猫鳴館、星降る夜に宴会を。｜リアクション

猫鳴館、星降る夜に宴会を。

●星屑をいろいろと加工しよう

　星屑が食べられることわかったので、料理を作る面々加工して何か作ることにした。
　途中から星屑拾いに加わった楠瑠璃は、酒浸朱蘭に宴会しようぜ！　と誘われた。
「これを使って料理するわ。私、家が中華料理店だから料理に関しては結構な腕前があるの」
「そいつは楽しみだぜ！　皆でたくさん作るんだぜ！」
　そうと決まれば調理開始、と各々、料理を作り始めた。

「あたしは基本的におつまみ系料理が得意分野なのだ！」
　朱蘭は照り焼き系の料理に星屑を食材として使ってみる。
　その他には、ポテチとかのお菓子に細かくすり潰した星屑をパラパラっとかけてみたり。
「塩味と甘味は合いそうだぜ」
　ろっこんを使った飲み物を飲みながら、酔っぱらいながらも器用につまみや料理を作っている。
「危ないから良い子はマネしちゃ駄目だぜ！」

「僕は……星屑シチュー、星屑野菜炒め……和洋中の色々なものを作るよ」
　辛いのはカレー以外は作らない恵御納夏朝は、星屑を砕いて細かくしたり粉にしたりと料理に使えるようにしている。
　割ると卵風になるかなと思い試したが、叩くと固まったり、うっかり投げて小さい星が散らばったりした。
「小さな星、食べられるかな……」
　かじってみると甘い味がしたので砂糖代わりになりそう……と思った。
　野菜炒めを作り終え、シチューとカレーを煮込んでいる間に星屑ジュースを作る。
「星屑ジュースは瓶に詰めて……と」
　皆が飲む用が大半だが、お持ち帰りの分も作る。星屑ジュースは、更に別に作ったり。
「あなたもジュースを作っているのね。一緒に作らない？」
「いいよ……ゼリーも一緒に作ろう……」
　ゼリーを作ろうと思っていたので、楡宮遠海は夏朝と一緒にジュースとゼリーを作ることにした。
「固まるのに時間がかかるから……これは皆の明日のおやつかな……？」
　星屑ジュースに溶かしたゼラチンを入れ固め、星屑ゼリーを作る。
　夏朝が作ったゼリーの中に、遠海が星屑を入れる。
　オレンジとグレープのゼリーの中に入れると、星屑は夜空に輝いているように見える。

　遠海は星屑ジュース、星屑ゼリーを作り終えると星屑ケーキなどのスイーツ系を中心に料理を作る。
　甘い香りが漂うので、つい、つまみ食いしそうになるが我慢して手際良く作っていく。
「我慢、我慢！　後で皆で食べるんだから」

「かき集めた星屑で、いくつか適当に料理するか」
　北里雅樹が作るのは星屑の炒め物、大きめの星屑を串に刺した星屑バーベキュー、星屑の唐揚げ。
　大量に余っているニャンカレーにも混ぜてみることに。
　ニャンカレーは猫鳴館を掃除した時『開かずの床下収納』と呼ばれる小さな扉を開けた際に発見したものだ。
　未開封だが賞味期限が４０年前で箱はボロボロ。保存状態が良ければ食べられるようだが……。
　ギャンブル要素がかなり強い、ある意味危険、宴会にさすがにこれはまずいだろうと思いニャンカレー料理は取り止めた。
　その他に挽肉に混ぜてこねてハンバーグにしたり、チャーハンの中に混ぜたり。
　料理を作り終えたら、色とりどりの星屑を壁に貼り付けたり、適当な透明の容器に入れて灯りして飾ったりと宴会場の飾りつけを。

「この星屑、調理したらもっと美味しくなりそう」
　中華料理店の看板娘としての腕をふるう瑠璃は焼いた星屑を使ってラーメンやチャーハン、回鍋肉の具として入れたり煮込んで溶かした星屑のスープを作ってみた。

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