネズミの群れへと飛び込んできた。一気に乱戦となる校庭に、けれどさっきの男子の姿はもう見えない。
「逃がしてしまいましたね……」
剣呑な呟きを零す猫ならぬ黒豹の背後、猫の群れの真ん中を、
添星 叡知
は身体を低くして駆けて行く。
(ビビった)
ひまつぶしと金券目当てで参加した後夜祭ではあったものの、まさかあそこまで素早い猫に出会うとは思ってもいなかった。加えて猫が群れとなって襲い掛かってくるとも思っていなかった。
思っていたよりすんなりと逃げ切れなさそうではあるものの、金券を奪われる気はさらさらない。逃げ切って、金券分のからあげを買うのだ。
(……焦ったが)
駆けずり回っているうちに、いい具合に身体が温まって来た。
(腹も減ったし、)
このまま逃げ切って明日の寝子祭本番に備えたいところ。
猫とネズミが入り乱れる校庭を脱出し、校庭よりは幾分静かな校舎内に入る。足取りは少し緩めつつも警戒は緩めず、視線を周囲に配って歩いていて、
「お、」
空の教室の中、机の上に腰掛けて金色の金券を慣れた手つきで数える栗色の髪の少女の姿を見かけた。
「ふっふっふ、大量や」
寝子祭限定とは言え一人千円、もとい千にゃっぽ。
「オイシイ、かなりオイシイで」
ダイエットのために習ったベトナム生まれの総合武術、ボビナムを駆使し、あとはついでに気合いで何人分かにゃっぽを奪い取った。後夜祭のフォークダンスエスコート権は面倒くさいので放棄した。
「今日のあたしはハンターや!」
猫耳をぴょこんと揺らし、
四野辺 蘭月
は立ち上がる。猫耳カチューシャはバイト先のコンビニで去年散々つけた。立ち回りの邪魔にはならない。
スカートのポケットに奪取したにゃっぽを捻じ込み、次なる獲物を探そうとして、
「蘭月も参加していたのか」
教室の窓越しにひらりと手を振る叡知と目が合った。
「おー、なんかごっつい強そうなネズミ、……って添星くんやん!」
自分で自分に突っ込みを入れる振りをしつつ、蘭月は叡知に近づけずにいる。
(ムリやろこれは……)
さり気なく立っているように見えて、叡知には隙がない。
(バリバリに戦闘モードやし……)
ボビナム道場で叡知と手合わせしたこともある蘭月には見た瞬間に分かる。今の叡智にはどんなに頑張っても追いつけない。きっと背中に触れさせてももらえない。
(いやでも!)
弱気になりそうな自分をぐっと抑え込む。相手が自分であるならば、もしかしたら手加減してくれるかもしれない。その証拠に、こちらの猫耳姿を見て楽しそうに微笑んでいる、ようにも見える。
「ほーら、あたしやで~」
相手が自分であることをアピールするように、凶暴な獣を宥めるように、蘭月は両手を上げてじりじりと叡知に歩み寄る。警戒の動作を見せる叡知は、けれど逃げ出そうとはしなかった。
じりじりと窓辺に近づく。手が届きそうで届かないまでに距離を縮めた後は、窓辺に一気に飛びつく。その勢いで叡知の背後に飛び降り、背中のにゃっぽを素早く剥がしとる。
「よっしゃ、ゲット!」
剥いだにゃっぼを握りしめて快哉を叫ぶ蘭月の小柄な背中を見下ろし、叡知はそっと笑んだ。この喜びようから見て、こちらの手加減は気取られてはいまい。
そう思ったとき、蘭月がいい笑顔で振り返った。
「添星くんナイス!」
屈託のない笑顔を返す叡知に、蘭月はこころの内でそっと呟く。
(これは、特別やんね)
わあわあきゃあきゃあ、作業場にしている教室の外から楽し気に聞こえる男女の声に、
水上 桜
は殺気だった黒い瞳をもたげた。
寝子祭実行委員の仕事分は委員長の計らいで今日のところは免除されたとは言え、水泳部と家庭科同好会の出店の掛け持ち分がまだ残っている。まだまだ残っている。同時進行で作業しなくてはならないとあって、忙しいことこの上ない。
もちろん、楽しい前夜祭だってお預けだ。『キャット・キャッチ』なる追いかけっこを横目に最後の追い込みをしなくてはならない。
「……っと」
水泳部割り当てな作業の手を止め、時計を見遣る。そろそろ家庭科同好会の進捗状況の確認に向かわなくては。場合によってはそちらの手伝いをしなくては。
「ごめん、部室棟に行ってきます!」
なるべく早く戻ってねー、とへろへろな顔で笑う水泳部の仲間に何度も頷いて応じ、夜でも明々と電気の灯った廊下に飛び出す。
猫耳をつけた女子が駆けて行く。何かの機材を抱えた男子が小走りで階段を下りて行く。お祭りの前夜は慌ただしくも賑やかで大騒ぎで、
(フルリヤッヒィ!)
思わず叫びたい気分になって、桜はちょっと笑った。
(またフツウかっ! って叫ぶよりはマシかもね)
さあ、と夜の学校で深呼吸をひとつ。
(あともうひと踏ん張り行こうか)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月07日
参加申し込みの期限
2019年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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