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寝子島、花粉警報発令中!
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そんな桜花寮での攻防を、高みの見物している一匹の猫がいる。
テオドロス・バルツァ
だ。
「……!?」
どこからか漂って来る、焼き魚の香ばしいにおい。花粉の詰まった鼻をぷしぷしいわせながら、においの元へと駆け出す。
あった。道路の真ん中に七輪、その上にはにぼし。
「見通しが悪いので作戦を切り替えたら、こうも簡単に見つけ出せるとは」
テオ、不覚。声のしたほうを振り返ると、そこに立っていたのは
八神 修
。双眼鏡でテオを探そうとしていたが、花粉のせいで見えづらく、苦肉の作戦がこれだった。
「確認したいことがある」
にぼしが気にかかるテオ。「なんだ?」
「ここで起きる事は本来の世界には影響しないと考えてよいか?」
「知らねぇな」
そう言って、にぼしのほうへ身を翻す。
「待て!」
と言われると、ついビクッと体を硬直させてしまうテオだった。
「まだ質問は終わっていない」
「ならとっととすまそうぜ」
「何故杉だけを転送して空間を閉じない? そうすれば元の世界に影響もなく誰も危険にならないのに……わざわざ俺達も転送し戦わさせる理由はなんだ。俺達はシャーレの上の実験材料ではないぞ」
責め立てる修に、ピンと耳を張って姿勢を正すテオ。緑色の目が鋭く光る。
「ずいぶんと上から目線じゃねぇか、総理大臣にでもなったつもりかい」
「いいから答えろ」
「知らねぇ、と答えたいところが、教えてやるさ。俺も不器用なんでね。杉だけをどっかに封じるとかできりゃあ俺だって苦労しないよ。仮に封じ込めたとしても、なにかのきっかけで戻って来られちまう可能性だってある。だから、ひとりではロクでもないてめえらを、一緒くたにして転送してんのさ」
冷徹な視線を向ける修。
「利用されてんのが気にくわねぇかい? 無理強いはしねぇが、一生元の世界には戻れねぇかもだぜ」
「……安心しろ。杉は処理する」
桜花寮へと急ぐ修。彼の姿が見えなくなると、
「ああ、焦げちまってる!」
ちょんちょんと、七輪からにぼしを落とそうと躍起になるテオだった。
場面は戻って桜花寮。
「「今だ!」」
ぴーん。
茂みに隠れていた
桜庭 円
と
椿 美咲紀
の引っ張ったロープが、群れからはぐれていた一体の人面樹を転ばせた。
「ひとまず第一段階クリアね」
こけた人面樹のところへ駆け寄った美咲紀、ゆっくり歩み寄る円とハイタッチ。2人とも、ゴーグル&マスクで対策はばっちりだ。
「なんで、人里に降りてきたのかな?」
恐る恐るといった面持ちで、円は覚束ない根をウヨウヨさせている人面樹を覗き込む。
「うわーすっごーいホントに動いてる!」
一方美咲紀は興味津々、デジカメを取り出しパシャパシャ激写。
「素晴らしい研究サンプルだね」
化学部でも園芸部でもないが、美咲紀は原因を探求したいらしく、同じく人面樹の行動の理由を知りたい円と投合し、人面樹を捕える作戦に打って出たのだ。
「縛るのは僕がやるよ」
ロープをたぐり寄せる円、枝をしならせ抵抗するのをかいくぐりながら人面樹の動きを封じていく。
(こうやって自発的に危険を犯せば、ろっこんが発動するはず。サンプルを元の世界へ持ち帰られる可能性はグンと上がるはずだ)
2人は人面樹を元の世界へ「逆転送」させようと企む。
やや離れたところでは、火炎瓶とガソリンを用いた攻防が続いている。「あれにさえ当たらなければ燃えない」と学習したらしい人面樹たちは、それらをかわしつつ進軍している。
「知能が高いみたいなら、何か目的があるはず……」
顔や手に切り傷を負いながら、ギュッギュッと人面樹を縛り上げる円。
「燃やすなんてモッタイナイっ。捕まえて隅から隅まで調べなくちゃ!」
ゴーグルの奥で美咲紀の目はらんらんと輝いている。
「山で何がおきたのかな? ……花粉だし、繁殖関連?」
山の方角を見据える円。
何はともあれ、2人の功績によって人面樹一体捕獲。
さわさわさわ。さわさわさわ。
桜花寮には残り全ての人面樹が集結、花粉をまき散らし進み続けている。ガソリンの敷かれた場所は通らず、飛んで来る火炎瓶は、避けるか枝ではじき返す。桜花寮防衛隊、いよいよ苦戦を強いられる。
(花粉を撒き散らす木なんてみんな燃えちゃえばいいんだ)
桜花寮内へ踏み入れられるかというところで、
小山内 海
のろっこん「アクセラレイトライン」が発動される。ペンで中空に線を描画、アクリル模様にきらめくその軌道上に火炎瓶を沿えると、
シュン
重力加速度プラスαの速度で射出される。
怒濤、火炎瓶が人面樹たちに降り注ぐ。辺りは瞬時に火の海に染まる。
「ほらほら、こっちだよぃ」
たちこめる火の中で、誘うように
骨削 瓢
がのらりくらりと踊っている。手には電気ノコギリ、刻むことよりも音でこちらの位置を知らせるのが目的のようだ。
火の手から逃れた人面樹たちが近寄って来るのを見届けると、一旦桜花寮の中へと逃げ込む。
「いよいよクライマックスという感じだけど、どういった了見だ?」
退いてきた瓢に尋ねる
東中居 陽二
。
「あの猫に作られた別の寝子島ならここの桜花寮……爆破してもよかろ?」
桜花寮内、川を挟んだこちら側、つまり今激戦区となっている敷地全体に、すでにガソリンは撒かれている。あとは建物にさえ引火すれば……人面樹を囲うようにして寮は建ち並んでいるので、あとはじっくり焼き上げるだけになる、という算段だ。
「材木共を木っ端みじんにしちゃる」
電動ノコギリを振り回し意気揚々。
『でも、けがしてるひとたちたくさんいるよ』
火炎瓶を使い切り下りてきた海がスケッチブックに書く。彼女の書く通り、桜花寮の食堂では、前衛を担った
御剣 刀
や
楪 櫻
、自滅した
桜崎 巴
や
大田原 いいな
、etc……が手当を受けている。
「あ……」
怪我人のことなどすっかり忘れていた瓢。
「なるほど、そこで俺の出番ってわけだ」
後ろ髪を結びなおして、陽二が前に出る。
「俺のろっこんで結界を張れば、食堂で寝転がってる奴らを守ることはできるよ。火が収まるくらいまでなんとかもたせるさ」
満身創痍の討伐勢に、一筋の光が射した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月17日
参加申し込みの期限
2013年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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