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こむやくしい、という言葉がある。
漢字にすれば『小無益しい』だ。
意味は、無駄であるとか意味がないとか。そういったところになろうか。
まさしく小無益しい考えだ、と己を叱りながら、あてもなく源一は歩き続けている。いつの間にか街に出ており、懐手で下駄を鳴らしている。
頭の中で知り合いの顔を可能な限り並べつつ、誰か同好の友、稽古の相手になってくれはすまいか、そんなことを考えながら独歩しているのだ。あの者ならどうか、この者なら、いかがか、連想するも巡るばかりで結論はでない。
――見覚えのある姿を目にした、ような気がした。
女だ。寝子島高校の制服。
見まちがいではなかった。あの黒髪の結い方、日に焼けた肌、たしかに知っているはずだ。ガラス戸の向こうに消えていく
顔を上げてみればそこにあったのは、あまり目に馴染みのない店舗である。たしかレストランのたぐいだったと記憶しているが、いつの間にかそのチェーン店名は消え、かわりに『ホビーショップ』なる言葉が看板に躍っている。『クラン=G』という名前らしい。
ゲーム屋……というものか。
最近入れ替わったのだろうか。色々な所を走っているが、初めて見たような印象だった。甘味の店に気を取られてこういうあまり意識してなかったからか、と思う。
大きな窓から、少し店内をのぞいてみる。
さっきの女生徒が中にいる。
「……あっ」
詠、そう詠だ!
詠寛美。
源一は心の中で、コペルニクス的転回を得た。
委員会の後輩で、かつて辻投げの一団にいた詠! 実際に戦っているところは見たことないがなかなかのの手練れと聞いている。
辻投げの一員だったということは、おそらくは柔術に長けているであろう。自分が求めている人物像にぴたりと当てはまるではないか。
先日、自販機の前で出くわしてから委員会で多少話すようになったくらいで知人の域は出ないが、そもそも親しい友人と呼べる人間が少ない俺には今さらだろう。
千載一遇だ。
思い立ったが吉日、ここで組手の相手を頼むべきだろう。
いつものように口下手をかましていたら機会を逃す。
なんでもいいから声をかけなければ。
店を出て行く三つ編みの少女とすれちがって、
「……詠」
自動ドアから店に入ると源一は寛美の姿を探した。
奥に進む。
「……え? あれ?」
千絵は我に返って、目の前を横切る源一の背にあわててあいさつを述べた。
「あ、あの、いらっしゃいませ」
どうしたのだろう。なぜか一時的に気を失っていたような気がした。数秒記憶が飛んだ気がする。立ったまま居眠りでもしてしまったのだろうか。
まさかね、と思いモップがけを再開したところで、
「こんにちはー!」
また別のお客さんが来店した。
こちらの人には見覚えがある。お友達に連れられて来店し、いっしょに『Color Your Future』を試遊してくれたお兄さんだ。
「いらっしゃいませー」
「千絵ちゃんまた来たよー」
ほがらかに武道は笑った。まだ来店二回目なのに、なんだか古巣に戻ってきたような気持ちになる。
「今日もなにか面白いものがないかなー、って思って……」
「面白いもの? 当店は面白いものでいっぱいですよ。ちょうど昨日入荷したパズルみたいなボードゲームがありまして、ドイツのゲームなんですけど……」
千絵はとっておきのスマイルを見せている。看板娘だね☆ と武道はつくづく思った。千絵と話しているだけで、なんだかワクワクしてくるではないか。
これなら繁盛まちがいなしだね。もし千絵ちゃんに時間的余裕があったら、買ったばかりの手帳を見せて自慢しちゃったりしようかな――などと考えていたが、
ドタッと大きな音を聞いて武道は我に返った。
「大丈夫ですか!?」
泡を食った様子で千絵が飛んでいく。鼠色のスーツを着た男性客が、モップがけ途中の濡れた床を踏んで転んだのだった。
「痛たたたた……」
腰をさすりながら中年男性は立ち上がった。
額に絆創膏を貼っているが、これはもちろん今できた怪我ではないだろう。
「怪我ないですか?」
武道は手を差し出すが、男は手を振った。
「ああ痛い痛い、参りました。濡れた床を踏んでスッテンコロリ。いやあ、酷い目にあったものです」
言葉とは裏腹に、中年男性――
根積 宏一郎
(ねづみ・こういちろう)は妙にニヤニヤしているのである。
「申し訳ありませんっ!」
千絵は深々と頭を下げる。
武道はこのとき、首筋に寒気を覚えていた。
……なんだろ、この人……?
男性の仕草、言葉づかい、それに表情、どこをどうと具体的に指摘するのは難しいが、彼の存在に不審なものを読み取ったのだ。
「いいやいや、いいんですよ。ぜんぜん構いませんよお若い店員さん。むしろ私は、こういう事態を待っていたんです。誰かのせいで私が傷つくような事態を」
じろりと半月型の目で根積は千絵を眺めた。
あの目つき……危ない!
反射的に千絵をかばおうとして武道はふたりのあいだに割り込み、男を突き飛ばしてしまった。決してわざとではない。だが結果は同じだ。
「あっ」
また音を立て根積は尻餅をついたのである。
「ごめんなさい大丈夫ですか」
武道は手を貸そうとするが根積は首を振り、いよいよのニヤニヤ顔で笑った。
「いやあ、これで二倍! 被害が二倍になりました! 私、腰が弱いんですよ。おかげでとーっても痛い目に遭いましたね。これでじゅうーぶんっ、恨みのパワーも続くことでしょう。ありがたい、ありがたいことです」
「千絵ちゃん」
振り返らずに武道は言った。
「なんかヤバいよ……下がった方がいい」
「でも」
「いいから。ここは俺に任せて」
そんな武道と千絵のやりとりを無視して根積は話し続ける。
「私、こう見えて私立探偵でして。人捜しの仕事をしているんです。その人物をようやくここに見つけることができたんですけれども、捕まえようったってこの貧弱な体です。相手が女の子であろうと、軽くひとひねりされてしまいますよ。しかもその女の子が、柔道や空手の心得があるってんですからなおさらですよねえ。普通に行ったんじゃ、棒きれみたいにポキンと折られちゃいます」
ぱん、と音がした。男の著ているワイシャツからボタンが千切れ飛んだ音だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月23日
参加申し込みの期限
2019年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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