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みるまに男の肉体が膨らみ始めた。背が伸びる。肉が盛り上がる。顔面が、トゲトゲしい剛毛に覆われて鼠そっくりになる!
いひひひひ、と神経に障る声で『
マウス
』は笑った。
「実を言うともうねえ、仕事はおシャカになってしまったんです。私が短気を起こしましてねえ。依頼主をぶん殴っちまった。リムジンでですか? あの車もぺしゃんこにして運転手ごと海に叩きこみました。このボディ、『マウス』の金剛力なら造作もないことです。もうね、あの人たぶん死にましたよ。あっけないですね」
誰もあいづちをうたないのに、マウスは話し続けた。
「それでも、それでも職業人のプライドとして、私はあの子を捕まえなくちゃならない。捕まえて故郷に強制送還! やり遂げてからでないと次に進めないんですよ、私という人はねえ」
「なに言ってるんだこの人……もれいびか!? いや……」
見たことのないタイプだ。ほんの少し前まで小柄な中年男性が立っていた場所に、いまではプロレスラー以上の体格をもつ鼠頭の怪物が立っている。
怪物化しても同じ、半月型の目でマウスは武道を見おろした。
「かわいい店員さんは怖がらせたからもう許してあげます。でも、あなた男の子ですからねえ、軽くお仕置きさせていただきますよ。なあに、わざとじゃないんと思うんでね、二三日立てない程度ですませてあげましょう」
逃げるんだ!
と千絵に叫んで武道はマウスに向かい両腕をひろげた。
「あなたが誰を探しているのか俺は知らない。でも、フツウを壊そうというのなら俺は抵抗する!」
ひゅう、と口笛を吹くような声を発し、マウスは拳を振り上げた。鐘つきの丸木より太い腕が、ぐうんとのびやかに飛んでくる。
迅(はや)っ!
かわそうとしたがマウスの拳は想像を上回っていた。とっさに腕を交差させガードしたがそれでも武道は、失敗した闘牛士のように吹き飛ばされている。
バキバキバキバキッとプラスチックが砕けた。
プラモの箱を積んだ場所に、武道は背中から叩き込まれたのだ。
「あれれ、これでも加減したつもりですがねえ……依頼主をやってしまって、興奮しているからでしょうか」
自分の拳をつくづくと眺めてマウスはつぶやいた。
プラモの箱がクッションになったとはいえ、それでも衝撃たるや相当なものだ。武道は消えそうになる意識に必死ですがりついた。腕はしびれ背中は激しく痛む。
本気でヤバイな……。
ここで気絶できたらどんなにか楽だろう。しかしそれを許せば千絵が、『クラン=G』の店が、あの男が探しているという人物が、どんな目に遭うかわかったものではない。
武道は身を起こし、つぶれそうになった肺に空気を送り込んだ。
「まあ、これでお兄さんへのお仕置きは完了ということで。私は仕事に戻りますよ」
のしのしとマウスが去ろうとするも、
「待て……!」
武道は声を上げた。
「そこまでだよ。俺が許さない」
強がっているがもう武道は、気力だけでしゃべっているに等しい。
「俺はフツウを、守る。守ってみせる」
あの怪物が油断して近づいて来たら、『ろっこん』で四肢を突く。そのワンチャンスに賭けるしかない。
しかしマウスは振り向かなかった。
店の入り口に立つ、陽太とナターシャの姿を目にしたからだ。
陽太は言葉を失っている。
「え、何事……!?」
それ以上なにも出てこない。
まったくわけのわからない話だ。陽太はただ、ナターシャと散歩しながらこの方角にきただけだった。大きな音を聞いて来てみればこの騒ぎだ。鼠のマスクを被った大男が暴れている。そもそもあれはマスクなのだろうか?
だがそれよりも、
「武道君!」
親友の武道が、あの男にやられたのか傷つき、額から血をしたたらせた状態でいることが陽太の頭を占めていた。
「逃げ……」
言いかけて武道は言葉を変えた。
「いや、ヘルプ!」
陽太なら頼める。頼りになる。いま頼まないでいつ頼むのか。
マウスの反応は陽太たちのそれとは好対照だった。怪物は顔を輝かせると、
「おやあ、これはこれはナターシャ・カンディンスキーさんじゃありませんか? これはいい。とてもいい! 詠寛美さんを実家に送り返しあなたに鉄拳制裁する、仕事が一気に片付きそうです」
ゴリラのような立派な体躯で、くねくねと珍妙な踊りを見せたのである。
「陽太さん」
ナターシャはマウスから視線を外すことなく、上着のポケットに手を入れ黒い布を取り出した。おそらく覆面だろう。
「みんなを連れて逃げて下さい。ここは私が」
けれどナターシャは言い終えることができなかった。
「おっとお!」
わずかひと飛び、マウスが無助走で驚異的な跳躍を見せると、ナターシャの手から覆面をひったくったのだった。
「こいつは使わせませんよ! もうひとりのナターシャさんには手こずらされそうですからねえ!」
ナターシャは力なくよろめいて、入り口そばに立てられた甲冑騎士の等身大フィギュアを倒した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月23日
参加申し込みの期限
2019年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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