ファイヤー！　シーサイド激辛フェスティバル｜リアクション

ファイヤー！　シーサイド激辛フェスティバル

●激辛とリベンジに燃えろ

　大江戸マンモスは再戦の機会に備え、古今東西の激辛料理を食べまくり修業を積んできた。
　辛さ対策の乳製品もばっちり用意。
「もう昔の私とは違う！　この食いっぷりを見るがいいです！」
　マンモスが最初に食べ始めたのは王道！　シーサイド風激辛カレーライス１０００倍。
「うっぎゃああああ辛いぃぃぃ！　なんですかこれありえねえぇぇぇぇ！　もう食い物ってレベルじゃねーぞ！」
　ギャグ漫画であれば口から炎噴射という雰囲気だ。
　絶叫しながらも「修行の成果を見せる時です！」と必死に食べる。
　忍耐力でシーサイド風激辛カレーを食べ終えると、間髪入れず次のメニューに挑む。
　次もカレーです！　と北海道からの刺客！　灼熱スープカレーに挑む。
　食べるなり、これまたギャグ漫画であれば口から炎噴射な表情に。
「■■■■■■■■！　だが退かぬ！　媚びぬ！　省みぬ！　今度こそ試練を乗り越えてみせるです！」
　絶叫しながらも激辛スープカレーに挑むマンモスは、絶対に負けられない戦いに挑み続ける。　
「限界まで突っ走るのみ！　次は極辛担々麺です！」
　口休めの乳製品を飲んで休憩した後、異次元の辛味！　極辛担々麺に挑もうとしたが……体が熱く、意識が朦朧としてきた。
　舌と口の中がヒリヒリするが、マンモスは「それでも挑むです！」と猛烈な勢いで一気に麺をすする。
「食って食ってくいまくるです！」
　
　響蒼留人もマンモス同様、我慢大会のリベンジに挑んでいたが、１０００倍を食べている人を見るだけで舌がヒリヒリしてきた。
　１０００倍に挑むチャレンジャーは死ぬんじゃないか？　と蒼留人は思った。
「先程も言いましたが、１０倍の次が１００倍とか、倍率がおかしい気もします」
　蒼留人と屋台を見回っているマーガレット・ライカーは、何故こうなるのか不思議に思いつつ、何から食べようか考える。
　マーガレットが辛いのが苦手なのは知っている蒼留人だが、こういう修業的なものを一人で黙々と食べるのも悲しいから付き合ってもらうことに。
　１０００倍は無理、辛さの見当がつかないので１０倍から鍛えることに。
　メニューはどれも（本来なら）美味しそうで迷うが、王道！　シーサイド風激辛カレーライスするか、と蒼留人はそれに決めた。
（食べ終えたらマガレとパフェを食べるか）
　そう思いながら、蒼留人は激辛カレーライス１０倍を食べる。
　それに挑戦する蒼留人の反応を横目に、マーガレットは特に激辛料理が好きなわけでもないので北海道からの刺客！　灼熱スープカレーの１倍に。
（１倍でも結構辛いですね……）
　辛いのが苦手な人にとっては１倍でも辛い。

「うーん、１０００倍は流石に予測つかないな……でも、あるなら試してみたくなるのは仕方ないよね！　あ、これいいな！」
　志波武道が試しに食べてみようと思い立ったのは中華饅頭。
　どのくらい辛いのかな、と小さくちぎってから一口食べる。
「ゴッフ！！　あ、これは流石に俺でもきつい！　味というか辛さしか感じないな！？」
　作り手に申し訳ないので、残さず、ちゃんと食べきる。
「いやぁ、流石の俺も１０００倍は恐れ入ったぜぃ……！」
　口直しのラッシーを飲みながら「しっかし、面白いメニューまだまだあるな！」と屋台を見渡す。
　フードコーナーでは、頼んでみたけど辛すぎて食べきれない子もいた。
　もしそういう子がいたら食べるの手伝うつもりでいたので「手伝おうか？」と助け船を出すつもりでいる。
（色々なメニュー食べてみたかったしね、テヘ☆）
　食べきれない子がいないかフードコーナーを見ながら、そう思う武道だった。