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「ああ痛い痛い、参りました。濡れた床を踏んでスッテンコロリ。いやあ、酷い目にあったものです」
言葉とは裏腹に、中年男性――
根積 宏一郎
(ねづみ・こういちろう)は妙にニヤニヤしているのである。
「申し訳ありませんっ!」
千絵は深々と頭を下げる。
私が悪いんだ――冷や汗が浮かんできた。
ひとりきりなのに
ぼんやりとして、お客様が入ってきたのにも気がつかなかった。
「いいやいや、いいんですよ。ぜんぜん構いませんよお若い店員さん。むしろ私は、こういう事態を待っていたんです。誰かのせいで私が傷つくような事態を。いえね、私、探していた人物をようやくここに見つけることができたんですけれども、捕まえようったってこの貧弱な体です。相手が女の子であろうと、軽くひとひねりされてしまいますよ。しかもその女の子が、柔道や空手の心得があるってんですからなおさらですよねえ。普通に行ったんじゃ、棒きれみたいにポキンと折られちゃいます」
なにを言っているんだろう、この人は。
千絵は一歩、つづいてもう一歩さがった。
やけにぶかぶかのスーツを着た冴えない中年男性、汚れた眼鏡をかけており、がりがりに痩せていて前歯が出ていた。もともと小柄なのに極端なまでの猫背だ。
にもかかわらず彼の体からは迫力というか、圧のようなものが押し寄せてくるのだ。
ぱん、と音がした。男の著ているワイシャツからボタンが千切れ飛んだ音だ。
わずか一呼吸の間に男の肉体が、空気をたっぷり詰めた風船のように膨張したのである。
ただ太いだけではない。厚い。ハリウッド映画のスーパーヒーローみたいに、鋼のような筋肉である。
しかし最大の変化は顔だ。男の眼鏡はアメみたいく変形して足元に落ちていた。
剛毛に覆われたその顔は――鼠そっくりではないか!
いひひひひ、と神経に障る声で根積は笑った。
腰が抜けたように、その場にへたっと千絵は座り込んでいる。
「感謝しますよ、若い店員さん。これだけ怖がっていただいたんであなたへの復讐は完了したとしましょう。さて、怒りの効果が切れる前に、私は私の仕事をしましょうか」
根積、いや、『
マウス
』は頬に映えた触覚のようなヒゲをぴくぴくと動かした。
「見えてるでしょう? 聞こえてるでしょう?
出てきなさいよ詠寛美さん!
私はあなたをお迎えに上がったんです。
力ずくでね!
」
「なんなんだてめえはっ!」
と寛美が書籍コーナーの裏から飛び出すのと、根積が身をかがめるのは同時だった。
モンスター? 改造人間? いずれにせよ、あんな人を相手にしては詠さんは――。
無我夢中だった。
とっさに千絵はマウスの腕にすがりついていた。
「逃げて……逃げてください詠さんっ! 私には店を、店のお客さんを守る義務があります!」
「邪魔しないでくださいねっ!」
マウスは軽く右腕を振った。それだけだった。
なのに千絵の体は鞠のように飛んで、フィギュアディスプレイ用のガラスケースをまとめて突き破り、店の壁に激突してようやく止まった。赤ペンキを拭いたボロ雑巾、あるいはケチャップべちゃべちゃのポークチョップを床に落としたよう。千絵は目を見開いたままぴくりともしない。首が、おかしな角度にねじ曲がっている。
悲鳴を上げたのはマウスのほうだった。
「しまった……店員さん! 私、そこまでやるつもりじゃなかったんです! あなたにそこまでの怨みはない……ああどうしよう!? あああ……!」
両手を鼠頭にやってワナワナと震えている。
(世界は枝分かれした)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「ああ痛い痛い、参りました。濡れた床を踏んでスッテンコロリ。いやあ、酷い目にあったものです」
言葉とは裏腹に、中年男性――
根積 宏一郎
(ねづみ・こういちろう)は妙にニヤニヤしているのである。
「申し訳ありませんっ!」
千絵は深々と頭を下げる。
求められれば土下座でもしそうな勢いの千絵だが、真白は冷静だった。
「おじさん大丈夫? まぁ、それくらい許してあげたらいいじゃないかな。千絵ちゃんも謝ってるんだしさ」
根積は猫背をさらに丸めてニヨーッと笑った。
「おやおやこれは奇妙なおおせ。あっさり許したりしたら恨めないじゃないですか」
薄気味悪い、と思うが真白は嫌悪感を面に出さぬようにしてこたえる。
「恨……物騒だね。でも、掃除してるところに近づいた側にも多少は非があると思うの。大人なんだし謝罪を受けておしまい、でいいんじゃないの?」
「そうは参りません。私、待ってたんですよ、誰かのせいで私が傷つくような事態を。思ったより早く訪れたこの好機、流せるはずがありません。いえね、私、探していた……」
なんだか話が長くなりそうなので、真白はさえぎって告げる。
「探し物? ボードゲームの棚は向こうで、プラモならあっち、TCGの棚ならこっちだけど……あ、もしTOSなら私も持ってるから対戦する? 閉店まであと少しだから少ししかできないと思うけど」
「それはどうもご親切に。ですが、私が探しているのは人でして」
「人? 待ち合わせってこと? ……あ、ここ元々はファミレスだったんだって。だから、うん、レストランと間違えて入っちゃっても仕方ないと思うよ」
真白は、男のペースにならぬようたくみに言葉を挟んでいく。
しゃべらせつづけたらヤバイ、そんな予感がしたからだ。
案の定男はうなるような声を上げた。
「いえいえいえちょっと私に話させてくださいよ。さっき打った腰が痛い今なら、怒りの効果が……」
「怒り? おじさん、何だか怒ってます?」
待ってました、とばかりに根積は言った。
「そうです! 怒りの効果が切れる前に、
私は私の仕事をさせていただくとしましょう!
」
ぱん、と音を立てワイシャツのボタンがはじけ飛ぶ。とたん貧相な中年男はたちまち、鋼のような筋肉と、鼠そっくりの頭部を持つ灰色の巨漢『
マウス
』に変身したのだ。
「お嬢さんそこをどきなさい! 力ずくで排除して差し上げましょうか!?」
このときとっさに千絵は、マウスの腕にすがりついていた。
「逃げて……逃げてください白さんっ! 私には店を、店のお客さんを守る義務があります!」
「邪魔しないでくださいねっ!」
マウスは軽く右腕を振った。それだけだった。
なのに千絵の体は鞠のように飛んで、フィギュアディスプレイ用のガラスケースをまとめて突き破り、店の壁に激突してようやく止まった。
悲鳴を上げたのはマウスのほうだった。
「しまった……店員さん! 私、そこまでやるつもりじゃなかったんです! あなたにそこまでの怨みはない……ああどうしよう!? あああ……!」
(世界は枝分かれした)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月23日
参加申し込みの期限
2019年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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