スペース・ウォーズ！｜リアクション

スペース・ウォーズ！

●我らの戦いはまだ続く

　桃色惑星平原で一時的な和平協定したことは北里雅樹、白真白にも桃色惑星からの通信で伝わった。
　巨大な第三勢力を阻止するに既に休戦体制に入り、両軍、力を合わせて戦っている。
「トカゲックス戦艦の司令官と話がしたい。通信は可能か」
「やってみます」
　通信班のカエリアンは、トカゲックス側と通信できるよう電波を調整。
「私、交渉はあまり得意じゃないんだよね。でも、大事な話だからしないと」
　雅樹と同じ考えだった真白も、トカゲックス士官に通信できるよう命じた。

　通信できるようになり、互いの司令は画面越しではあるが初めて顔を合わせた。
「俺はカエリアン艦隊司令長官の北里雅樹だ。桃色惑星で一時停戦したという話は知っていると思う」
「私はトカゲックス戦艦司令、白真白。両軍で戦っている巨大な第三勢力を倒すためだから、一時的和平はやむを得ないね」
　雅樹も一時的な和平は仕方ない止む無し、と同意した。
　平原ではカエリアン、トカゲックス両軍が超巨大宇宙戦艦不時着に備え、荒れた戦地を整備したり、戦闘に備えたりしている。
　宇宙ではどうすべきか話し合った結果、桃色惑星に墜落させないよう移動しながら追撃する、ということが決まった。
　雅樹と真白は、士官や通信班に命じて司令同士の交渉の結果を迅速に伝えるよう命じた。

　宇宙での戦況は、圧倒的に銀河毛むくじゃら帝国が優勢だった。
「戦争に勝利できたら、トカゲとカエルを無理矢理和平させて帝国の属国にしてしまいましょう。大義名分なんざ無理矢理でっち上げれば十分です」
　政治的な問題は今後の課題になりますがね、と大江戸マンモスは早くも自軍が勝利を確信した。
　そんなマンモスが目にしたのは、カエリアンとトカゲックスの戦闘機や戦艦の近くに、見慣れない軍の戦艦等が近づく様子だった。
　オオサンショウウオ、イグアナ、カメレオンといった外見の宇宙人達がカエリアンとトカゲックスの連絡を受け加勢しに来たのだ。
「い、いつの間に！？」
　小さい宇宙人と侮っているが、大勢で攻められてはたまったものではない。

　困惑するマンモスをよそに、カエリアンとトカゲックス、加勢した他惑星勢力が手を組み、ぎゃらくしー☆まんもすを撃沈させるべく猛攻撃。
「狙うは超巨大宇宙戦艦！」
　雅樹の指示に従い、椎井莉鳥は空母航空団を引き連れ、敵戦艦を追撃すべく攻め込んでいく。
「ミサイルとレーザー砲で弾幕を張って！」
　戦略シミュレーションゲームで鍛えた腕をふるう真白は、自軍含む全軍に的確な指示を出す。
「援軍要請とは卑怯です！　ぎゃらくしー☆まんもすの威力、見せつけてやるです！」
　勝てばいいんです！　勝てば！　とマンモスは全軍に攻めて攻めて攻めまくれ！　と命令を。

　宇宙空間の激戦は、桃色惑星平原からも窺うことができた。
　そこにいる仙藤紫と仙藤蒼、獅子唐ケンジと響タルトは要塞が墜落しないことを願いながら見ている。

　この戦いは、当分、終わりそうもない。銀河に新たな１ページが加わる……のだろうか。

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あとがき

担当マスター：カターレ
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カターレです。

遠い昔、遥か彼方の銀河系。遠未来の銀河系なスペースオペラ。
宇宙戦艦や機動戦士なＳＦとはまったく縁がない私ですが、頑張って宇宙を舞台とした戦いを書きました。
初挑戦なジャンルですので、本格的には程遠いですがご容赦ください。

壮大な宇宙、未知の惑星での戦闘。ワクワク感。それらがリアクションに伝わっていることを願います。

ありがとうございました。

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