「うい~。今日も星が綺麗なんだぜ~。ひっく!」
猫鳴館にて。
酒浸 朱蘭は瓢箪の水をあおり、星空を見上げながら心地良い酩酊を楽しんでいる。
酒ではない。朱蘭は未成年だ。彼女のろっこんは、何の変哲もない液体へ酒のように酔う効果を与えることができるのだ。
現・自治会長として、今日も館内の諸問題に対応した。
疲れはしたが、心はすっきりとして気分が良かった。
ここに住む仲間たちが気持ちよく暮らしてくれるのなら、こんなに嬉しいことはない。酔いも回ろうというものだ。
「……んん?」
と……夜空で何かがきらめいた、その瞬間。
「どわーーー!?」
キラキラと輝く、
星屑が降ってきた!
赤、青、黄色。緑に紫、オレンジも。色とりどりの光を帯びた星型の物体が、怒涛の勢いで降りそそいでいる。
屋根も、バルコニーも、庭も玄関も、全てが星屑で埋まってゆく。
ひとつひとつの重さがそれほどでもなくても、塵も積もればという言葉もある。
このまま降り続いたら、重みで建物がつぶれてしまうかもしれない。
「な、なんだこりゃ……?」
興味を惹かれ、朱蘭はあっという間にバルコニーへ積もった星屑に触れてみた。
形はいずれも星型で、表面はつるつるとしていてツヤがあり、ぷにぷにとして柔らかい。
なんだか飴玉やグミキャンディのような質感だ。
「……ちょっと美味しそうなんだぜ?」
酔っ払っているせいかもしれない。
ぺろり。舐めてみた。
「甘い!」
思わずひと口かじってみると、不思議な食感とえも言われぬ美味が口の中へと広がった。
その時、朱蘭の頭にハッと閃くものがあった。
なんだかよく分からないが(たぶん神魂の影響だろうが)、これは猫鳴館のピンチだ。
と同時に、チャンスでもある。
「この星屑を肴に、宴会すればいいんだぜ!」
積もりに積もってゆく星屑を集めて危機を回避しつつ、宴会を催して、猫鳴館住人たちの絆を深めるのだ。
これはナイスアイディアとばかり、朱蘭は自室を飛び出し、声を上げながら廊下を駆けてゆく。
「おーい、みんな~! 宴会の用意をするんだぜ♪」
今夜はどうやら、忙しくなりそうだ。
こんにちは、よろしくお願いします!
酒浸 朱蘭さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
ある夜のこと。猫鳴館とその周辺に、星屑が降りそそいでいます。
星屑はまたたく間に積もっていき、いずれはただでさえガタが来ている建物を押し潰してしまうかもしれません。
屋根やバルコニーに溜まった星屑を払ったり集めたりして、ピンチを回避しましょう。
ただこの星屑は、食べたり、加工したり、様々な用途に使えるようです。
有効活用してみるのも良いかもしれません。
食料とするのも良し。ぼんやりと色とりどりの光を発しているので、
オブジェや照明代わりにするのもアリかも?
ある程度星屑を集めたら、宴会です!
星屑は、うまく調理すればたいへん美味しくいただける食材にもなるようです。
肴にしてしまいましょう。
お酒がなくても、猫鳴館の宴会はきっと大盛り上がりです。
なお、猫鳴館の住人以外でも、現象を目撃して興味を抱いて訪れたり、誰かに誘われてやってきたり、
飛び入り参加OKです。
どなたもお気軽にどうぞ!
アクション
★星屑を集めよう
猫鳴館に降りそそぐ星屑を集めましょう。
屋根の上に積もったものを取り除けば、ひとまず建物は大丈夫そうです。
もちろんそれ以外にも、個人的に集めたりしても構いません。
★星屑を加工しよう
星屑は、加工の仕方によって、さまざまな用途に使えそうです。
・星屑を煮込んで溶かすと、星屑ジュースや星屑スープに。
・焼いたり炒めると、柔らかいお肉のような食感に。
・そのまま食べても、キャンディみたいで美味しい!
・投げ割ると、たくさんの小さな星になります。
・ハンマーなどで叩くと硬くなり、オブジェになります。
・切る、削る、くっつけるなどもOK、芸術作品の素材などにもどうぞ。
★宴会しよう
星屑を肴に、大宴会!
もちろんお酒は飲めませんが、自治会長が用意した、
酔える「ろっこん水」「ろっこんジュース」が大量にあります。
今夜くらいは、楽しんでも罰は当たらないことでしょう。
その他、お菓子や料理など自由に持ち込んでOKです。
なお、未加工の星屑は、日が上ると消えてしまうようです。
今夜限りの現象、せっかくなので楽しみましょう!
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
NPCもこの現象に興味を持ち、ふらりと訪れることがあるようです。
星屑をいっしょに集める、星屑料理を振る舞うなど、自由に交流してください。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!